香港の雨傘運動に負けじと、モスクワでの反政府デモも2ヵ月目に突入【米・ロシアメディア】(2019/09/01)
8月11日付Globali「
ロシア当局、今度は週末の大規模抗議行動直前にリーダー格の弁護士を逮捕」で報じたとおり、モスクワ他で7月中旬から続く週末の抗議行動が最大規模に膨れ上がりつつあることから、ロシア当局が、逮捕・拘禁済みの反政府リーダーのアレクセイ・ナワルニー氏の同僚のリーダー格の政治家も逮捕した。香港の雨傘運動が3ヵ月目に突入する中、ロシアにおける反政府抗議活動も2ヵ月目に突入している。
8月31日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』:「モスクワの数千人規模の反政府抗議活動が継続」
数千人規模の反政府抗議デモが8月31日、モスクワの中心街で繰り広げられた。
7月中旬から毎週末に始まった抗議デモは、9月8日投票予定のモスクワ市議会議員選挙に、野党側候補も制限なく立候補を認めるよう求めている。
ロシア当局は、今回のデモを許可していないが、デモ隊はそれを無視して行進を続けた。...
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8月31日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』:「モスクワの数千人規模の反政府抗議活動が継続」
数千人規模の反政府抗議デモが8月31日、モスクワの中心街で繰り広げられた。
7月中旬から毎週末に始まった抗議デモは、9月8日投票予定のモスクワ市議会議員選挙に、野党側候補も制限なく立候補を認めるよう求めている。
ロシア当局は、今回のデモを許可していないが、デモ隊はそれを無視して行進を続けた。
ただ、本日の抗議活動は、8月中旬に行われた際のデモ隊の規模より縮小していることもあって、当局が無理やりデモを阻止することはなく、また、デモ隊も暴徒化することがなかったため、逮捕者は出ていない。
抗議行動の最初の動機は、モスクワ市選挙管理委員会が、野党側候補者に対して不当な理由を付けて立候補を受理しなかったことであるが、現在は、“ロシアに自由を!”とか“皇帝は退位せよ!”と、20年余りトップに君臨するウラジーミル・プーチン大統領に対する抗議活動に変化してきている。
なお、7月より続けられた抗議デモによって、これまで、市議会議員候補も含めて2,000人以上が逮捕されている。
同日付ロシア『モスクワ・タイムズ』紙:「市議会議員選挙投票日が近づき、モスクワで再び抗議デモ」
夏の最後となる週末の8月31日、モスクワ市街を数千人のデモ隊が行進した。
デモ隊は、“プーチンのいないロシアを”とか“政治犯の釈放を”と叫んで抗議したが、規模は2千人に満たず、8月半ばの5万人規模に膨れ上がったときよりかなり縮小している。
当局は、デモ行進を許可していないが、当局発表で750人規模のデモが騒動なく行われたことから、先のデモで2,900人余りを拘束したのに対して、今回は一人の逮捕者も出すことはなかった。
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ロシアでスターリンへの肯定的評価が過去最高に、世論調査(2019/04/18)
ロシアの独立系調査機関であるレバダ・センターが先月実施した世論調査によると、旧ソ連時代の独裁者スターリン元共産党書記長について、肯定的な評価をするロシア人の割合が過去最高となったことが判明した。
ロシアメディアの
『モスクワ・タイムズ』や
『RT』などが報じたレバダ・センターの世論調査は、3月21~27日、18歳以上の約1,600人を対象に実施され、16日にその結果が公表された。
これによると、スターリン元書記長が果たしたロシア史上の役割について、肯定的な評価をする人は70%だった。スターリンが「肯定的役割」を果たしたとする人の割合は、2016年に過去最高の54%を記録していたが、今回はこれを大きく更新した。...
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ロシアメディアの
『モスクワ・タイムズ』や
『RT』などが報じたレバダ・センターの世論調査は、3月21~27日、18歳以上の約1,600人を対象に実施され、16日にその結果が公表された。
これによると、スターリン元書記長が果たしたロシア史上の役割について、肯定的な評価をする人は70%だった。スターリンが「肯定的役割」を果たしたとする人の割合は、2016年に過去最高の54%を記録していたが、今回はこれを大きく更新した。一方、「否定的役割」を果たしたとする人は、16年の32%から19%に低下し、過去最低となった。
ロシアでは、スターリンは多くの政敵や民衆を弾圧した独裁者である一方で、第2次大戦の戦勝をもたらした英雄としての評価も受けている。そのイメージは2000年代以降改善し、傑出した指導者へと徐々に変化しており、スターリンの犯罪行為は不当とする人の割合も、2008年の60%から今回の45%へと減少した。プーチン現大統領が、旧ソ連国歌の旋律、ソ連型の軍事パレード、ソ連時代の労働勲章などを復活させたことにより、過去の時代への郷愁を感じる人が増えたことも背景にあると思われる。
また、スターリンを人としてどう思うかの問いについても、51%の人が「肯定的な感情」を抱いていると答え、その内訳は41%が「尊敬する」、6%が「好感を持つ」、4%が「称賛する」だった。一方、スターリンを「嫌いだ」「恐れている」「憎んでいる」と「否定的な感情」を持つ人は全体でわずか13%、どちらでもないと回答した人は26%だった。
2001年の第1回調査以来、スターリンに対し肯定的な評価をする人の割合が50%を超えたのはこれが初めてだという。世代別でも、どちらでもないとの回答が多かった18~24歳を除き一貫して多かった。共産党支持者以外のロシア人からの評価も改善している
レバダ・センターによると、ロシア社会のスターリンについての認識は、過去20年で3段階に変化してきた。2000年代には肯定的・否定的な評価が拮抗、2008~14年には中立的な見方がより支配的となり、2015年以降は中立的・否定的評価が減少しているという。
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