妖怪ウォッチはポケモンに続くのか!?
一昨年任天堂3DSゲームソフトとして発売され、昨年アニメの放映開始、以来今や大人気の「妖怪ウォッチ」が、英語版で北米やカナダで展開され話題となっている。同じく北米で日本のアニメとして長く人気だった「ポケモン」ことポケットモンスターと何かと比較されているようだ。同じ「モンスター(怪物、妖怪)」でも妖怪ウォッチの「妖怪」は日本の文化的要素もあり、パロディーも多いため、海外で受け入れられるのか。妖怪ウォッチの時代は到来するのか、各紙は以下のように報道している。
12月13日付け
『CNN』は、日本文化を取り入れたゲームとして任天堂の「妖怪ウォッチ」を紹介している。奇妙でかわいい妖怪たちがラインナップ、独自のアニメシリーズでアメリカにも先月上陸した。任天堂のこれまで不動の人気だったポケモン等とは一味違い、妖怪ウォッチは日本文化との深いつながりを感じさせ、独特の雰囲気がある。
「日常生活の中で現代の子供たちに起こるすべての奇妙な、説明のつかないもの、見えない存在の所業として一笑されているものがすべて”妖怪”のしわざであるとするストーリー展開だ、とゲームを開発したLevel-5社社長兼最高経営責任者(CEO)日野晃博氏は説明。...
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12月13日付け
『CNN』は、日本文化を取り入れたゲームとして任天堂の「妖怪ウォッチ」を紹介している。奇妙でかわいい妖怪たちがラインナップ、独自のアニメシリーズでアメリカにも先月上陸した。任天堂のこれまで不動の人気だったポケモン等とは一味違い、妖怪ウォッチは日本文化との深いつながりを感じさせ、独特の雰囲気がある。
「日常生活の中で現代の子供たちに起こるすべての奇妙な、説明のつかないもの、見えない存在の所業として一笑されているものがすべて”妖怪”のしわざであるとするストーリー展開だ、とゲームを開発したLevel-5社社長兼最高経営責任者(CEO)日野晃博氏は説明。日本の架空の町でプレイヤーは腕時計を使い周辺の妖怪を探索する、そして妖怪たちを集め、戦いでその力を利用していく。
ピカチュウや他のポケモンとは異なり、妖怪は、長い間日本の民俗学の一部にあった。「一言で言えば、彼らは日本の夜に遭遇する自然界の霊、自然現象や動物の擬人だ。妖怪は、多くの場合、古い時代から人知を超える現象を説明するため使用されてきた」とゲーム”妖怪アタック!”の共作者マット・アルト氏は説明。山の中でやまびこを聞くと、音が反射しているとわかるが、古代それは犬のような妖怪によって引き起こされたと考えられていた。このような民話の”古典妖怪”に加えて、Level-5社は架空の妖怪もゲームで展開している。人気の歌手や流行のものをパロディーとして登場させコメディ感満載だ、と日野氏は語っている。
日本で2013年にリリースされて以来昨年は人気が急上昇、続編はランキング一位玩具は飛ぶように売れた。日野氏は、「妖怪ウォッチは、それ自体が冒険がテーマでなく日々の生活の描写だが、却って子ども達の共感を得て人気につながった」という。
11月に米国でリリース時、その文化的背景はこのゲームが欧米でうまく翻訳出来ない心配が上がっていたが、ゲームサイトKotakuの寄稿編集者、ブライアン・アッシュクラフト氏は「子ども達が面白くて怖い生き物が好きなのは万国共通だ。ゲームを通して子ども達に日本や妖怪の事をもっと知って貰いたい」と述べている。
