『ユーロニュース』によると、デンマークは、国内の刑務所の過密状態を緩和するために、コソボに300の居室を借りる契約に合意した。両国は20日に同意書に署名した。5年おきに更新されるもので、デンマーク政府は、居室を借りるために年間1500万ユーロ（約17億円）を支払うことになる。「自動的に同じ期間で延長される可能性もある」という。
なお、デンマーク政府は、コソボに送られる囚人は刑期終了後、国外退去の対象となる外国人になることを示唆している。...
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『ユーロニュース』によると、デンマークは、国内の刑務所の過密状態を緩和するために、コソボに300の居室を借りる契約に合意した。両国は20日に同意書に署名した。5年おきに更新されるもので、デンマーク政府は、居室を借りるために年間1500万ユーロ（約17億円）を支払うことになる。「自動的に同じ期間で延長される可能性もある」という。
なお、デンマーク政府は、コソボに送られる囚人は刑期終了後、国外退去の対象となる外国人になることを示唆している。仏誌『レゼコー』によると、社会民主党政権が1年前から交渉してきた今回の合意は、EU圏外の国籍のもので、デンマークに住んでいる子供を持たない犯罪者だけが、移送対象になるという。
2015年以降、デンマークの刑務所人口は20％近く急増し、刑務官の数も同じ割合で減少したため、人材不足と共に過密状態が問題になっているという。外国人受刑者は、2023年から首都プリシュティナから約50キロ離れた町、ジランにある刑務所に送られることになる。
デンマーク人の刑務所長が、アルバニア人の刑務所長や他の現地スタッフと一緒に、300室を運営することになっており、施設内ではデンマークの法律が適用される。両国の同意書への署名は、来年早々の協定締結、そして両国議会での批准に向けた第一歩となった。
トルコのニュースサイト『タイムトルコ』によると、デンマークの法務相は、国内の刑務所と保護観察所は、現在、刑務所の場所と刑務官の不足に悩まされていると声明で述べ、2025年までに刑務所の収容人数が最大1千人分不足すると予測されているという。2021年初頭には定員の100％を超える4千人超に達している。
法務相は、「デンマークの刑務所は、短期的にも長期的にも、より多くの受刑場所を確保して拡大しているところだ」と述べている。また、刑務官の労働条件の改善や研修時間の確保、刑務所のセキュリティ強化に取り組んでいるという。
こうした対策はヨーロッパでは初めてではなく、これまでにもノルウェーとベルギーがオランダの刑務所の居室を借りている。
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