【Globali】
米メディア;世界の銀行を襲うサイバー犯罪(2015/02/19)
昨年10月初め、「米最大手銀行でサイバー被害」の中で、“10月2日にJPMorgan Chaseが証券取引委員会に提出した報告書によると、同行のサイバー被害(顧客情報詐取)は、7,600万世帯及び700万の中小企業に及んだことが明らかになった”と報じた。そうした中、世界の主要な銀行を狙ったサイバー犯罪の手口と被害総額について、サイバー・セキュリティ会社が明らかにしたと米メディアが伝えた。
2月15日付
『サン・フランシスコ・クロニクル』紙(
『AP通信』記事引用)は、「サイバー犯罪による世界の銀行の被害総額は10億ドル(約1,180億円)」との見出しで、「ロシアのサイバー・セキュリティ会社のカスペルスキー研究所が、2月16日にメキシコで開催されるサイバー・セキュリティ会議で発表する報告書によると、米国、ロシア、ドイツ、中国、ウクライナなど30ヵ国の100行以上の金融機関が、サイバー犯罪によって10億ドル近く盗難に遭っているという。...
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2月15日付
『サン・フランシスコ・クロニクル』紙(
『AP通信』記事引用)は、「サイバー犯罪による世界の銀行の被害総額は10億ドル(約1,180億円)」との見出しで、「ロシアのサイバー・セキュリティ会社のカスペルスキー研究所が、2月16日にメキシコで開催されるサイバー・セキュリティ会議で発表する報告書によると、米国、ロシア、ドイツ、中国、ウクライナなど30ヵ国の100行以上の金融機関が、サイバー犯罪によって10億ドル近く盗難に遭っているという。ハッカー集団によるサイバー攻撃は2013年末から活発化していて、狙いを定めた銀行のコンピューターシステムに密かに侵入し、その銀行の取引内容・方法等をつぶさに調べ上げた後、当該銀行そのものから資金を不正取得する。一行当りの盗難額は、被害に遭っていることがすぐには判らない1,000万ドル(約11億8,000万円)までとしている模様で、その金額が達成されると次のターゲットに移るという。なお、狙われる銀行の対象が広げられ、アジア、中近東、欧州にも及んでいるとみられている。」と報じた。
なお、警察庁の2月12日の発表によると、日本における昨年のネットバンキング不正送金の被害額は、29億1,000万円と史上最悪となったという。地銀や信用金庫など、ITセキュリティが脆弱な中小の金融機関が狙われており、不正送金先の名義人の64%が中国人であるという。2013年の被害額が14億600万円だったので、被害額ベースで2倍に増えたことになる。
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米メディア;カリフォルニア州判事、ゲイ禁止のボーイスカウト所属禁止(2015/01/26)
1月20日付「(連邦)最高裁、同性婚の是非の憲法審議開始」の中で、“(連邦)最高裁が憲法上でも同性婚を認めるかどうか踏み込んだ判断をすることとした。現在では、ワシントン特別区と36州で同性婚が認められることになっている。”と報じた。この流れの中で、カリフォルニア州最高裁は、ゲイやレスビアンを差別しているボーイスカウト(注後記)に判事は属してはならないと決定した旨米メディアが伝えた。
1月23日付
『サン・フランシスコ・クロニクル』紙は、「カリフォルニア州最高裁は1月23日、7名の判事全員一致で、2014年2月に倫理委員会から出されていた、判事は性の平等性を欠くボーイスカウトに属するべきではないとの提案を受け入れることを決定したと公表した。270万人の団員を抱えるボーイスカウトは、内規でゲイやレスビアンは団長になれないと定めている。同州は他の22州とともに、判事は性差別を行う団体・組織に属してはならないという倫理規程を設けていたが、唯一同州だけが1996年の州最高裁の決定で、ボーイスカウトへの所属は例外とするとしていた。...
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1月23日付
『サン・フランシスコ・クロニクル』紙は、「カリフォルニア州最高裁は1月23日、7名の判事全員一致で、2014年2月に倫理委員会から出されていた、判事は性の平等性を欠くボーイスカウトに属するべきではないとの提案を受け入れることを決定したと公表した。270万人の団員を抱えるボーイスカウトは、内規でゲイやレスビアンは団長になれないと定めている。同州は他の22州とともに、判事は性差別を行う団体・組織に属してはならないという倫理規程を設けていたが、唯一同州だけが1996年の州最高裁の決定で、ボーイスカウトへの所属は例外とするとしていた。そして、2千人の判事のうち1,575名が所属するカリフォルニア州判事協会は、(ボーイスカウトの)禁止規程を支持していた。なお、ボーイスカウトは内規で、無神論者などは団員になれず、また、宗教上の差別を禁止することも規定している。」と報じた。
ボーイスカウト(現在の世界の団員数2,800万人)が発足当時の英国の社会状況から、少年だけを対象としていたため、発足から5年程後に米国で、少女を対象としたガールスカウト(同1,000万人)が組織された。現在のボーイスカウトは、女性の社会進出、男尊女卑の撤廃、女性によるソフト面のケアへの期待などの理由から、少女の団員と女性の指導者の受け入れを認めている。活動中は男子、女子の区別はなされない(ジェンダーフリー)。なお、日本においては、ボーイスカウトとガールスカウトは、地域によって差があるものの兄妹の関係になるため、常に連携を取って活動している。
(注)ボーイスカウト:実社会で先駆的な立場に立てるように、身体を実際に動かし、形にとらわれない戸外活動を通じて、心身ともに健全な青少年の育成と教育を目的として、20世紀初頭に英国で創設。主な出身者に、ニール・アームストロング(宇宙飛行士、人類初の月面着陸)、ハンク・アーロン(メジャーリーガー、元ホームラン王)、リチャード・ギア(俳優)、ビル・クリントン(大統領)、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)、マイケル・ジョーダン(バスケットボール選手)、スティーブン・スピルバーグ(映画監督)、岡田武史(サッカー日本代表監督)、奥田瑛二(俳優)、吉川晃司(ミュージシャン)、河野太郎(衆議院議員)、橋本龍太郎(首相)、布施明(歌手)、野口健(登山家)、野口聡一(宇宙飛行士)など。
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