日野は、妖怪ウォッチのデザインは非常に日本的ではあるが、そのコンセプトは文化的な国境を超える。母親が忘れ物を教室に届けに来るとか携帯電話を必要な時に限って忘れてしまうだとか、そのような架空の妖怪を責めることができたらと思える"恥ずかしい瞬間や経験”はだれにでもあるはずだ、と述べている。
12月9日付け
『NYデイリーニュース』は、妖怪ウォッチが今後数ヶ月の間にポケモンに追いつくかも知れないと報道している。先月11月、任天堂およびLevel-5社は、多次元フランチャイズの始まりとなるやも知れない新たなゲームをリリースした。1990年代任天堂がポケモンのフランチャイズを立ち上げ大成功した如く、妖怪ウォッチもアメリカに浸透するだろうか。Level-5社の最高経営責任者(CEO)日野氏はかつてポケモンがアメリカで一世を風靡したように、妖怪ウォッチは日本で既にその愛らしく子供向けの名前とアニメらしいキャラクターで人気を博していると自信をのぞかせる。
妖怪ウォッチは独特のバトル形式で、”ネイト”と名付けられた男の子主人公でゲームが展開される。ネイトはスプリングデールで々な妖怪を映し出す妖怪ウォッチ(腕時計)を手に入れる。妖怪がただの化け物ではなく、日常のハプニングに関わっているアクッションゲームだ。ディズニーXDではアニメも既に放映されている。「妖怪ウォッチは単なるゲームではなく、アニメや玩具を含む完全なエンターテインメントのフランチャイズだ。」と日野氏はいう。
ポケモンとはモンスターを探す所は共通しているが、妖怪ウォッチはアドベンチャー型ではなく、日常の場面展開であり、プレーヤーはゲームの世界に入り込むのではなく自分との関連性をより見つけ易い。独特のキャラクターの魅力も感じられる。北米での展開での課題は、妖怪のネーミング、殆どの名前がダジャレやもじりからつけられている名前なので、ユーモアを翻訳するのは苦労している。
日本ではゲームが先にリリースされているが、北米でアニメが先にリリースされたのは、本国でもアニメ公開で知名度が上がって売り上げが伸びたため、アニメで先に名前を知って貰うためこのような順番となった。
妖怪の戦い方がユニークだが、簡単なプレイ手法で、Level-5社の他のゲームと変わりはない。最近このような手法は業界では主流で、自動バトルシステムがこれにあたる。プレーヤーは妖怪にはならず、妖怪と友達になり、妖怪はプレーヤーのために戦う。こうすることで、プレーヤーはゲームの「ディレクター」の役割を担っているという感覚をもたらす。
日野氏はインタビューで、携帯用ゲーム機としてのフランチャイズ展開を望むかと聞かれ、更に多くの子供に使って貰うためにWii Uへの展開の可能性もあるとしている。
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北朝鮮、国連事務総長を迎える一方でミサイル実験の可能性
北朝鮮に、国連事務総長が訪問する予定であると、各メディアが報じている。だがそ
の一方で同国が近々ミサイル実験を行うのではないかという情報もあるという。各メ
ディアは次のように報じている。
11月16日付
『CNN』では、国連事務総長であるパン・ギムン氏が北朝鮮を訪問する予
定であることを伝えている。今回の訪朝が実現すれば、国際機関の長としては実に20
年以上ぶりのものになるという。
同記事は韓国の「ヨンハプ・ニュース」を引用し、国連の情報筋によると、パン・ギ
ムン氏が今週中にも訪朝して金正恩氏と面会し、北朝鮮の核兵器問題や対韓国問題に
ついて話し合う予定であるとしている。...
