2020年の人口大流出で下院の議席数も減
高い税金、ロックダウンや、コロナ規制により、カリフォルニア州の人口増加率が今年、過去最低を記録した。州議会の議席と選挙人団の人数が減らされるほどの人口流出が始まっているという。
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『ワシントン・エグザミナー』によると、カリフォルニア州公共政策研究所の人口統計学者ハンス・ジョンソン氏は、カリフォルニア州からの人口流出について、「かつては堅調な人口増加率を記録していた州で、大きな変化が起こっている」と述べている。人口流出は3年ほど前から始まっていたが、今年に入り、カリフォルニア州の人口増加が完全に止まったという。
ジョンソン氏は、人口の減少により、州は選挙人の投票で議席を失うだけでなく、連邦下院議会の議席も失う可能性があると付け加えた。...
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『ワシントン・エグザミナー』によると、カリフォルニア州公共政策研究所の人口統計学者ハンス・ジョンソン氏は、カリフォルニア州からの人口流出について、「かつては堅調な人口増加率を記録していた州で、大きな変化が起こっている」と述べている。人口流出は3年ほど前から始まっていたが、今年に入り、カリフォルニア州の人口増加が完全に止まったという。
ジョンソン氏は、人口の減少により、州は選挙人の投票で議席を失うだけでなく、連邦下院議会の議席も失う可能性があると付け加えた。
カリフォルニア州民の流出の背景には、度重なる増税と、新型コロナウイルス対策のために取られた厳格なロックダウンや規制によって、同州での生活を続けられなくなっている人が増えていることが挙げられる。リモートワークの推進により、職場の近くに住む必要性が下がったことで移住に加速がかかっている。
州民は、厳格なコロナ規制を継続的に課する州や地方自治体に対し不満をためており、ロックダウン措置に対する大規模な抗議活動が行われるだけでなく、同州民主党知事のギャビン・ニューサムに対するリコールを求める署名活動も進められている。『フォックスニュース』によると、リコールを求めるためには3月中旬までに150万人の自筆による署名が必要とされているが、12月時点で既に約84万人が署名した。
『ロサンゼルスタイムズ』によると、州民にとっては、パンデミックで引き起こされた驚異的な失業率に直面するカリフォルニア州での高い住宅費が最大の課題となっている。農村部では既に数年前から、主に仕事がないために住民を失っていたが、現在は都市部でも住民の流出が顕著となっている。
この「出カリフォルニア記」の話題は、ここ数週間の間にテスラとオラクルの2大テクノロジー企業が、それぞれテキサスとハワイに移住すると発表したことで、注目を浴びることになったという。
『MSN』によると、新型コロナウイルスの影響でカリフォルニアからのテクノロジー企業の流出も加速している。オラクルは11日に、本社をカリフォルニア州からテキサス州オースティンに移転したことを発表した。この移転は、テスラのイーロン・マスク社長がロサンゼルスからオースティンに移転することを発表した数日後に行われた。ヒューレット・パッカード・エンタープライズや、ソフトウェア大手パランティア・テクノロジーズなども移転を発表している。
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カーナビアプリWaze、ロサンゼルスの交通渋滞を引き起こしていることが問題に
【18日付
『AP通信』『CBSニュース』など】 交通渋滞予測アプリが、最短ルートや最速ルートを検索して運転手を住宅街に無謀に誘導していることがロサンゼルスで問題となっている。
デイヴィッド・リュー市議は、17日、「幹線道路の代替ルート」を検索するWazeユーザーが危険な状況を作り出しており、市はアプリ開発者Wazeに対して法的措置を考慮すべきであるとの書状を市法務官に提出した。「Wazeは、私たちの街の交通計画、居住地区、公共の安全性に多大な影響を与えている。対策を講じなければ、交通計画が無視され、どの道でも渋滞が発生し、Wazeに常にリードされてしまうだろう。」
たとえば、シャーマンオークス地区のある狭い道路には、グーグルが買収したこのアプリを使用するドライバーがいるため、1時間に675台以上の車が見られることがあるとリュー氏は話す。...
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デイヴィッド・リュー市議は、17日、「幹線道路の代替ルート」を検索するWazeユーザーが危険な状況を作り出しており、市はアプリ開発者Wazeに対して法的措置を考慮すべきであるとの書状を市法務官に提出した。「Wazeは、私たちの街の交通計画、居住地区、公共の安全性に多大な影響を与えている。対策を講じなければ、交通計画が無視され、どの道でも渋滞が発生し、Wazeに常にリードされてしまうだろう。」
たとえば、シャーマンオークス地区のある狭い道路には、グーグルが買収したこのアプリを使用するドライバーがいるため、1時間に675台以上の車が見られることがあるとリュー氏は話す。
交通量の増加は、事故の増加や増加した交通量に対応していない道路の破損を招いている。
Wazeの広報担当者、チェルシー・ルッソ氏は、訴訟の可能性についてはコメントしなかったものの、ノーム・バーディンCEOが先週投稿したブログの記事を引用し、「市民としての責任」に同社が貢献していると主張した。ブログには「戦略的な計画の決定を行い、既存のインフラを改善するために」Wazeがロサンゼルス都市交通関係者と同社のデータを共有している、とある。同様の連携によりボストンでは渋滞が減少したそうだ。バーディンCEOは「我々は決して交通を「制御」するのではなく、既存のインフラで最大限の効果を出そうとしているだけである。」と述べている。
市内で最も急なこう配のある道の一つであるバクスター・ストリートでは問題は特に深刻である。横滑りや交通事故が増加しており、住民らは市の交通当局に不満を訴えている。運転手が長い坂道に怖気づいて危険な運転をするためだ。
バクスター・ストリートに住むロビー・アダムスさんは今月、『ロサンゼルスタイムズ』紙に対し、愚かなドライバーが庭の壁を壊して私道に停めてあった妻の車に激突したと話した。「これまでに車が5、6台他の車にぶつかるのを見ている。状況はますます悪化している。」と話す。
2015年の発表によると、Wazeはロサンゼルスで約200万人のユーザーを抱えている。
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