ドナルド・トランプ前大統領が12日、「X」でイーロン・マスク氏のインタビューに応じた。その中で、マスク氏は、福島の原発事故に関して、福島を訪問したことからも「危険ではない」と強調したものの、広島や長崎への原爆投下についても「恐れるほどのものではない」と軽視したことで批判されている。
8月13日付英
『Independent』:「イーロン・マスク、”人々が考えるほど恐ろしいものではない”と原爆の影響を軽視し反発招く」:
12日ソーシャルメディア「X」で行われたドナルド・トランプ氏とのインタビューで、イーロン・マスク氏が第二次大戦中の米国による広島と長崎への原爆投下を軽視し批判されている。
原子力発電についての議論で、人々は原子力発電に対して根拠のない不安を抱いているが、これは一番安全な電力発電だと主張。...
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8月13日付英
『Independent』:「イーロン・マスク、”人々が考えるほど恐ろしいものではない”と原爆の影響を軽視し反発招く」:
12日ソーシャルメディア「X」で行われたドナルド・トランプ氏とのインタビューで、イーロン・マスク氏が第二次大戦中の米国による広島と長崎への原爆投下を軽視し批判されている。
原子力発電についての議論で、人々は原子力発電に対して根拠のない不安を抱いているが、これは一番安全な電力発電だと主張。「カリフォルニアの人々に、キノコ雲が日本から来るのが心配かと聞かれたが、そんなことはない、福島でさえ危険ではない。テレビ番組で福島に行き、それを証明するため地元産の野菜も食べた。原爆を受けた広島と長崎の都市も今は完全に元通りだ」と述べた。
トランプ氏は「それは素晴らしいことだ」と反応。マスク氏は「言われているほど恐ろしいことではない」とした。原子力についてトランプ氏は、「イメージの問題だ、我々がイメージを変えなくてはならない。マスク氏にちなんだ呼び方などに変えよう」等と続けた。
日本への原爆や、福島のメルトダウンの深刻さを軽視したマスク氏の発言にソーシャルメディア上は炎上。学者で作家のトム・ニコルズ氏は、「マスク氏は福島で起きたことを軽視している。原発は大いに支持しているがこんな発言は馬鹿げている」とXで述べている。
先週の平和祈念式典で、長崎市長は、核保有国および日本を含めた核の傘の下にある国々に核廃絶を訴えた。米、英の大使はイスラエルの不招待への抗議として同式典をボイコットした。
同日付印『ヒンドゥスタン・タイムズ』:「イーロン・マスク氏、広島と長崎の惨事を過小評価し批判される」:
イーロン・マスク氏は、ドナルド・トランプ氏とのインタビューで、原爆のあと何年もたち広島や長崎は通常の都市になっているため「怖いことではない」と発言し批判を浴びている。
マスク氏は、原爆は投下されたが両都市は「今は完全にもと通り」になっていると述べた。トランプ氏はそれは素晴らしいと続いた。そしてマスク氏は、「人々が考えているほど怖いことではない」と述べた。同氏はこのように原爆都市を「軽視」したことで今批判されている。
一方、トランプ氏は会話の中で、「原子力は電力源として過小評価されている」とし、「規制などの歴史的経緯によるイメージ問題がある。これは見直す必要があると考えている。規制が多すぎるから、名前を変えるのはどうか。呼び方を変えたら良くなる分野というのがある。マスク氏などに因んだ名前にするのはどうか」と提案した。
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毎年広島と長崎で開催されている平和祈念式典で、広島へは招待されていたイスラエルの不招待を理由に、米国、英国などの西側諸国の大使らが長崎での出席を見合わせた。大使級ではなく、下の級の代表は参列しているという。
8月8日付米
『CNN』:「駐日大使が長崎平和式典欠席へ、イスラエル除外を受け」:
米国のエマニュエル駐日大使は、イスラエルが除外されたことで、長崎の平和式典に不参加となる。
米国による原子爆弾が投下された時刻に黙祷を捧げる今年の式典には100カ国以上の代表が出席する。長崎の鈴木市長は、先週、西側諸国の警告にもかかわらず、安全上の理由でイスラエルを除外するとした。
7月19日付でフランス、ドイツ、イタリア、米国、およびカナダ、英国、EUの代理公使が市長に宛てた書簡では、「イスラエルが除外されれば、式典に上級レベル代表の出席は難しくなるだろう」とされている。...
