英国:ジョンソン首相の後継者候補としてリズ・トラスが名乗りを挙げる(2022/07/12)
『フランス24チャンネル』によると、7月10日日曜日の夜、ボリス・ジョンソン首相の下で外務大臣を担ってきたリズ・トラスは、首相候補として名乗りを挙げることを公式に発表した。
リズ・トラスは保守派政党の多くの重鎮で構成される合計11人のボリス・ジョンソン首相の後継者候補の1人となった。
リズ・トラス候補者は46才で、『デイリー・テレグラフ紙』の特集記事で、保守派候補として戦い抜く強い決意を語っている。
ところでリズ・トラス候補は、子供の時に学校の劇で ‘マーガレット・サッチャー’を演じたことがあるという。今日、サッチャーに続いて英国首相官邸(ダウニング・ストリート)の3番目の女性首相になりたいという。...
全部読む
リズ・トラスは保守派政党の多くの重鎮で構成される合計11人のボリス・ジョンソン首相の後継者候補の1人となった。
リズ・トラス候補者は46才で、『デイリー・テレグラフ紙』の特集記事で、保守派候補として戦い抜く強い決意を語っている。
ところでリズ・トラス候補は、子供の時に学校の劇で ‘マーガレット・サッチャー’を演じたことがあるという。今日、サッチャーに続いて英国首相官邸(ダウニング・ストリート)の3番目の女性首相になりたいという。
1979年から1990年まで首相を務めた‘鉄の女’マーガレット・サッチャー元首相のようにマーガレットにならってリズ・トラス候補は自由貿易の首謀者で英国の保守主義の神髄を具現化したいと考えている。
一方、外務大臣としての1年間の職務の中では、今年2月にプーチン大統領にウクライナ侵略を思い留めさせるため、モスクワを訪問した。この際に、サッチャー元首相にまねて赤の広場でチャプカ帽をかぶっている。
なお、リズ・トラスは英国チャンネル4の保守党内での調査によると、11人の首相候補の中では良好な位置にあるという。彼女は保守党内では、‘新しい星’と目されている。第2のサッチャーとなるか、興味が持たれるところである。
閉じる
英国民の過半数、EU離脱の国民投票が再度実施されれば「残留」を選択:世論調査(2018/11/06)
英テレビ局のチャンネル4が5日に公表した世論調査の結果によれば、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が再び実施された場合、「残留」を選択する人が54%と過半数を占めることが明らかになった。
同調査は、チャンネル4が政治家によるテレビ討論番組に備え、調査会社サーベーションに委託して行われたものである。10月20日から11月2日まで、約2万人の英国人に対し、インターネットによって実施された。
この結果によると、英国民の54%がEU「残留」、46%が「離脱」を選択した。2016年6月の国民投票では、残留48.1%、離脱51.9%だったが、その際に離脱を選択した人が非常に多かった地域で意識の変化がみられるという。...
全部読む
同調査は、チャンネル4が政治家によるテレビ討論番組に備え、調査会社サーベーションに委託して行われたものである。10月20日から11月2日まで、約2万人の英国人に対し、インターネットによって実施された。
この結果によると、英国民の54%がEU「残留」、46%が「離脱」を選択した。2016年6月の国民投票では、残留48.1%、離脱51.9%だったが、その際に離脱を選択した人が非常に多かった地域で意識の変化がみられるという。例えば、イングランド南部のサウサンプトンでは、離脱派が53.8%から41.8%に、同中部のバーミンガムでは50.4%から41.8%に減少している。しかし、残留か離脱かに関する世論調査の結果としては、これまでと大きく変わるところはない。実際、2016年の国民投票前の調査でも、残留派の方が多かった。
メイ英首相は、本件に関する再度の国民投票は、非民主的であるとして実施しないと繰り返し述べている。EU離脱派の人々は、キャメロン前首相が、決定は最終的なものであり、再度の国民投票は行わないと訴えていたとして、メイ首相に対し、離脱手続を加速化するよう求めている。
一方、離脱交渉の条件を巡り、再度の国民投票を求める市民団体「People’s Vote」の運動を支持する人々は、メイ首相の離脱に関するビジョンは2016年の国民投票時には示されていなかったとして、再度投票を認めるべきと主張している。
今回の調査によって、さらに、英国がEUを離脱する来年の3月29日までに、メイ首相がEUとの合意を実現できない場合、36%が合意なしに離脱すべき、35%がEUに残留すべき、19%が合意に至るまで離脱を遅らせるべきと考えていることも分かった。
EUとの合意に至った場合には、43%の人が、合意を受け入れるか、EUに残留するか、そのいずれを選択すべきかに関する国民投票の実施に賛成し、37%の人がそれに反対すると回答した。再度の国民投票を求める声は、当然残留派の方が大きく、その内の63%が実施に賛成したが、離脱派での賛成は20%にとどまった。
閉じる
その他の最新記事