9月30日付英
『ザ・テレグラフ』紙:「金正恩の異母兄暗殺実行犯2人のアジア女性、死刑判決が下るか“大きな賭け”」
マレーシア裁判所で10月2日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム、45歳)氏殺害容疑で、2人のアジア女性実行犯に対する公判が始まる。
インドネシア人シティ・アイシャ被告(25歳)とベトナム人ドアン・ティ・フォン被告(28歳)で、2月13日にクアラルンプール国際空港において、被害者の顔にVX薬剤を塗り付けて殺害した容疑が掛けられている。...
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9月30日付英
『ザ・テレグラフ』紙:「金正恩の異母兄暗殺実行犯2人のアジア女性、死刑判決が下るか“大きな賭け”」
マレーシア裁判所で10月2日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム、45歳)氏殺害容疑で、2人のアジア女性実行犯に対する公判が始まる。
インドネシア人シティ・アイシャ被告(25歳)とベトナム人ドアン・ティ・フォン被告(28歳)で、2月13日にクアラルンプール国際空港において、被害者の顔にVX薬剤を塗り付けて殺害した容疑が掛けられている。
しかし、フォン被告の代理人ヒシャム・テー・ポー・テイク弁護士は、彼女は国際的暗殺行為に関わっているとは露知らず、ただテレビのいたずら番組の撮影だと騙されて演じただけであるので、“有罪にはならない”と信じていると述べた。
同日付タイ
『バンコック・ポスト』紙:「金正男殺害事件公判に当り多くの疑問」
マレーシア裁判所が、2人の被告女性に殺人罪を適用するとの判断をすれば、死刑判決が下る恐れがある。
しかし、この判断を下すには、以下の大きな疑問が立ちはだかる。
・1993年の国連化学兵器禁止条約で禁止対象となったVX神経薬剤を、どうやって入手したのか。
・2人の被告はVX神経薬剤を直接素手で触っていたが、どうして健康被害を受けなかったのか。
・そもそも、貧困層に生れ、育った2人が、どうして国際的暗殺計画という極秘事件に関われるのか。
なお、公判準備の段階で、担当裁判官のアズミ・アリフィン判事は、公判用に23日充てることを決めていて、結審は11月30日を予定している。
10月1日付マレーシア
『マレーメール・オンライン』:「金正男殺害事件の公判が10月2日にマレーシアで開廷」
金正男殺害事件の公判が行われるのは、クアラルンプール近郊のシャー・アラム高等裁判所である。
検察側は、ムハンマド・イスカンダール・アーマド首席検事が率いて、VX神経薬剤の専門家10人を含め、30~40人を証人喚問する予定である。
一方、弁護側は、グーイ・スーン・セング弁護士がアイシャ被告の代理人を、また、ヒシャム・テー・ポー・テイク弁護士及びナラン・シン弁護士がフォン被告の代理人となっている。
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