ノルウェー、新型コロナ規制を全面解除でコロナ以前の日常生活に戻る(2021/09/27)
成人の91.1%が、新型コロナワクチンの接種1回目を受けているノルウェーでは25日、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった2020年3月から適用されてきた感染拡大防止措置が、ほぼすべて解除された。
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『ウエストフランス』によると、エルナ・ソルベルグ首相は記者会見で、「これまで平時として最も厳しい措置を導入してから561日が経過し、誰も想像できなかったような生活の制約を受けてきた。通常の生活に戻る時が来た。パンデミックに見舞われる前のような生活を取り戻す時が来た」と語った。
ノルウェーでは、感染状況の改善に伴い、夏前から感染防止対策を徐々に解除していたが、完全な正常化は、数回にわたり延期されていた。...
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『ウエストフランス』によると、エルナ・ソルベルグ首相は記者会見で、「これまで平時として最も厳しい措置を導入してから561日が経過し、誰も想像できなかったような生活の制約を受けてきた。通常の生活に戻る時が来た。パンデミックに見舞われる前のような生活を取り戻す時が来た」と語った。
ノルウェーでは、感染状況の改善に伴い、夏前から感染防止対策を徐々に解除していたが、完全な正常化は、数回にわたり延期されていた。しかし、25日の午後4時をもって、ノルウェーでは公私のイベントに参加する人数の上限が撤廃され、1メートルのソーシャルディスタンスのルールや、飲食店でまだ残っていたいくつかの規制も解除された。握手もできるようになった。欧州経済領域(EEA)、シェンゲン協定加盟国、英国、スイスの居住者に対するノルウェーへの入国制限も解除され、海外旅行を控える旨の公式勧告も10月1日に消滅する。
ただし、新型コロナウイルスに感染した場合の自己隔離の義務は残される。守らなければ罰金が科せられる。公共交通機関でのマスクの着用も、必要に応じて地域で推奨または強制されることがあるという。
ノルウェー政府によると、規制の全面的な解除は、ワクチン接種の進展によって可能になったものだと説明している。25日の時点で、ノルウェーの成人人口の91.1%がコロナワクチンを少なくとも1回接種している。ソルベルグ首相は、「新型コロナウイルスは今後何年にもわたって私たちの身近に存在し続けるだろう」と述べ、新種のウイルスが爆発的に蔓延した場合には、感染対策を再導入する可能性も否定しなかった。
欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、ノルウェーでは直近2週間で、人口10万人あたり356 人の感染者が発生しており、死亡率は非常に低い。パンデミックが始まって以来、500万人強の人口に対し、死亡者数はわずか850人しか記録されていない。
スウェーデンのニュースサイト『ザ・ローカル』によると、ノルウェーの保健省は先週、ノルウェー公衆衛生研究所に、新型コロナウイルスが依然として危険な病気として扱うべきかどうかを評価することを要請した。公衆衛生研究所はまだ調査結果を公表していないものの、ゲイル・ブクホルム副所長はウイルスの危険性を格下げすることを明らかにした。
ブクホルム副所長は、国内新聞のインタビューで「我々は今、新型コロナウイルスを季節的変動のあるいくつかの呼吸器疾患の一つとして見なければならない新しい段階に入っている」と述べ、新型コロナウイルスがインフルエンザ、風邪、RSウイルスなどの病気と同じカテゴリーに分類されるようになる可能性を示唆した。「これは、危険にさらされている人の大部分が保護されているからだ。ウイルスはまだ循環しているが、入院患者数は抑えられている。新型コロナウイルスが医療サービスに大きな負担をかけることはなくなった。ワクチンを接種した人でも、感染して症状が出る可能性はあるが、大部分は軽い風邪のような症状にとどまる」と説明している。ただし、「パンデミックは、世界にウイルスが存在する限り、そしてワクチン接種率がまだ低い国に存在する限り、終わりとは言えない。世界中で感染の広がりがある限り、パンデミックは続く」と警鐘を鳴らした。
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スウェーデンメディアがみる米大統領選(2016/03/24)
社会福祉大国、男女平等のイメージを持つスウェーデン。「ダーゲンス・ニュヘテル紙」がローべン首相を含むスウェーデン議員を対象に調査を実施して100名から回答を得た。
『ダーゲンス・ニュヘテル紙』は「ほぼ半数がクリントン候補が望ましいと回答した」事を報じる。この調査では、与党の社会民主労働党や緑の党から右派まで議会の全8党の議員を対象する。内訳をみると、
*クリントン氏が49票で次にサンダース候補が30票
*クリントン氏がスウェーデン民主党の組織票に支えられたのに対し、サンダース候補は与党の社会民主党を含む左派か中道左派の政党から支持を得た。...
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『ダーゲンス・ニュヘテル紙』は「ほぼ半数がクリントン候補が望ましいと回答した」事を報じる。この調査では、与党の社会民主労働党や緑の党から右派まで議会の全8党の議員を対象する。内訳をみると、
*クリントン氏が49票で次にサンダース候補が30票
*クリントン氏がスウェーデン民主党の組織票に支えられたのに対し、サンダース候補は与党の社会民主党を含む左派か中道左派の政党から支持を得た。
*ローベン首相は民主党が大統領になる事を望み、共和党側の政治討論の論調を懸念し「ぞっとする」とコメント。クリントンとサンダース両候補のどちらかを選ぶ事は拒否。
『ザ・ローカル紙』が「右派もしくは中道右派とされる穏健党やキリスト教民主党を含めても、スウェーデンの政治は米国よりも左派より」と評する通り、左派社会スウェーデンを色濃く反映した。それでも3名の民主党議員がトランプ氏を支持する。「起業家としての実績と、勇敢で率直でメディアに迎合しない」点を評価する点では、米国のトランプ支持はと共通する。「米大統領選はクリントンとトランプの対決」との見方を示す。
米民主党には“デモクラッツ・アブロード/ Democrats Abroad”という民主党海外機関があり、世界各国に支部を持つ。この機関は2008年から世界中の在外米国人向けの大統領選の直接投票を実施し、その結果は1つの州と同等に扱われ、民主党指名候補選びに反映される。指名候補の党大会にデモクラッツ・アブロードから13名の議員と8名のスーパー議員を派遣する。18名の代表を派遣できるワイオミング州よりも多い。
「ザ・ローカル紙」によると、スウェーデン在留の米国人投票者の72%にあたる712名がサンダース候補を選んだ。全世界の在外米国人でも69%以上の絶対多数を獲得し、米国内との逆転現象が起きた。また在外米国人の得票率も前代未聞の高さで、論議をよぶ今回の大統領選の関心の高さが伺える。
『ラジオスウェーデン』も、米大統領選の関心の高さを報じ、前述のデモクラッツ・アブロードが組織する投票イベントに、これまでになく多くの米国人が投票に行った事を報じる。米共和党も海外支部をもつが比較的新しく小規模なため、民主党のような投票イベントをまだ始めていない。
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