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『ナショナルレビュー』によると、上院では、民主党の投票権法案の審議を打ち切り、採決に進んだが、党派を超えて否決された。49人の議員が賛成票を投じ、ウエストバージニア州のジョー・マンチン議員やアリゾナ州のカーステン・シネマ議員ら民主党中道派を含む51人の議員が反対票を投じた。
また、民主党が共和党のフィリバスター(議事妨害)を阻止するためには60票必要であったが、共和党員全員と中道派2名の反対により、52対48で現行のフィリバスター・ルールを維持することを決議した。...
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『ナショナルレビュー』によると、上院では、民主党の投票権法案の審議を打ち切り、採決に進んだが、党派を超えて否決された。49人の議員が賛成票を投じ、ウエストバージニア州のジョー・マンチン議員やアリゾナ州のカーステン・シネマ議員ら民主党中道派を含む51人の議員が反対票を投じた。
また、民主党が共和党のフィリバスター(議事妨害)を阻止するためには60票必要であったが、共和党員全員と中道派2名の反対により、52対48で現行のフィリバスター・ルールを維持することを決議した。なお、民主党の上院多数党指導者であるチャック・シューマーは、後日再度議案として提出できるように、土壇場で反対票に票を変更した。
バイロン・ドナルド下院議員(フロリダ州選出)は17日に『フォックスニュース』の番組に出演し、「民主党が、上院誕生後ずっと行われてきたフィリバスター・ルールを廃止して投票権法案を通そうとしていることは、基本的にアメリカ国内の全ての選挙を連邦政府に掌握させるためである。」と指摘している。「民主党のマンチン上院議員やシネマ上院議員のフィリバスター維持への支持は正しいことだと思う。なぜなら、その目的は、米国上院における少数派の声を守ることだからだ。米国は純粋な民主主義国家ではない。立憲共和国だ。フィリバスターは共和制を維持するための仕組みの一つなのだ。」と説明した。
米ニュースサイト『ザ・ヒル』によると、今回造反した民主党のマンチン議員は採決の前に、「「昨年来、民主党の同僚たちは、上院の議場やケーブルニュースの電波、全米の新聞の紙面を借りて、フィリバスターの廃止は建国の父たちがこの審議機関に意図したビジョンを回復するものだと主張してきた。しかし、それは正しくない。事実ではない。」と述べ、「我々はルールが何度も変更されてきたことを話しあった。我々はそれらを変えてきた。しかし、ルールにのっとった上でルールを変えてきた。ルールを破ってまでルールを変えたことはなかった。しかし、突然、ルールが守れなくなり、ルールを破壊しようとしている」と語っていた。
米ユタ州の『デザレット・ニュース』によると、ミット・ロムニー上院議員(ユタ州選出)は投票権法案について、議場で、「民主党が共和党の意見を聞かずに選挙制度改革を進め、共和党がそれを支持しないことにショックだ、ショックだと述べている」と語り、「政治的な誇張や大げさな表現は比較的よくあることで、それらはしばしば許されるが、大統領と民主党の同僚の何人かはヒステリーにまで踏み込んでいる」と述べた。「野党の誰一人からの意見も聞かずに、彼らだけで作り上げた、完全に党派的な選挙改革を支持しないことに対する彼らの大災害の予測は、常軌を逸している。」と述べた。ロムニー議員はその前の日曜日、投票権について民主党と協力する意思はあるが、「ホワイトハウスから電話がかかってきたことはない」と述べていた。
『AP通信』によると、バイデン大統領は、投票後の声明で、「深く失望している」と述べた。しかし、大統領はあきらめないと述べ、「民主主義のために立ち上がるために、あらゆる手段を検討し、使えるすべての方法を用いる」とコメントした。
主要な法案を通すことに失敗した民主党は、今後、スリム化したビルドバックベター法案を復活させ、ロシア制裁や政府への資金提供など、超党派で合意できる分野を模索すると見られている。
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