カナダ:トルドー首相、ワクチン誤情報を広めたとして極右メディアを批判(2021/09/10)
カナダのジャスティン・トルドー首相は、新型コロナウイルスのワクチンが争点となる9月20日の総選挙終盤に入り、テレビ討論会で、極右のメディアサイトがコロナワクチンの誤情報を広めたことが全国に広がるワクチン反対デモの要因となったと批判した。
9月9日付英国
『ガーディアン紙』 は「トルドー首相、ワクチン誤情報を広めたとし極右メディアサイトを批判」との見出しで以下のように報道している。
カナダのジャスティン・トルドー首相は、総選挙終盤に入り、極右ウェブサイト「Rebelニュース」がコロナワクチンの誤情報を広めたことが、全国に広がるワクチン反対デモの要因となったと批判した。水曜夜フランス語で行われた討論会で、Rebel ニュース側から同局の政治報道の排除を続けるつもりか聞かれ、同首相は、「(同局は)科学的なワクチンに関して、誤った情報や偽情報を拡散し続けている。...
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9月9日付英国
『ガーディアン紙』 は「トルドー首相、ワクチン誤情報を広めたとし極右メディアサイトを批判」との見出しで以下のように報道している。
カナダのジャスティン・トルドー首相は、総選挙終盤に入り、極右ウェブサイト「Rebelニュース」がコロナワクチンの誤情報を広めたことが、全国に広がるワクチン反対デモの要因となったと批判した。水曜夜フランス語で行われた討論会で、Rebel ニュース側から同局の政治報道の排除を続けるつもりか聞かれ、同首相は、「(同局は)科学的なワクチンに関して、誤った情報や偽情報を拡散し続けている。基礎科学への理解が欠けていることに憤りを感じており、偏った報道への説明責任がある」と述べた。
また、「科学と事実を重んじながらいつも私に厳しい質問を投げかけてくれる勤労なジャーナリストには敬意を表する。彼らは広範な視点による報道で国民に知恵と情報を与えている。だがこのサイトは違う」と怒りを露わにした。新民主党のジャグメート・シン党首も、Rebelニュースの質問に、「Rebelの質問には答えられない」と回答する場面があった。翌朝、ツイッター上ではこの討論の映像の視聴者数が100万人超に達したという。
カナダのアンカーで政治活動家のエズラ・レヴァントが立ち上げたRebelニュースは、党首討論委員会が反対したが、最終的に裁判により討論会への記者の参加が認められた。カナダ国内では、報道の形をとりながらも誤情報を拡散しているとして批判されることも多い。過去数週間、トルドー首相が遊説する先々でワクチン反対デモが起きており、首相が小石を投げつけられル事案もあり、安全上の理由からイベントが中止される等の影響が出ている。
同日付カナダ『ZOOMER』 は「トルドー首相、ワクチンに関する偽情報を拡散したメディアを批判」との見出しで以下のように報道している。
トルドー首相はワクチンに関連した、またはワクチンパスポートについての誤情報を拡散したとしてメディア機関を批判した。今回の総選挙の重要な局面となったフランス語での討論会後の記者会見で、トルドー首相は、Rebelニュースのタマラ・ウゴリー記者から、同局の討論会参加を許可した司法判断について聞かれ、硬い表情のまま怒りを露わにし、「科学的なワクチンや政府の対策に関し、誤った誤情報や偽情報を流し続けるニュース」を批判した。
Rebelニュースにより、カナダ国民のごく一部であるワクチンへの反対の声を拡張したことがデモの拡大につながったとした。Rebelニュースはワクチンパスポートに断固反対を表明し、現在訴訟費用を集めている。
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ファッションのレンタルサービスはサステイナブルか?(2021/07/07)
服のレンタルサービスはサステイナブルなイメージがあり、世界の炭素排出量の5%に起因しているとされる被服業界では環境危機の解決策として期待がかかっているが、ある研究によると、輸送やドライクリーニングの影響で、比較対象の中では一番エコから遠い選択肢となったようである。
7月6日付英国
『ガーディアン紙』 は「服のレンタルは“捨てるよりエコ“ではない」との見出しで以下のように報道している。
服のレンタルが、ファッション業界のサステナビリティ危機への解決策として謳われてきたが、ある調査によると、服を捨てるよりも地球に悪いということが判明したという。
フィンランドの科学雑誌「Environmental Research Letters」に掲載された、服の所有と廃棄の環境への影響 を様々な観点から評価した研究によると、服のレンタルが最も気候変動への影響が高くなったという。...
