北朝鮮が外国人訪問者を制限、第1回米朝首脳会談後観光客急増で受け入れ限界:中国紙(2019/03/13)
昨年6月の初の米朝首脳会談の実施後、世界中で北朝鮮に対する関心が高まり、同国への観光客が急増している。しかしながら、同国での受け入れ態勢は限界に達しており、外国人訪問者の数を制限しようとしていると中国メディアが12日に報じた。
中国共産党の機関紙「人民日報」系の「環球時報」の英語版
『グローバル・タイムズ』の報道を受け、韓国の
『聯合ニュース』などが伝えた。北朝鮮消息筋によると、同国は3月末からの観光シーズンを前にして、18日から外国人の入国者数を1日1,000人に制限することを決定したという。
中国国際旅行社や北京首旅集団などの多くの旅行代理店の関係者も、取材に対し、北朝鮮の観光当局から、中国人訪問者の数を制限するよう求める通知を受領したと答えている。...
全部読む
中国共産党の機関紙「人民日報」系の「環球時報」の英語版
『グローバル・タイムズ』の報道を受け、韓国の
『聯合ニュース』などが伝えた。北朝鮮消息筋によると、同国は3月末からの観光シーズンを前にして、18日から外国人の入国者数を1日1,000人に制限することを決定したという。
中国国際旅行社や北京首旅集団などの多くの旅行代理店の関係者も、取材に対し、北朝鮮の観光当局から、中国人訪問者の数を制限するよう求める通知を受領したと答えている。しかし、北朝鮮政府はそうした方針を正式に発表していない。
北朝鮮の外国人訪問者数は、昨年6月にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談の後、同国への関心が高まり急増。外国人の入国者数は、7~8月頃にピークの1日平均1,800人程度にまで増加した。
旅行代理店は、外国人を受け入れるホテルや車の数が限られることから、特に3月末からの観光シーズンには、多くの外国人の入国は不可能であるとしている。但し、同国は今後も観光産業を発展させようとしているため、今回の措置は、外国人に門戸を閉ざす兆候ではなく、予期せぬ観光ブームで受け入れ態勢の限界に達したことによるものとみられる。
英紙「ガーディアン」は昨年4月、韓国海洋水産開発院の研究を引用し、観光は北朝鮮の経済に毎年4,400万ドル(約49億円)の収入をもたらしていると報じた。消息筋によると、毎年約10万人が北朝鮮を訪問し、その内のおよそ80%は中国から来る人々である。中国からは現在、団体旅行により、北京や瀋陽から空路で、あるいは遼寧省・丹東や吉林省・延吉から鉄道を利用しての訪朝が可能だ。
中国遼寧社会科学院の呂超研究員は、「北朝鮮はいまだ国連の制裁下にあるため、観光は引き続き同国が外貨を稼ぐための中核の産業である。」と述べ、米朝首脳会談の他、金正恩朝鮮労働党委員長の訪中、南北の緊張緩和など、昨年の朝鮮半島をめぐる事態の進展が、観光産業を大きく押し上げたと説明した。呂超氏は、中国から北朝鮮への訪問者数は、今年も昨年と同じ水準か、増加すると予測している。
閉じる
Peppa Pig、中国のSNSから消える(2018/05/01)
【1日付
『チャイナ・デイリー』『スカイニュース』など】 英国の漫画「ペッパピッグ(Peppa Pig)」は中国で驚異的なヒットを遂げているが、短編動画ストリーミングで人気のある中国のオンラインプラットフォームの1つが、4月29日から30日にかけて漫画をサイトから削除した。
現在ではアプリ抖音(Tik Tok)でペッパピッグを視聴したくても、動画が削除され、検索してもヒットしない状況である。以前はこのサイトにペッパピッグの動画が3万以上投稿されていた。
ペッパピッグは幼児だけでなく、ここ数カ月は大人の間でも人気が高い。「ギャング」や「教養の低い無職の人」の俗語であるShehuirenというあだ名がつき、パロディーまで生まれている。
ファンは、キャラクターの絵や入れ墨を投稿したり、編集やダビングによって漫画のシーンをリメイクしたりしている。...
全部読む
現在ではアプリ抖音(Tik Tok)でペッパピッグを視聴したくても、動画が削除され、検索してもヒットしない状況である。以前はこのサイトにペッパピッグの動画が3万以上投稿されていた。
ペッパピッグは幼児だけでなく、ここ数カ月は大人の間でも人気が高い。「ギャング」や「教養の低い無職の人」の俗語であるShehuirenというあだ名がつき、パロディーまで生まれている。
ファンは、キャラクターの絵や入れ墨を投稿したり、編集やダビングによって漫画のシーンをリメイクしたりしている。
抖音は漫画を削除した理由を発表していないが、ペッパの「ギャング」のイメージと入れ墨が問題となった可能性があると考えられる。
中国『グローバル・タイムズ』紙は、ペッパは「手に負えない怠け者で、中国が育てようとしている若い世代のイメージと対立する。」としている。また2017年には中国メディアが、子供たちがペッパ「中毒」になり、ブーブー言ったり水たまりの中に飛び込んだりして困惑する親の姿を報道した。
中国の古い固定観念では、入れ墨はしばしば否定的に見られ、ギャングを連想させる。
漫画「ペッパピッグ」は2015年に中国中央テレビで初めて放送されて以来、优酷网(Youku)、爱奇艺(iQiyi)、騰訊(Tencent)などのビデオオンデマンドプラットフォームで450億回以上再生されている。
上海ユナイテッドメディアグループが運営する第六声(Sixth Tone)のウェブサイトによると、最近は大人がSNSでペッパピッグの商品や入れ墨を投稿しているという。女優のヤン・ミとヤン・インを含む中国の有名人は、キャラクターで飾られたTシャツを身に着けてブームを盛り上げた。落とせるタイプのペッパの入れ墨は非常に人気があり、俳優のリー・チェンは、中国のSNSのウェイボに、額にペッパピッグの落とせる入れ墨を披露した。投稿は20万以上の「いいね」を獲得した。永久的な入れ墨をするファンもおり、メディアの報道によると、ある人は背中全体への入れ墨に1万元(約17万円)を支払った。
また、伝統的な中国の風景を背景に自転車に乗るペッパが描かれたアンティーク風の磁器のカップがオンラインで広がり、どこで購入できるかとの質問が殺到した。一点もので大量生産ではない作品であったため、大手ショッピングサイト淘宝網で類似の商品が出回り始めた。
閉じる
その他の最新記事