米中貿易紛争が深刻化するに連れて、米中それぞれへの非難の声も強くなってきている。そうした中、習近平(シー・チンピン)国家主席が、ロシア正式訪問を前に、ロシアメディアのインタビューに答えて、特に米国による対イラン過激政策によって中東が不安定になっていると、声高に非難するコメントを発表した。
6月5日付米
『ロイター通信』:「習国家主席、イランを取り巻く緊張の高まりを懸念して関係国に自制を要求」
習近平国家主席は6月4日、訪ロ直前にロシアメディアのインタビューに答えて、イラン問題についてコメントした。
すなわち、同主席は『タス通信』と『ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)』に対して、米国による対イラン“過激政策”によって、中東における緊張が高まっているとして、関係国には自制が求められると述べた。...
全部読む
6月5日付米
『ロイター通信』:「習国家主席、イランを取り巻く緊張の高まりを懸念して関係国に自制を要求」
習近平国家主席は6月4日、訪ロ直前にロシアメディアのインタビューに答えて、イラン問題についてコメントした。
すなわち、同主席は『タス通信』と『ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)』に対して、米国による対イラン“過激政策”によって、中東における緊張が高まっているとして、関係国には自制が求められると述べた。
また、6月5日にロシア到着前に中国外交部(省に相当)からリリースされた声明でも、同国家主席はイラン及び中東の不安定化を大いに懸念していると表明している。
更に同主席は、中ロ両国は、イラン問題の鎮静化に関係国の対話が必要であるとの見解で一致しているとも言及した。
なお、同主席は具体的に触れなかったが、米国が一方的に課したイラン産原油輸入禁止措置に対抗して、中国の合法的な権利であるとして、エネルギー関連で密接な関係のあるイランから、同国産原油をこれまでどおり輸入している。
6月4日付ロシア『タス通信』:「中ロ両首脳、モスクワ動物園宛てのパンダ2頭引き渡し式典に出席」
ロシア大統領府のユーリ・ウシャコフ顧問は6月4日、翌日から来ロする習近平国家主席が、ウラジーミル・プーチン大統領と一緒に、モスクワ動物園において行われるパンダ2頭の引き渡し式典に出席すると発表した。
同顧問は、この行事は両国関係が緊密であることを示していると付言した。
なお、習国家主席は、中ロ国交樹立70周年を祝う式典に出席する等のため、6月5~7日の間、国賓として訪ロすることになっている。
閉じる