8月20日付米
『ブライトバート』オンラインニュース:「中国とインド、お互いに最新鋭戦闘機をヒマラヤ山脈の国境紛争地域に配備」
米『フォーブス』誌は8月17日、衛星写真及びインド地方紙の報道より、中国軍の最新鋭ステルス戦闘機J-20(殲撃チエンジー20)2機が中国西端新疆ウィグル自治区の和田(ホータン)空軍基地に配備された模様だと報じた。
同基地は、インドのヒマラヤ山脈西部のラダック(カシミール州)から僅か200マイル(約320キロメートル)しか離れていない。...
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8月20日付米
『ブライトバート』オンラインニュース:「中国とインド、お互いに最新鋭戦闘機をヒマラヤ山脈の国境紛争地域に配備」
米『フォーブス』誌は8月17日、衛星写真及びインド地方紙の報道より、中国軍の最新鋭ステルス戦闘機J-20(殲撃チエンジー20)2機が中国西端新疆ウィグル自治区の和田(ホータン)空軍基地に配備された模様だと報じた。
同基地は、インドのヒマラヤ山脈西部のラダック(カシミール州)から僅か200マイル(約320キロメートル)しか離れていない。
そして、そのラダックのガルワン谷では6月中旬、国境問題で対峙する中国軍とインド軍の間で武力衝突が発生し、45年振りにインド軍側に20人、中国軍側に推定40人の犠牲者を出した。
この衝突以来、両軍の睨み合いは継続している。
そうした中での、中国軍戦闘機の配備ニュースであるが、インド『ヒンディスタン・タイムズ』紙によると、インド軍も7月29日に、最新鋭戦闘機ラファール(フランス・ダッソー社製)5機をラダック南方のヒマーチャル・プラデーシュ州に配備したという。
同紙は先週、同州において“山脈超えの夜間飛行”訓練を行ったと報じている。
同紙によると、インドの地元部隊の命令によって、同戦闘機パイロットが困難な条件の下での飛行訓練を行ったもので、中国軍が実効支配線(注後記)を越境してきた場合に備えるためだという。
ヒマラヤ山脈は2万6,247フィート(約7,900メートル)を超える山々がそびえ立ち、通常の飛行機の限界高度に近くなり、航行が難しくなる。
なお、インドのラファール戦闘機の限界高度は5万2,493フィート(約1万5,700メートル)であるが、香港『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』紙によると、中国のJ-20戦闘機の場合は、6万5,616フィート(約1万9,700メートル)と言われている。
8月19日付香港『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』紙:「中国とインド、国境紛争地域に最新鋭戦闘機を配備」
米及びインドメディアによれば、中国とインド双方は、国境紛争が続くヒマラヤ山脈西部のカシミール地方、中国側呼称阿克賽欽(アクサイチン)にそれぞれ最新鋭戦闘機を配備したという。
現地では、6月中旬に発生した武力衝突以来、両軍間の緊張状態が継続している。
そこで、最新鋭戦闘機を現地に配備して、世界の尾根である同地域における優位性を確保しようとする狙いがあるとみられる。
インド軍が配備したラファール戦闘機は、2016年にフランスから36機、合計94億ドル(約1兆60億円)で購入したものである。
一方、中国軍は自前のJ-20戦闘機を何機保有しているか明らかにしていないが、少なくとも50機は所有していると推定される。
(注)実効支配線:インドのカシミール地方における、1962年の中印国境紛争の後に設定されたインドと中国との支配地域を分ける境界線。
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