有害物質を浴びた猫の報道(2024/03/13)
広島県福山市の金属めっき工場から有害物質タンクに漬かったあと逃げ出した猫の速報が海外ニュースでも報じられている。
3月13日付
『Yahooニュース』(英BBC):「科学物質タンクに落ちた猫に触れないよう福山市住民に注意喚起」:
西日本のある都市で、有害物質のタンクに落ちた猫に近づかないようにとの注意喚起が出されているという。
工場の従業員がコンテナーから続く黄色の足跡を発見したことが発端。防犯カメラの映像を調べると、猫が足跡つけながら逃げ去るのが確認されたという。
福山市は見つけた場合は、動物に近寄らず、警察に届け出るよう住民に求めた。...
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3月13日付
『Yahooニュース』(英BBC):「科学物質タンクに落ちた猫に触れないよう福山市住民に注意喚起」:
西日本のある都市で、有害物質のタンクに落ちた猫に近づかないようにとの注意喚起が出されているという。
工場の従業員がコンテナーから続く黄色の足跡を発見したことが発端。防犯カメラの映像を調べると、猫が足跡つけながら逃げ去るのが確認されたという。
福山市は見つけた場合は、動物に近寄らず、警察に届け出るよう住民に求めた。好奇心旺盛な猫が、茶色や茶褐色をした強酸性で発がん性もある六価クロム化合物の槽に入ったとみられている。
報道によると、「野村鍍金 福山工場」の従業員が、朝出勤したところ猫の足跡を発見したという。福山市の環境チームは、通常ではない猫をみたら、触らないよう住民に喚起しているが、事故により猫はすでに死んでいるかもしれないとしている。
工場を所有する会社は、タンクはシートを被せてあったが、一部めくれていたと話している。AFP通信によると、これまで想定していなかったが、小動物の侵入を防ぐ対策が必要だとコメントしている。
六価クロムは、肌のかゆみ、呼吸器問題、失明を引き起こす恐れがあり、スタッフは作業時にマスクやゴム手袋をしているという。当局は12日時点で猫の目撃情報はないとしている。
3月12日付米『バロンズ』(AFP通信):「日本で化学物質まみれの猫に注意喚起」:
西日本の都市で、危険な化学物質に漬かった行方不明の猫に近づいたり触らないよう注意喚起している。
福山市の金属メッキ工場の従業員が、11日出勤したところ、猫の足跡がコンテナーから続いているのを発見したという。
公開された防犯カメラの映像には、工場から無事に逃げてくる動物の姿が確認された。深さ3メートルのタンクには発がん性で肌の炎症を引き起こす六価クロムが入っていた。
市当局は見つけても動物に触れず、警察に通報するよう住民に呼びかけている。
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ロシアのガス供給停止:エネルギー市場におけるロシアの支配力が低下(2022/04/28)
ロシアのガス最大手ガスプロム社がポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を27日に停止した。このニュースが流れた後、欧州の天然ガス価格は24%も急騰した。しかし、その後は下げに転じ、直近では4%ほど上昇している。米投資週刊誌
『バロンズ』は、ロシアはまだヨーロッパのエネルギーに対して力を持っているが、戦争が始まって以来、その力は弱まっていると報じている。
『バロンズ』によると、欧州は昨年時点で天然ガスの40%以上をロシアに依存しており、ロシアによるウクライナ侵攻にもかかわらず、EUはその輸送を断ち切ることに躊躇した。特に冬場は暖房用として天然ガスが欠かせない。3月上旬、オランダの天然ガス先物は1メガワット時200ユーロを超える高騰を見せた。しかし今回、ロシアがポーランドやブルガリアへの供給停止の動きに出たにもかかわらず、現在107ユーロで取引されている。...
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『バロンズ』によると、欧州は昨年時点で天然ガスの40%以上をロシアに依存しており、ロシアによるウクライナ侵攻にもかかわらず、EUはその輸送を断ち切ることに躊躇した。特に冬場は暖房用として天然ガスが欠かせない。3月上旬、オランダの天然ガス先物は1メガワット時200ユーロを超える高騰を見せた。しかし今回、ロシアがポーランドやブルガリアへの供給停止の動きに出たにもかかわらず、現在107ユーロで取引されている。高騰を招かない理由は大きく4つあげられる。
まず、気温が上がったことにより、天然ガスの需要が減っている。ヨーロッパでは、暖房用エネルギーの40%近くを天然ガスが占めており、暖房の温度を下げると、天然ガス料金も下がる傾向にある。もしプーチンが2月にポーランドとブルガリアへのガスを遮断していたら、その影響はより大きなものだったと言える。
第二に、ポーランドとブルガリアは天然ガスのほとんどをロシアに依存しているが、この地域で最大のガス消費国ではない。ドイツ、イタリア、トルコはロシアのガスを大量に輸入しており、ロシアがこれらの国々へのガスを遮断しようとすれば、より大きな影響を引き起こす可能性が高い。ゴールドマン・サックスのアナリスト、サマンサ・ダート氏は、「ロシアからドイツへのガスが完全に途絶えた場合、この夏のヨーロッパのガス価格はメガワット時200ユーロ以上にまで上昇する可能性がある」と指摘している。
第三に、欧州は2ヶ月前よりも出荷の減速に対する備えが整っている。現在、欧州は新たな天然ガス供給源を見つけ、天然ガスからの脱却に向けた取り組みを加速させている。この秋にはノルウェーとポーランドの間に新しいパイプラインが開通する予定で、これまでも液化天然ガス(LNG)の輸入を増やしている。
第四に、米国が液化ガスを輸送することで、ヨーロッパはロシアから脱却し、いくつかの国は来年の冬に向けて貯蔵タンクの補充を開始することができる。米国は、2022年に2021年比で60%以上のLNGを欧州に出荷する計画を発表している。
仏メディア『BFMTV』によると、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は27日、ロシアからのガスの供給停止を受けて、ブルガリアとポーランドには「EUの隣国から」ガスが供給されていると述べ、「ガスプロムの決定がヨーロッパの消費者にできるだけ影響を与えないようにする」と語った。
フォン・デア・ライエン委員長は、EU議長国であるフランスが「できるだけ早く」EUエネルギー大臣会合を開催することを明らかにした。そして、「今日、ロシアは加盟国間に分裂の種をまくという試みにまたもや失敗した」と述べた。
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