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8月8日付米
『CNN』:「駐日大使が長崎平和式典欠席へ、イスラエル除外を受け」:
米国のエマニュエル駐日大使は、イスラエルが除外されたことで、長崎の平和式典に不参加となる。
米国による原子爆弾が投下された時刻に黙祷を捧げる今年の式典には100カ国以上の代表が出席する。長崎の鈴木市長は、先週、西側諸国の警告にもかかわらず、安全上の理由でイスラエルを除外するとした。
7月19日付でフランス、ドイツ、イタリア、米国、およびカナダ、英国、EUの代理公使が市長に宛てた書簡では、「イスラエルが除外されれば、式典に上級レベル代表の出席は難しくなるだろう」とされている。
この動きは、イスラエル代表を招待していた広島のときとは対照的で、広島ではイスラエルの出席により親パレスチナ団体からの抗議が起きていた。どちらの市も、ガザへの爆撃を理由にイスラエルを除外したことで、活動家や被爆者団体からの圧力を受けている。
ロシアとベラルーシは、ウクライナ侵攻をめぐり式典に招待されていない。活動家たちは、長崎と広島が同じくイスラエルを除外することを希望していた。
エマニュエル大使は8日、イスラエル除外は政治的なものであり、欠席する以外に方法はないとしており、「9日の大使館での黙祷に加え、増上寺での平和式典に出席する」と報じられた。米大使館によると、他の駐日領事館にも同様の対応をするよう指示したという。
8月7日付以色列『タイムズ・オブ・イスラエル』:「西側大使らが長崎祈念式典を欠席、イスラエル不招待を受け」:
米国と英国は、長崎市長は「式典を政治問題化」していると批判し、平和式典には下の階級の代表を送り、豪州、イタリア、カナダ、EUもこれに続くとしている。
政府当局は7日、イスラエルへの冷遇を受け、米国を含む西側諸国の大使らが、79年目を迎える祈念式典を欠席すると発表した。
長崎市長は先週、イスラエル・ハマス戦争を巡る抗議のリスクを理由に、ギラッド・コーエン駐日イスラエル大使を式典に招待しないと発表。その後7日に米国と英国大使は、下の級の代表が代わりに出席するとして式典への欠席を発表。
米国、英国、ドイツと並び、豪州、イタリア、カナダ、欧州連合が、先月の長崎市長への合同書簡に署名したと報じられている。スポークスパーソンによると、式典を欠席するラーム・エマニュエル駐日米国大使は、代わりに東京の寺院での行事に参加するという。
ジュリア・ロングボトム駐日英国大使も不参加で、イスラエルを他に招待されていない唯一の国である「ロシアやベラルーシと同等に扱うことは不幸や誤解を生むもの」としている。フランス大使のスポークスパーソンは、「イスラエル代表の不招待決定は残念で疑問」だとしている。欧州連合大使は「予定を理由に」欠席するとし、ドイツ大使は、上級代表の代理として政治部門の首長が参加するとしている。
先週長崎市長は、不招待は「政治的理由からではない」が、「式典を平和で厳粛な雰囲気で行う」ためだとしている。市長の鈴木氏は6月、イスラエル大使にガザでの「早急な停戦」求める書簡を送っていたという。
広島に招待されていたコーヘン大使は、先週の長崎の決定は「世界に誤ったメッセージを送る」とし、ソーシャルメディア「X」には「日本とは親密関係にあり、イスラエルは犠牲や遺族を尊び式典に何年も出席してきた」と投稿。
コーヘン氏は5日米メディアに、安全上の懸念とは「作られたもの」で、「政治的理由で式典をうばったことに驚かされた」と吐露した。
広島と長崎の式典は毎年開催されている。米国が投下した原子爆弾で10万人以上が死亡、日本の無条件降伏により、第二次大戦の終決につながった。
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