かねて報じているとおり、合意なきBrexitとなった場合、英国進出の多くの日系企業が英国から撤退する恐れがある。今年2月、英国日産は、全英国産車の30%を占める英国北部のサンダーランド工場での新型SUV車生産の投資を継続すると発表していたが、ボリス・ジョンソン首相の下で合意なきBrexitが現実味を帯びてきたことから、当該計画の見直しの可能性が出てきた。
10月1日付米
『ロイター通信』:「合意なきBrexitの場合、日産は新型キャシュカイの英国生産計画見直しの可能性大と
『フィナンシャル・タイムズ』紙が報道」
英『フィナンシャル・タイムズ』紙は10月1日、もし英国が合意なきBrexitとなった場合、日産自動車が英国北部のサンダーランド工場で新型SUVキャシュカイ(注後記)の生産計画を見直す可能性があると報じた。
テリーザ・メイ首相(当時)は2016年、国民投票でBrexitが選択された際、英国産車の主力である日産に対して、EU離脱後も不利益とならないよう支援をすると約束していた。...
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10月1日付米
『ロイター通信』:「合意なきBrexitの場合、日産は新型キャシュカイの英国生産計画見直しの可能性大と
『フィナンシャル・タイムズ』紙が報道」
英『フィナンシャル・タイムズ』紙は10月1日、もし英国が合意なきBrexitとなった場合、日産自動車が英国北部のサンダーランド工場で新型SUVキャシュカイ(注後記)の生産計画を見直す可能性があると報じた。
テリーザ・メイ首相(当時)は2016年、国民投票でBrexitが選択された際、英国産車の主力である日産に対して、EU離脱後も不利益とならないよう支援をすると約束していた。
日産サンダーランド工場で生産される車の55%が欧州向けに輸出されていた。
なお、英国日産の広報担当は、噂の類のニュースにコメントしないとしながらも、キャシュカイの生産計画に変更はないと言及した。
同日付英国『デイリィ・メール・オンライン』:「合意なきBrexitの場合、日産サンダーランド工場でのキャシュカイ生産計画撤回との報道」
日産自動車は2016年11月、新型キャシュカイをサンダーランド工場で行う旨決定したと発表していた。
ただ、この決定の背景には、Brexitによって英国産車の輸出に大きな支障を来さないとの期待があった。
しかし、ボリス・ジョンソン新首相の主導の下、合意なきBrexitの可能性が出てきている。
そこで『フィナンシャル・タイムズ』紙は、ある関係筋の情報として、合意なきBrexitの場合、日産はサンダーランド工場で新型キャシュカイの生産計画を白紙にする可能性が高いと報じた。
キャシュカイは、英国日産の全生産車44万台の半分以上を占めるが、もし新型生産計画が撤回されれば、同工場で働く7千人の従業員が失職する恐れがある。
(注)キャシュカイ:日産自動車が2002年まで日本国内で製造・販売していたミドルサイズのSUV。日本での販売終了後も欧州をはじめとした主要各国ではフルモデルチェンジを受けてキャシュカイ(イラン語で“遊牧民”の意)、もしくはローグ・スポーツの名で引き続き販売。特に英国では2007年に英国日産のトップセラーカーとなり、2007年及び2008年に立て続けに増産。なお、2018年においても英国産ベストカーに選出されている。
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日本の公共交通機関などで頻発する痴漢犯罪防止について、今年5月にSNSで“加害者の手にスタンプ”押印との話が持ち上がった。そのアイデアに真面目に取り組んだのが印章・スタンプメーカーのシヤチハタ(注後記)で、この程試作品を限定販売したところ、瞬く間に売り切れになったと、米・英国メディアも興味津々で報じている。
8月28日付米
『CBSニュース』(
『CNNニュース』配信):「日本の公共交通機関に出没する痴漢犯を透明インクで識別する特殊スタンプが、瞬く間に売り切れ」
日本の公共交通機関等混雑した電車内に出没する痴漢犯撃退のため、透明インクが使われた特殊スタンプがこの程発売された。
“迷惑防止スタンプ”と銘打った新商品で、8月27日午後に限定500個が2,500円(約24ドル)で売り出された。...
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8月28日付米
『CBSニュース』(
『CNNニュース』配信):「日本の公共交通機関に出没する痴漢犯を透明インクで識別する特殊スタンプが、瞬く間に売り切れ」
日本の公共交通機関等混雑した電車内に出没する痴漢犯撃退のため、透明インクが使われた特殊スタンプがこの程発売された。
“迷惑防止スタンプ”と銘打った新商品で、8月27日午後に限定500個が2,500円(約24ドル)で売り出された。
製造・販売元の印章・スタンプメーカーのシヤチハタの向井博文広報室長によると、オンラインストアで発売したところ30分も経たないうちに完売したという。
そもそも、今回の新商品は、今年5月にSNSで痴漢撲滅の議論が活発化したことに起因するという。
すなわち、ある人が加害者の手をピンか何かで刺す、との提案をしたところ、逆にそのこと自体が犯罪とされる恐れがあるとされ、それならば簡易スタンプで加害者の手に押印するのはどうかとの案が持ち上がった。
そこで同社が、真面目に商品開発に取り組むと発表し、今回の発売に至ったものである。
向井室長によると、新商品について警察は関与していないとしながらも、痴漢犯罪防止に役立つことを望んでいるという。
なお、被害者の多くが女性であるという現状に対し、日本における男女平等度は世界経済フォーラム評価では、対象149ヵ国中110位である。
安倍晋三首相は、“ウーマノミクス”と題して女性活躍社会創生を掲げているが、依然主要7ヵ国(G-7)内でも最低のランクである。
同日付英国『デイリィ・メール・オンライン』:「痴漢犯罪防止のために開発された特殊インク使用の新スタンプが完売」
『ジャパン・タイムズ』紙報道によると、痴漢犯罪防止のために開発された特殊インク使用のスタンプが、2,500円(約19ポンド)で発売されると、限定500個は瞬く間に完売したという。
太陽光の下では無色透明だが、紫外線を当てると浮き上がる特殊インクで、直径9ミリの手のマークが押印できる。
製造元のシヤチハタによると、痴漢犯罪が全くない世の中が理想で、少しでも犯罪防止に貢献できれば良いとしており、実際の利用者の声を参考にして、更に実用化のために改良を加えていくという。なお、当該インクは水で洗い流せるという。
一方、大阪の痴漢抑止活動センターの松永弥生代表は、本商品は“大変意味深い”とし、犯罪撲滅に役立つだろうとコメントしている。
2001年の調査報告であるが、東京の女子高校生の実に3分の2が、混雑した電車の中で痴漢被害に遭っているという(編注;2001年、京王電鉄が初めて女性専用車両を導入)。
(注)シヤチハタ:1925年創業の名古屋のスタンプ台の製造販売会社、舟橋商会が前身。1965年にスタンプ台なしで押せるインク内臓のハンコを開発し、全国展開。新社名は、名古屋城の鯱に由来し、ロゴマークの鯱旗印をもじって「シヤチハタ」と改名。なお、読み方はシャチハタだが、全体の見た目のバランスから、正式社名は「シヤチハタ」としている。カメラ・コピー機等で著名な、「キヤノン」も同様。
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