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11月16日付
『CNN』では、国連事務総長であるパン・ギムン氏が北朝鮮を訪問する予
定であることを伝えている。今回の訪朝が実現すれば、国際機関の長としては実に20
年以上ぶりのものになるという。
同記事は韓国の「ヨンハプ・ニュース」を引用し、国連の情報筋によると、パン・ギ
ムン氏が今週中にも訪朝して金正恩氏と面会し、北朝鮮の核兵器問題や対韓国問題に
ついて話し合う予定であるとしている。CNNの取材に対してはバン・キムンの広報担
当者の金子氏は同氏の訪朝に対して明言を避けたものの、「同氏は常に朝鮮半島の安
定と平和のために役立てればと願っている」と語ったという。また、韓国統一省は
「そのような話があることは把握しており、事態を注視している」とのコメントを発
表したという。
同記事は、これまで北朝鮮を訪れた国連事務総長は二人しかおらず、1979年にヴァル
トハイム氏と1993年にブトロス=ガーリ氏が訪朝したのみと伝えている。
パン・ギムン氏は今年の5月に北朝鮮の国境近くの町、開城市(ケソン市)を訪れる
予定だったが、突然北朝鮮側により中止されたとしている。また、同記事は北朝鮮が
自国民を強制労働同然の状況下で海外で労働させていることにも触れいている。
11月16日付
『アメリカ・アルジャジーラ』はやはり韓国の「ヨンハプ・ニュース」を
引用し、パン・ギムン氏の訪朝の正確な日にちや訪朝の目的などは明らかになってい
ないことを伝えている。
同記事は金正恩氏が2011年に父親の跡を継いで最高指導者になってから、中国の高官
をもてなしてはいるものの、一度も国家元首クラスの人物を国内に迎えてはいない
し、自身も外国を訪問していないとしている。
韓国の専門家は今年 5月に予定されていたケソン市への訪問が突然中止されたこと
について、おそらく北朝鮮側がパン・ギムン氏がアメリカや韓国の肩を持っていると
感じたからではないかと分析しているという。
北朝鮮の非核化協議は2009年から滞っており、同国はこれまで3度核実験を行ってお
り、2006年、2009年、2013年に国連から制裁を受けているという。しかし専門家らは
同国が2009年以降も小規模の核兵器工場を作り続け、自国のミサイル計画を推し進め
ていると分析しているという。
パン・ギムン氏の訪朝が実現すれば、北朝鮮は国際社会と協調していこうとしている
のではないかとも思われるが、他方ではその流れとは真逆の行動を起こしている。
11月16日付
『デイリーニュース』は「ヨンハプ・ニュース」を引用し、北朝鮮が同国
の東沿岸から日本海に向けたミサイルの発射実験の準備をしていると報じている。今
回の実験で用いられるミサイルは新しい型の弾道ミサイルで、一つのミサイルが高い
高度で複数のミサイルに分裂し標的を攻撃するタイプのものである可能性があるとみ
られている。韓国側は今回の実験で用いられるミサイルの型を見極めたい意向である
という。
11月16日付
『ヴォイス・オブ・アメリカ』は北朝鮮がミサイル実験を行うことを裏付
ける根拠を挙げている。韓国の軍事関係者によれば、北朝鮮が自国の東部沿岸を航行
禁止区域に指定したというのである。同地域は北朝鮮の元山市(ウォンサン市)の辺
りで、航行禁止区域指定は11月11日から12月7日にかけてのものだという。同国は国際
機関に対しては何の告知も行っておらず、国連の国際海事機関は同国から何の知らせ
も受けていないとしている。韓国の国防部は必要とあらば軍事的対応をとる準備があ
ると語っているという。
韓国の防衛専門家は今回実験で用いられるミサイルの型について、航行禁止区域が極
めて広範囲であることから、おそらくはノドンではないかとの見方を示しているとい
う。また、韓国の複数のメディアは、今年5月に北朝鮮が潜水艦発射型の弾道ミサイ
ルの開発に成功した旨発表したことを受けて、潜水艦発弾道ミサイルの実験を行うの
ではないかと見ていることも報じている。
ただ、同記事は韓国政府の情報筋への取材を行い、この数か月間北朝鮮は複数回にわ
たり航行禁止区域を発表しているが、ミサイルは発射されていないとしている。
また、同記事は国連事務総長のパン・ギムン氏が訪朝予定であることにも言及してい
るが、今回のミサイル実験の可能性との関連性については何も述べていない。
パン・ギムン氏の訪朝とミサイル実験の関連性は全く明らかではない。ただ、海外で
の強制労働問題などについて、少しでも国際社会からの批判を免れたいとの意図があ
るのであれば、無謀な行動は控え、理性ある対話が行える国と印象付けた方が得策で
あろう。
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