6月26日付「仏・“個人の権利や自由”より“反テロ監視”へ」の中で触れたとおり、米国家安全保障局（NSA）が、シラク大統領からオランド大統領まで、フランス大統領三代の通話を盗聴していたことが明るみにでた。事態が公になってすぐ、オバマ大統領がオランド大統領に電話した上で、2013年6月に元米中央情報局（CIA）のエドワード・スノーデン容疑者がNSAによる盗聴行為を暴露して以降、フランス大統領の電話の傍聴は止めていると弁明したと米メディアが伝えた。

6月24日付『サン・フランシスコ・クロニクル』紙（『AP通信』記事引用）は、「内部告発サイト“ウィキリークス”が、NSAによるフランス歴代大統領の携帯電話などの盗聴を示す機密文書を公表したことを受けて、オバマ大統領は6月24日、オランド大統領に電話した上で、2013年にエドワード・スノーデン容疑者がNSAの監視体制全容を暴露して以降、同大統領の通話を傍聴することは止めていると弁明した。ホワイトハウスによると、同大統領は更に、米国は今後ともフランスと情報と安全保障につき緊密に協力していくと約束したという。...

6月24日付『サン・フランシスコ・クロニクル』紙（『AP通信』記事引用）は、「内部告発サイト“ウィキリークス”が、NSAによるフランス歴代大統領の携帯電話などの盗聴を示す機密文書を公表したことを受けて、オバマ大統領は6月24日、オランド大統領に電話した上で、2013年にエドワード・スノーデン容疑者がNSAの監視体制全容を暴露して以降、同大統領の通話を傍聴することは止めていると弁明した。ホワイトハウスによると、同大統領は更に、米国は今後ともフランスと情報と安全保障につき緊密に協力していくと約束したという。」とし、「一方、フランスの外務相は同日、駐仏米大使を外務省に呼んで、国家の安全に関わることなので、決して容認できないと抗議するとしている。」と報じた。
ウィキリークスが公表した内容によると、NSAが行った盗聴は2006～2012年で、現職のオランド大統領、前職のサルコジ、シラク大統領が対象とされている。傍聴内容は、世界金融危機、中東和平交渉、ギリシャの債務問題、ドイツのメルケル政権との関係、国連高官人事などにわたるという。スノーデン容疑者の暴露によって、NSAがメルケル首相の携帯電話を盗聴していたことが2013年に発覚したが、オバマ政権は当時、安全保障上止むを得ない事情がない限り、同盟国の指導者への盗聴はしないと表明している。

グローバル・コンペティションが激しくなる中、日本の強みは何と言っても技術力であろう。時速500キロメーター超のリニア新幹線しかり、デジタル・カメラ、4Kテレビしかりである。しかし、最近米国においては、エアバッグ・インフレーター不具合による大規模リコール問題でタカタが注目されているように、これまで高品質で群を抜いていた日本車自身も、他の競争相手の追随を許していると米メディアが伝えた。

6月17日付『サン・フランシスコ・クロニクル』紙（『AP通信』記事引用）は、「日本車、品質面でライバルに抜かれる」と題して、「市場調査会社のJDパワーコンサルティング（注後記）の最新の調査によると、日本車の品質が欧州、韓国、米国の自動車メーカーに後れを取る結果となっているという。今年の2月と3月に、合計8万4千台余りの新車の所有者にアンケートを実施したところ、品質問題が最少だったのはポルシェ（ドイツ）で、2位が起亜（韓国）、3位がジャガー（英国）、4位が現代（韓国）であり、5位にようやく日産インフィニテイが入った。...

6月17日付『サン・フランシスコ・クロニクル』紙（『AP通信』記事引用）は、「日本車、品質面でライバルに抜かれる」と題して、「市場調査会社のJDパワーコンサルティング（注後記）の最新の調査によると、日本車の品質が欧州、韓国、米国の自動車メーカーに後れを取る結果となっているという。今年の2月と3月に、合計8万4千台余りの新車の所有者にアンケートを実施したところ、品質問題が最少だったのはポルシェ（ドイツ）で、2位が起亜（韓国）、3位がジャガー（英国）、4位が現代（韓国）であり、5位にようやく日産インフィニテイが入った。日本車自身も品質向上はしているが、100台当り114件のトラブル発生（因みに、米車と同じ成績）と、29年間の調査で初めて、全対象車平均の100台当り112件という数値より悪かった。なお、韓国車が100台当り90件と最少（昨年比11件減少）で、欧州車は同113件であり、初めて日本車より良い成績であった。」と報じた。
日本車といっても、対象は米国現地生産車の品質評価だとの弁明もあるかも知れない。しかし、現地生産も含めた総合的高品質が、これまで世界を席巻してきた技術立国日本の強みだったはずで、タカタ製品搭載車のリコール問題もさることながら、可及的速やかな原因究明、対応策検討・実行が求められよう。
なお、その他の分野で日本が世界に誇る最先端技術には、以下のようなものがある。
・ロボットスーツ：サイボーグ型ロボットで、人間の身体機能を飛躍的に増大。重い荷物を持ち運んだり、超高速の動きができるものから、福祉の面で生活支援を可能とするロボットもある。
・スーパーコンピューター京：人間には見ることのできない宇宙の果てや極小の世界、そして莫大な費用と膨大な時間が必要な実験や観測など、コンピューターシミュレーションを可能とする。
・ホウ素中性子補足療法：ホウ素をガン細胞へ取り込ませ、患部へ微弱な中性子線を照射し、核分裂反応により、ホウ素を取り込んだガン細胞のみを選んで破壊する治療法。
・海水淡水化プラント：約3.5%の塩分を含む海水を脱塩して、飲用水に足るように塩分濃度を少なくとも0.05%以下にまで落とす設備。

（注）JDパワーコンサルティング：1968年設立の、中立的立場による市場調査を行う会社で、調査対象は、世界各地における自動車産業からコンピューター、OA機器、金融、ホテル、流通など多岐にわたる。カリフォルニア州が本拠。2005年より、出版、金融大手のマグローヒル・ファイナンシャル傘下。

page12345678910