ロシア:ダゲスタン共和国の空港が反イスラエルの群集に占拠される
『フランス国際ラジオ局(RFI)』10月30日付けで、ロシアのイスラム系住民の多い、ダゲスタン共和国の首都のマハチカラの空港で、10月29日夜、イスラエルからの乗客が到着するとの発表があってから閉鎖され、その後に急きょ、治安部隊が現場に派遣されたと伝えた。イスラエル政府は、ロシア側に全てのイスラエル人とユダヤ人の安全を確保することを強く依頼した。
マハチカラ空港では、10月29日の夜、イスラエルに反対する群衆が、テルアビブから到着したイスラエル人たちを標的に襲撃した。
ロシア民間航空局は、「マハチカラ空港の旅客機輸送ゾーンに不審者の侵入があったため、離陸や着陸を行わせないように空港を一時的に閉鎖することを決定し、すぐに、治安部隊が現場に向かった。」と発表した。さらに、当局は、マハチカラ空港が11月6日まで閉鎖を続けるという。
ロシア連邦の日刊紙『イズべスチア』によると、数十人の群衆が、イスラエルからの飛行機の到着のアナウンスの後、空港の屋根や空港エプロンに侵入したという。...
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マハチカラ空港では、10月29日の夜、イスラエルに反対する群衆が、テルアビブから到着したイスラエル人たちを標的に襲撃した。
ロシア民間航空局は、「マハチカラ空港の旅客機輸送ゾーンに不審者の侵入があったため、離陸や着陸を行わせないように空港を一時的に閉鎖することを決定し、すぐに、治安部隊が現場に向かった。」と発表した。さらに、当局は、マハチカラ空港が11月6日まで閉鎖を続けるという。
ロシア連邦の日刊紙『イズべスチア』によると、数十人の群衆が、イスラエルからの飛行機の到着のアナウンスの後、空港の屋根や空港エプロンに侵入したという。群衆の掲げたプラカードには、‘子供たちを殺害するものにはダゲスタンの地を踏ませない!’などと書かれていた。
テレグラムで放映されたビデオ映像では群衆が、障害物を移動して空港から出ようとする車を停止させたり、ターミナルの扉を突き破ったりして混乱を生じさせていた。フライト運航のインターネットサイト‘フライトレーダー’によると、テルアビブから到着した便は、19:00にマハチカラ空港に到着後、21:00にはモスクワに向けて、再離陸する予定であった。
なお、チェチェニー共和国とダゲスタン共和国はロシアの中でも政情が不安定な国としてあげられ、両共和国とも住民の大多数は、イスラム教信者だという。
イスラエルのネタニャウ首相は、ロシア政府に、イスラエル国民とユダヤ人全員に対する暴動や暴力からの安全性確保を強く依頼している。
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ロシア:北極圏航路経由の中国船の初めてのロシア到着を発表
『フランス国際ラジオ局(RFI)』は10月7日付けで、ロシアが、10月6日金曜日、アジアとヨーロッパを結ぶ北極海航路による中国からの最初の船がロシアの港に到着したことを伝えた。
この海上航路は、ロシアにとっての長年来、国際貿易を発展させるための大計画の1つに挙げられていた。この海上ルートは、ウクライナ侵攻後の欧米諸国からの貿易に対する制裁の後、アジアへ貿易先を転換していく上で重要な手段となっていた。
ロシアのカリーニングラード州(飛び地)のアントン・アリカノフ知事が、テレグラム・チャンネルを通じて公式に発表した。それによると、船舶は中国の上海を出港して北ロシアのアルハンゲリスクを通り、最後にカリーニングラード州バルチ―スクの港に到着する。...
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この海上航路は、ロシアにとっての長年来、国際貿易を発展させるための大計画の1つに挙げられていた。この海上ルートは、ウクライナ侵攻後の欧米諸国からの貿易に対する制裁の後、アジアへ貿易先を転換していく上で重要な手段となっていた。
ロシアのカリーニングラード州(飛び地)のアントン・アリカノフ知事が、テレグラム・チャンネルを通じて公式に発表した。それによると、船舶は中国の上海を出港して北ロシアのアルハンゲリスクを通り、最後にカリーニングラード州バルチ―スクの港に到着する。
間もなく凍結する北極圏航路を、今回初めて使った中国船籍の船舶の積荷についての情報は公表されていない。この北極圏航路が使えるかは、もちろん天候に左右されるが、年間での使用期間は一般的には6月から11月までと見られ、その年の冬期の長さに依存する。
この北極圏航路で優位になるのがロシアの原子力砕氷船となる。そのため、ロシアは原子力砕氷船の建設を開始し、航路上での新たな港を建設している。
ロシア政府としては、気候変動によって、北極航路をより多く使用したいと考えている。カリーニングラード州知事に依れば、ロシアとアジア間との海上輸送に北極圏航路を使用した方が、スエズ運河を経由するより経費が安く、より迅速だという。
特に、ロシアにとって、ウクライナ侵攻によるEU諸国との仲たがいで、化石燃料の輸出先をアジアに向けようとするプーチン大統領の思惑どおり、北極圏航路のようなアジアとの新たなルートを見つけることはますます重要となっている。
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