パリ19区、麻薬常習者への公園解放に地元住民が抗議のデモ
フランスの首都パリ北東部にあるエオル公園で、23日地元住民による抗議デモが行われた。パリ市役所が5月に、麻薬依存症の人達を一か所に集めるために地元公園を夜間開放することを決定。以降、公園内での麻薬中毒者が急増しており、地元住民の反発を招いている。
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『ロシア・トゥデイ』によると、パリ19区のスターリングラード広場に住む百数十人の住民は、6月23日、エオル公園を行進し、麻薬常習者の出入りに対する不安を表明し、当局に麻薬中毒者の管理を求めた。
パリ19区にあるスターリングラード広場は以前から麻薬の密売人や購入者が集まることで知られており、住民に不安を与えていた。こうした状況に対処するために、パリ市は5月17日に近所にある「エオル公園に麻薬常習者を移動させ、住民を救済する」と発表した。...
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『ロシア・トゥデイ』によると、パリ19区のスターリングラード広場に住む百数十人の住民は、6月23日、エオル公園を行進し、麻薬常習者の出入りに対する不安を表明し、当局に麻薬中毒者の管理を求めた。
パリ19区にあるスターリングラード広場は以前から麻薬の密売人や購入者が集まることで知られており、住民に不安を与えていた。こうした状況に対処するために、パリ市は5月17日に近所にある「エオル公園に麻薬常習者を移動させ、住民を救済する」と発表した。
市は、この措置は一時的な対策として取られたものであり、6月末を期限に、「エオル公園のこの受け入れがたい状況を速やかに打開する方法について、首相に提案を行う」とし、庭園を「地域住民、利用者、子供たちのための庭」に戻す計画を発表していた。
しかし、6月18日に公園で暴行事件が相次ぎ、そのうちの一件ではベビーカーに乗っていた2歳の子供が、精神的問題を抱えた薬物中毒者に目を傷つけられるという事件が発生した。腫れ上がった子供の顔の画像が、「エオル公園の麻薬にストップ」という名前の団体によってソーシャルネットワークに投稿され、多くの住民の憤慨を引き起こし、新たな抗議活動が開始された。
『ハフィントンポスト』によると、パリ北東部では、麻薬の問題が長年続いていたが、新型コロナウイルスのパンデミックによるロックダウン以降、深刻化したという。地元の住民たちが先月からデモを行ったり、花火を打ち上げたりして、不満をアピールしていた。
市は、根本的な対策を見つけるまでの間、夕方以降から麻薬常習者を一か所にまとめることができるように、麻薬常習者が夜間エオル公園を利用できるようにした。しかし、こうした措置が取られて以降、公園は麻薬常習者が日常的に出入りし、子供や若者たちが公園に寄り付けなくなってしまった。今回の措置に対して地元の住民は、行政側が麻薬中毒者のケアに乗り出し、依存症に対する治療を受けてもらうことも含めて、現状を改善するよう訴えている。
ある母親は『フランス24』に対し、「ここでは麻薬中毒者に囲まれている」と話し、「麻薬の商売は購入者の住んでいる近所で行う必要があるため、階段ですれ違う時に渡したり、(公園などで)お金をめぐって争ったり、攻撃的な物乞いを行ったりしたりと、子供たちは決して見てはいけない風景を見てしまっている。」と不安を告白している。
公園の北側には、すでに約100人の薬物中毒者が住み着いているという。しかし、パリ市は根本的な解決策を見つけることが出来ていない。
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英国、ワクチン接種者はインド変異株に対し耐性があることを確認
英国のマット・ハンコック保健相は17日、予防接種を受けた高齢者が新型コロナウイルスのインド型に感染しても病院に運ばれることは少なく、むしろ未接種の若年層の間で新たな感染者が出ていると述べた。
英
『ITV』や露
『ロシア・トゥデイ』によると、ハンコック保健相は17日、下院で演説し、英国でインド型ウイルスの感染者が合計2,323人確認されていることを明らかにした。14日の1313人から、わずか3日で1000人の感染者が増えたことになる。保健相は、インドの変異株が英国北西部のボルトンとブラックバーン・ウィズ・ダーウェンで483例報告されており、現在、このインド型が主流となり、すべての年齢層で症例が増加していると報告した。...
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英
『ITV』や露
『ロシア・トゥデイ』によると、ハンコック保健相は17日、下院で演説し、英国でインド型ウイルスの感染者が合計2,323人確認されていることを明らかにした。14日の1313人から、わずか3日で1000人の感染者が増えたことになる。保健相は、インドの変異株が英国北西部のボルトンとブラックバーン・ウィズ・ダーウェンで483例報告されており、現在、このインド型が主流となり、すべての年齢層で症例が増加していると報告した。
また、「ブラックバーンでは、入院患者数は安定しており、現在8人が新型コロナウイルスで入院している。ボルトンでは、19人が入院している。入院患者の大半がワクチンの接種対象者でありながら、まだ接種をしていない人達」だと述べた。「このことは、インド変異株が、ワクチンを接種した高齢者層に浸透していないことを示しており、特に感染しやすい年齢層、又それ以外の年齢層でも、ワクチンを接種することの重要性を示している。」と語った。
英『メトロ』は、変異株の急速な拡大を受けて、ワクチンに懐疑的だった何千人もの人々が考えを改め、特に変異株が急拡大している地域で、人々が予防接種を求めて列をなしていると伝えている。
ハンコック保健相は、「大多数の感染者は、接種対象者であったにもかかわらず、受けないことを選択したために、病院に入院し、中には集中治療を受けている人もいる。ワクチンは命を救い、あなたやあなたの大切な人を守り、私たちがこのパンデミックから抜け出す手助けをしてくれる」と述べ、「2回目の投与は絶対に必要なものだが50歳以上の人は1回目の接種によって生死を分けることになる」と主張した。
同保健相は、英『スカイニュース』に対し、英国が直面している現状を「予防接種プログラムとウイルスとの競争」だと語り、インド変異株が「その競争においてウイルス拡散のスピードを上げている」と述べた。英国内でのインド型の蔓延は、政府が進めているロックダウン緩和の計画を狂わせる可能性があるとして懸念されているが、ハンコック保健相は、世帯間の屋内での集まりを許可する第3段階目の緩和に踏み切る意思を示した。
英国では、6月14日に、第4段階目の緩和に進むかどうかの決定が行われる予定となっている。緩和が決定されれば、ソーシャルディスタンスを含むすべての制限が取り除かれることになる。
しかし変異株が今後の緩和に対する最大のリスクの1つであるため、保健相は「できるだけ多くの人にワクチンを接種してもらう必要があり、特に病院での治療を受ける可能性の高い人たちにワクチンを接種してもらう必要がある」と語った。
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