インドも自国の5G網整備からファーウエイを排除へ(2020/08/26)
6月に起こった国境付近での衝突以降、関係が冷え込んでいるインドと中国。約60もの中国アプリを禁止したインドは、新たに華為技術(ファーウェイ)を含む中国通信機器を自国の第5世代(5G)移動通信網から徐々に締め出していく方針を取った。
『ブルームバーグ』によると、インド通信・情報技術省は、5G機器の導入交渉を再開する準備に入っている。しかし、インドが国境を共有する国の企業は除外する見通しとなっており、モディ首相が今後2週間以内に決定を支持する見込みだという。
今回の動きは、数ヵ月前から貿易や国境での緊張が高まっている中国をインド市場から暗黙のうちに排除する狙いがあると見られている。
インドは、中国政府との癒着の疑いがあるとし、ファーウエイを排除する方針を取った米国、オーストラリア、または英国の仲間に加わることになる。...
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『ブルームバーグ』によると、インド通信・情報技術省は、5G機器の導入交渉を再開する準備に入っている。しかし、インドが国境を共有する国の企業は除外する見通しとなっており、モディ首相が今後2週間以内に決定を支持する見込みだという。
今回の動きは、数ヵ月前から貿易や国境での緊張が高まっている中国をインド市場から暗黙のうちに排除する狙いがあると見られている。
インドは、中国政府との癒着の疑いがあるとし、ファーウエイを排除する方針を取った米国、オーストラリア、または英国の仲間に加わることになる。
『ロシアトゥデイ』によると、中国の通信機器に対する監視を厳しくすることを発表した他の国とは異なり、インド政府は、特定の企業に対する使用禁止令を正式には発表しないという。通信業界や政府筋によると、公式に発表すれば中国の怒りを引き起こす可能性が考えられるため、公に制限を課すのではなく、5Gネットワークを含む今後の投資において、中国製の機器の使用は回避するようインド当局が推奨している、ことにとどまるという。
ある業界幹部は英「ファイナンシャルタイムズ」に対しインド政府は中国が開発した機器を許可するつもりはないと明言し、ファーウエイにとって「まさにゲームオーバーだ」と語っている。
仏『01net』によると、世界で2番目に人口の多い国からの追放は、ファーウエイと現地のパートナーであるバーティ・エアテルやボーダフォンなどにとってかなりの痛手となる可能性がある。反面、ノキアやエリクソンなどヨーロッパの通信機器メーカーや韓国のサムスンなどにとっては大きなビジネスチャンスとなるだろうと報じている。
なお、インド最大手の電気通信会社であるReliance Jioは、中国機器は一切使用しておらず、独自の5G機器の開発も試みているという。
香港の政治家である羅冠聡(ら かんそう)は25日『ロイター通信』に対し、「世界で最も強力な独裁政権は、ファーウエイのような国営企業の影響力を利用した潜入手段を含め、民主主義国家に脅威を与えている。」とコメントしている。
「通信、港湾、あるいは原子力産業のようなインフラが中国企業によって管理されているか、あるいは所有されている場合、その国に深刻な危険をもたらすだろう。」とも指摘している。
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WTO次期事務局長選、立候補者8名の中でアフリカ勢有力か(2020/07/09)
世界貿易機関(WTO)は、次期事務局長選挙の立候補者の受け付けを8日に締め切った。8月末に退任するブラジルのアゼベド事務局長の後任の座を、メキシコ人、エジプト人、ナイジェリア人、ケニア人、モルダビア人、韓国人、サウジアラビア人、イギリス人の8候補者が狙っている。欧米メディアではアフリカからの候補者が有力視されている。
仏
『レゼコー』によると、8人のうち、3人が女性、5人が男性の候補者となっている。
女性候補者は、ナイジェリアのヌコジ・オコンジョイウェアラ元財務相(66歳)、ケニアのスポーツ・文化・遺産相のアミナ・モハメド氏(58歳)、そして韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長(53歳)である。
男性候補者は、メキシコのヘスス・セアデ元WTO事務次長(73歳)、エジプトの元WTO高官のハミド・マムドゥ弁護士(67歳)、モルドバのトゥドル・ウリヤノブスキ元外相(37歳)、サウジアラビアのトワイジリ元経済・企画相、そして英国のフォックス前国際貿易相(58歳)となっている。...
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仏
『レゼコー』によると、8人のうち、3人が女性、5人が男性の候補者となっている。
女性候補者は、ナイジェリアのヌコジ・オコンジョイウェアラ元財務相(66歳)、ケニアのスポーツ・文化・遺産相のアミナ・モハメド氏(58歳)、そして韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長(53歳)である。
男性候補者は、メキシコのヘスス・セアデ元WTO事務次長(73歳)、エジプトの元WTO高官のハミド・マムドゥ弁護士(67歳)、モルドバのトゥドル・ウリヤノブスキ元外相(37歳)、サウジアラビアのトワイジリ元経済・企画相、そして英国のフォックス前国際貿易相(58歳)となっている。
英『ファイナンシャルタイムズ』は、WTOの一般理事会の議長を務めたこともあるケニアの元貿易相モハメド氏、およびナイジェリアの元財務相で世界銀行の高官であるヌコジ・オコンジョイウェアラ氏の2名を最有力候補者だとして報じている。
どちらの候補者も、WTOルールの近代化を推進していくことの必要性を訴えており、変革していくことができない場合はWTOの組織としての妥当性が問われることになると警告している。
2人が立候補したことによって、初代の女性、そしてアフリカからの事務局長が誕生するのではないかという期待を引き起こしているという。
ブリュッセルにある国際政治経済シンクタンク「ECIPE」のメンバーであるエミリー・リース氏は、この2人の候補者の大臣としての経験、ならびに性別と出身地がWTOの信頼性を高める助けになるだろうと述べている。
また、WTOは組織としての機能性を高めていく必要がある現在、技術系出身者よりも、両候補者のような政治的手腕を持つトップが誕生するほうが望ましいと指摘している。
WTOの3つの大国、米国、EU、中国の間で比較的中立な立場を保つ能力もまた重要であり、両候補者ともそれに適しているのではないかと述べている。
フランスおよび欧州委員会委員長のウルスラフォンデルレイエンを含む他のEU政府も、アフリカの新事務局長の誕生に共感しているという声が上がっている。
8人の立候補者は来週15日からの一般理事会で、優先的課題やWTOの将来像について各々演説し、質疑応答も行う。その後、加盟国で協議が行われ、最もふさわしいと思われる一人に絞っていく。合意に達することが出来なかった場合のみ、投票で決める。
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