日本の製薬大手エーザイのアルツハイマー型認知症治療薬にEU医薬当局が否定的見解で同社株価大幅下落【欧米メディア】(2024/07/31)
日本の製薬大手エーザイ(1941年前身設立)は、米医薬品メーカーのバイオジェン(1978年設立)と共同でアルツハイマー型認知症治療薬を開発した。同医薬品は米国はじめ、日本・中国等で承認されているが、この程欧州連合(EU)の医薬品委員会(CHMP)が承認に否定的な見解を発表したことから、同社の直近株価が大幅安となっている。
7月29日付米
『ブルームバーグ』オンラインニュース、欧米
『ロイター通信』は、EU医薬品規制当局によるアルツハイマー型認知症治療薬に対する否定的見解で同医薬品開発製薬会社の株価が大幅下落したと報じている。
エーザイは米バイオジェンと、アルツハイマー型認知症治療薬開発に注力してきていて、そのうちのひとつである「レケンビ(一般名レカネマブ)」は2023年1月に米食品医薬局(FDA)の承認を獲得している。...
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7月29日付米
『ブルームバーグ』オンラインニュース、欧米
『ロイター通信』は、EU医薬品規制当局によるアルツハイマー型認知症治療薬に対する否定的見解で同医薬品開発製薬会社の株価が大幅下落したと報じている。
エーザイは米バイオジェンと、アルツハイマー型認知症治療薬開発に注力してきていて、そのうちのひとつである「レケンビ(一般名レカネマブ)」は2023年1月に米食品医薬局(FDA)の承認を獲得している。
その後、日本の他、中国・香港・イスラエル・韓国当局からも次々に承認を得ていた。
エーザイ及びバイオジェンは、2024年会計年度(2024年4月~2025年3月)において、米国を中心に世界各国で総額3億7千万ドル(約565億円)の売り上げを見込んでいる。
しかし、CHMPは7月25日、同医薬品について承認に否定的な見解である旨公表した。
両社は、CHMPに対して追加の治験結果データを提出して再評価を求める意向だとしているが、当該データ詳細については明らかにしなかった。
米金融機関ジェフリーズ証券(1962年設立)アナリストのステファン・バーカー氏は、“誰もがCHMPの承認を予想していたので、非常な驚きだ”とした上で、“CHMPの不承認は日米における同医薬品のイメージを損傷し、結果として売り上げ減をもたらすことになろう”とコメントした。
同氏は更に、“具体的には、年間売上高が約20%減少し、これによってエーザイの株価が1株当たり千円前後下落する恐れがある”と分析している。
実際問題、バイオジェンの7月26日株価は約7%下落し、これに引きずられてか、エーザイの7月29日株価は一時5,890円と前週最終営業日比約11%も下がっており、これは1日当たりの株価下落としては2021年7月以来の事態である(編注;7月29日終値は5,768円で前週最終営業日比▼13%)。
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パリ五輪;政府閣僚がセーヌ川遊泳で水質問題なしとアピール【欧米メディア】(2024/07/15)
オリンピック・パリ大会が7月26日に幕を開ける。しかし、開会式及びトライアスロン・スイム競技が予定されているセーヌ川の水質が問題視されてきた。そうした中、フランス政府スポーツ相がこの程、水質問題改善をアピールすべく自ら同川で遊泳のデモンストレーションを行っている。
7月13日付米
『AP通信』、フランス
『AFP通信』は、スポーツ相がセーヌ川で遊泳デモンストレーションを行い、水質問題改善をアピールしたと報じている。
セーヌ川で遊泳デモンストレーションを行ったのは、スポーツ及びオリンピック・パラリンピック担当のアメリー・ウデア=カステラ大臣(46歳、2022年就任)である。
同大臣はパラリンピックのフランス代表団旗手のアレクシス・ハンカンカント選手(38歳、パラ・トライアスロン競技選手)とともに7月13日、トライアスロン競技が行われるアレクサンドル3世橋(1900年、パリ万博に合わせて建設)付近で泳いで、セーヌ川の水質問題は改善していることを自らアピールした。...
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7月13日付米
『AP通信』、フランス
『AFP通信』は、スポーツ相がセーヌ川で遊泳デモンストレーションを行い、水質問題改善をアピールしたと報じている。
セーヌ川で遊泳デモンストレーションを行ったのは、スポーツ及びオリンピック・パラリンピック担当のアメリー・ウデア=カステラ大臣(46歳、2022年就任)である。
同大臣はパラリンピックのフランス代表団旗手のアレクシス・ハンカンカント選手(38歳、パラ・トライアスロン競技選手)とともに7月13日、トライアスロン競技が行われるアレクサンドル3世橋(1900年、パリ万博に合わせて建設)付近で泳いで、セーヌ川の水質問題は改善していることを自らアピールした。
同大臣はニュース専門局『BFMTV』のインタビューに答えて、“約束通り(オリンピック開会までに)水質問題を解決した”と強調している。
同川は長い間大腸菌で汚染されていて、1923年以降遊泳禁止措置が取られてきていた。
なお、パリのアンヌ・イダルゴ市長(65歳、2014年初当選)も今週(7月15日の週)にセーヌ川で遊泳デモンストレーションを行う予定である。
また、エマニュエル・マクロン大統領(46歳、2017年初当選)も今年2月、自身もセーヌ川で泳ぐと表明しているが、“セキュリティ上の問題もあり、具体的日時は明かさない”としている。
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