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7月6日付英国
『ガーディアン紙』 は「服のレンタルは“捨てるよりエコ“ではない」との見出しで以下のように報道している。
服のレンタルが、ファッション業界のサステナビリティ危機への解決策として謳われてきたが、ある調査によると、服を捨てるよりも地球に悪いということが判明したという。
フィンランドの科学雑誌「Environmental Research Letters」に掲載された、服の所有と廃棄の環境への影響 を様々な観点から評価した研究によると、服のレンタルが最も気候変動への影響が高くなったという。隠れた環境的コストは、輸送や梱包に表われていた。レンタルサービスでは、服を倉庫と消費者との間で頻繁に輸送する必要があり、またドライクリーニングも環境に有害となる。
レンタルはサステイナブルで節約可能なファストファッションの代替として考えられてきた。ボリス・ジョンソン首相の夫人キャリー・シモンズがウェディングドレスやG7の衣装をレンタルするなど、有名人も利用。統計によると、2029年までに3500億円市場に拡大するとの試算もあり、環境危機の解決策として期待がかかっている。今年の世界経済フォーラムは、被服業界は世界の排出量の5%に影響していると指摘した。
しかし、ファッションジャーナリストDana Thomas氏は「レンタル形式に似たリサイクル形式への転換」を模索すべきだとする。「多くのレンタルブランドは、環境保護に取り組んでいるとのアピールから、服を人から人へ渡すシステムに「循環型経済」という言葉を誤用している」。どの業界でもボランティアで環境のためにと利益を損なうことはしないため「規制する」のが最善であるという。ファッション消費で最もサステイナブルな方法は、なるべく少ないアイテムを買い、なるべく長く着ること、としている。
7月5日付英国『iニュース』 は「サステイナブル・ファッション:レンタル服は買うより環境に悪いとの最新研究」との見出しで以下のように報道している。
新しい服を買わずレンタルを利用することは、特効薬とはいえないとする研究。現在ファストファッション離れが起きている一方、新品の気分が味わえる服のレンタルサービスの利用が高まっている。
フィンランドのLUT大学の科学者が、ジーンズの使用や廃棄方法に関する5つのケースを比較し、各々の地球温暖化への影響を計測した。比較したジーンズ使用の5つのケースとは、標準的な回数(今回は200回)着用し廃棄する、標準より多い回数着用し廃棄する「リデュース」、売りに出す又はチャリティに寄付する「リユース」、新品へとリサイクルするため発送する「リサイクル」、レンタルサービスを利用する「シェア」の5つ。
そして研究チームは、着用回数が多い「リデュース」が最も環境に良いことを突き止めたという。「リユース」が2番目に良い結果となった。原料を調達せず新品にリサイクルする場合は、焼却や埋め立てを避けることが出来る一方、この場合でも服を再加工する工程で高い排出量が見込まれるため、全体の排出量は比較的高くなってしまうという。
同様に、レンタルサービスは料金面で得だとされるが、輸送に頼っている面が大きく消費者との配送返却が増えることで、全体として環境へのリスクが高くなる。低炭素の輸送方法により購入できる場合や、服が200回でなく400回着用に耐えうるクオリティなら、温暖化へ影響が「リデュース」のケース同様低くなるという。
ファッション業界は温室効果ガスの排出量の10%に起因しているとされる。また、世界の衣類生産は15年で倍増した一方で、服を着用する平均回数は36%減少したとされる。
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