2024年パリ五輪の新エンブレムの発表、評価は様々(2019/10/25)
21日に、2024年パリ・オリンピック・パラリンピック公式エンブレムが発表された。2020年の東京五輪のエンブレム発表の際、デザインの盗作疑惑で撤回騒動が起きたが、今回のパリ五輪のエンブレムでも様々な批判の声が上がっている。
2024年パリ五輪組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は
『フランス アンフォ』のインタビューで、今回発表されたエンブレムを紹介した。デザインは、メダルを現わす円形の中に聖火、そして女性の唇の輪郭、と3つのシンボルで構成されている。
同会長は「一つ目のシンボルは金メダル。2つ目のシンボルは五輪とパラリンピック運動の象徴である聖火。聖火は私たちを駆り立てるものであり、私たちが伝達するエネルギーを現わしている。...
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2024年パリ五輪組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は
『フランス アンフォ』のインタビューで、今回発表されたエンブレムを紹介した。デザインは、メダルを現わす円形の中に聖火、そして女性の唇の輪郭、と3つのシンボルで構成されている。
同会長は「一つ目のシンボルは金メダル。2つ目のシンボルは五輪とパラリンピック運動の象徴である聖火。聖火は私たちを駆り立てるものであり、私たちが伝達するエネルギーを現わしている。3つ目のシンボルは(自由と)フランスの(共和制を擬人化した)象徴でもあるマリアンヌ」であると説明している。
そして、「私たちの野望はユニークなオリンピックにすることです」。 また「フランス人にとって、スポーツが日常生活の中でより重要な場所を占めるようになること」を望んでいると語った。
しかしエンブレムに対する人々の評価は割れているようだ。『ロスアンゼルス タイムズ』は、「オリンピックロゴか?あるいは小悪魔的なならず者か?」という見出しのもと、「今日世界で議論に事欠いているかのように、パリの2024年夏季オリンピックの新しいロゴは、活発なしばしば滑稽な議論を引き起こしている」と報じている。
「アールデコ調のデザインのロゴは、金メダル、五輪の聖火、そしてフランスの象徴マリアンヌを連想させる唇の3つのイメージでできていると組織委員会は説明しているが、今週初めのロゴ発表以降、ソーシャルメディア上でのコメントは予想外の方向に向いた」という。「出会い系アプリのティンダーのロゴに似ている」というコメントや「美容室の広告」に見えるというコメントもあると報じている。
『AFP』によると、フランス極右政党でもある国民連合のマリーヌ・ル・ペン代表は「オリンピックエンブレムの真ん中の炎を青白赤にすれば国民連合のロゴになる」とツイートした。イタリア極右政党の「イタリア社会運動(MSI)」のロゴにもそっくりだと話題になっている。
他にも米ドラマ「フレンズ」で人気を博した女優ジェニファー・アニストンさんが扮したキャラクターの髪形に似ているとの声も出ている。
しかし『AFP』は過去の五輪エンブレムと比較すると今回出てきている論争はおとなしいものであるとも報じている。2020年東京五輪の当初エンブレムは盗作疑惑が浮上し、わずか数カ月で撤回となった。2016年リオ五輪のエンブレムでも盗作疑惑が浮上したがエンブレム制作者は偶然であると釈明した。
2012年ロンドン五輪の際は、二人の人がみだらな行為をしているようだという批判を受けた。イランからは、エンブレムがエルサレムを意味する「ZION(シオン)」を連想させ差別的であると、国際オリンピック委員会(IOC)に抗議した。
オリンピックロゴは、全ての人に気に入られるようなものを用意することは至難の業のようである。
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マレーシアで11歳の児童結婚に怒り(2018/07/02)
【1日付
『BBC』『AFP通信』など】 11歳の女の子が41歳のマレーシア人男性と結婚したというニュースが怒りを誘発し、人々は結婚の最低年齢を18歳に変更するよう求めている。
女の子のタイ人の両親は、娘が16歳になるまで夫の家にいさせてもらえるという条件でマレーシア人男性の第3夫人になることに同意したと言う。
マレーシア政府は、婚姻の記録はないが、調査中だと述べた。
国連児童局は「衝撃的で容認できない」と発言した。ユニセフのマレーシア代表であるマリアンヌ・クラーク・ハッティン氏は、「子供の利益にならない」と述べた。
地元メデイアによると、男性にはすでに2人の妻と5~18歳の6人の子供がいる、裕福な貿易商である。...
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女の子のタイ人の両親は、娘が16歳になるまで夫の家にいさせてもらえるという条件でマレーシア人男性の第3夫人になることに同意したと言う。
マレーシア政府は、婚姻の記録はないが、調査中だと述べた。
国連児童局は「衝撃的で容認できない」と発言した。ユニセフのマレーシア代表であるマリアンヌ・クラーク・ハッティン氏は、「子供の利益にならない」と述べた。
地元メデイアによると、男性にはすでに2人の妻と5~18歳の6人の子供がいる、裕福な貿易商である。一方、少女の家族は、マレーシア北東部のケランタン州でゴムの木から樹液を採取しながら貧しい暮らしをしている。
児童結婚の背景には貧困や教育不足がある。児童結婚に関する政策や法律の執行が貧弱で、幼い少女が結婚することを可能にする宗教団体や地域指導者の寛容な態度も問題となっている。女子を育てる親には、婚姻前の性行為や妊娠で家に恥をもたらすことを恐れて、先に子ども結婚させてしまおうと考える風潮もある。
現在のマレーシアで法律上結婚可能な年齢は18歳であるが、イスラム教の経典法廷は16歳未満のイスラム教徒の結婚を書面で承認することができる。経典法廷の許可がなければ、婚姻は違法となり、新郎は最高6カ月の懲役になる可能性がある。
「11歳の子との婚姻は、子供を食い物にするか小児愛者のすることだ」と活動家のサイド・アズミ・アラブシ氏はAFP通信に語った。活動家らによると、15歳未満の約16,000人のマレーシア人少女がすでに結婚している。
昨年、マレーシア政府は子供への性犯罪に関する法律を可決したが、児童結婚を犯罪化しなかった。
女性家族地域開発省は状況を重くみて、「宗教協議会と協力し、未成年結婚問題を根絶するために法律を精査し厳しくしたい」と述べている。
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