アマゾン、信号切り替わり時間を変更させてアラバマ州での労組形成を妨害か(2021/02/19)
ECサイト最大手の米アマゾンは、昨年末に地元当局に対しアマゾンの倉庫の前にある信号機の切り替わり時間の変更を依頼していたことが判明した。労組を支援するメディア「More Perfect Union」が地元当局に確認を取ったところ、当局は切り替わりの変更を行ったことを認めた。アラバマ州の倉庫で働く従業員による労働組合の形成が進められている中、その活動を阻止しようとする会社側の意図があったのではないかという声が上がっている。
米テックニュースサイト
『ザ・ヴァージ』や露メディア
『ロシアトゥデイ』によると、アマゾンはアラバマ州のアマゾン倉庫の前にある信号機の切り替わり時間の変更を地元当局に依頼し、12月に変更させていたことが判明した。切り替わり時間の変更によって、現場の組合形成を支持する従業員は、赤信号で停止している間に他の従業員に声をかけることが出来なくなってしまった。
信号機の切り替わり時間が突然変更したことに、従業員の間で、労働組合の形成を阻止するための会社側の動きではないかとの噂が広まっていたが、実際に会社が地元当局に依頼をしていたことが確認されたことで労組活動家の間で衝撃が拡がっている。...
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米テックニュースサイト
『ザ・ヴァージ』や露メディア
『ロシアトゥデイ』によると、アマゾンはアラバマ州のアマゾン倉庫の前にある信号機の切り替わり時間の変更を地元当局に依頼し、12月に変更させていたことが判明した。切り替わり時間の変更によって、現場の組合形成を支持する従業員は、赤信号で停止している間に他の従業員に声をかけることが出来なくなってしまった。
信号機の切り替わり時間が突然変更したことに、従業員の間で、労働組合の形成を阻止するための会社側の動きではないかとの噂が広まっていたが、実際に会社が地元当局に依頼をしていたことが確認されたことで労組活動家の間で衝撃が拡がっている。
アマゾンはジェファーソン郡に対し、「シフト変更時の交通遅延」を理由に信号切り替わり時間の変更を依頼し、12月15日から倉庫の前にある信号機は、青信号の持続時間が延長されたという。地元当局がアマゾンで労組形成の運動が進行中であること、青信号の時間延長が作業に与える影響を認識していたかどうかは確認されていない。
アマゾン倉庫までの車での移動は、組合形成のために活動している従業員が他の従業員と自由に話しをすることができる唯一の時間であったため、赤信号の時間が短縮されたことは、労組形成のための活動にとって特に致命的だという。これまで労組形成の呼びかけを行っていた赤信号の時間を活用することが出来なくなってしまったためだ。そしていったん会社の敷地に入ると、勤務時間中の私語禁止という就業規則に従わなければならない。
アマゾン側は労組形成に異議を唱えており、反対活動を積極的に行ってきたという。工場の至る所に反労働組合のチラシを掲示し、従業員には反組合集会に参加させ、組合化による悪影響の可能性について説明を行ってきたという。選挙直前には、労働組合の形成に異議を唱えるメールを毎日のように従業員に送信していた。
こうした一連のアマゾンの反組合運動について、あるベテラン従業員は『ザ・ヴァージ』に対し、「アマゾンが何かに対してこのような戦い方をするのを見たことがない。これほど圧力を強めてくるのを見たことがない。」と話している。
労働組合の結成を問う投票は2月8日に開始しており、7週間投票を受けつけている。
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グーグル検索の追跡で、新型コロナウイルスの発生を事前に発見できるとの研究結果(2021/02/09)
ロンドン大学ユニバーシティカレッジの研究チームは8日、新型コロナウイルス感染症状に関するグーグル検索の動向を調べることにより、新型コロナウイルス感染症の発生を2週間半前に発見できる可能性が高いという研究結果を発表した。
英紙
『ザ・テレグラフ』やロシアメディア
『ロシアトゥデイ』によると、発表された論文では、人々が、新型コロナウイルスの新規感染者数のピークを向かえる17日前に、症状をグーグルで調べていることを発見した。この発見により、グーグル検索の動向を追跡することで感染者がピークになる時期を正確に予測できるというのだ。
研究者らは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの英語を母国語とする4カ国で、新型コロナウイルスという言葉と、様々な症状との検索の関係性を調査した。...
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英紙
『ザ・テレグラフ』やロシアメディア
『ロシアトゥデイ』によると、発表された論文では、人々が、新型コロナウイルスの新規感染者数のピークを向かえる17日前に、症状をグーグルで調べていることを発見した。この発見により、グーグル検索の動向を追跡することで感染者がピークになる時期を正確に予測できるというのだ。
研究者らは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの英語を母国語とする4カ国で、新型コロナウイルスという言葉と、様々な症状との検索の関係性を調査した。また、新規感染者の推移も並行して調べたところ、一般的なコロナの症状の検索よりも、発疹や結膜炎など、「あまり一般的ではない症状」の検索の推移を見ることで、新型コロナウイルスの新規感染者がいつ上昇するかを予測することができることを発見した。
英紙『イブニング・スタンダード』によると、今回の研究を共同執筆したイスラエルのバル=イラン大学のマイケル・エーデルスタイン教授は、新型コロナウイルスパンデミックのような健康危機に対する最適の対応方法は「早期発見による早期行動」であると述べている。
グーグルは9月、ネット検索と新型コロナウイルスの広がりの関連性の研究に活用してもらおうと、米国内に限定したウェブ検索トレンドのデータベースを公開している。データベースには、400以上の症状、徴候、健康状態に関するグーグルの検索トレンドが含まれている。
グーグルヘルスのシニア科学研究員Evgeniy Gabrilovich氏は「研究者は、このデータベースを使用して、検索トレンドが国内のさまざまな地域でのウイルスの再出現をより早く、より正確に示すことができるかどうかを調査できる」と説明している。また、データベースは、糖尿病からストレスまで、幅広い症状や健康状態をカバーしているため、パンデミックの健康への二次的な影響を調査することにも役立つことが出来る。」と述べている。
このようなネット検索のトレンド調査は、季節性インフルエンザの出現を追跡する際にも行われている。
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