レバノン:ヒズボラ最高指導者ハッサン・ナスララがイスラエルの空爆で死亡(2024/09/29)
『フランス・国際ラジオ局(RFI)』9月28日付けは、レバノンのシーア派イスラム主義政治組織ヘスボラの最高指導者ハッサン・ナスララ氏がベイルートへの空爆で死亡したことを伝えている。ヘスボラの最高指導者の死亡は、イスラエルが数か月前から目指していた目標を達成したことになる。
レバノンのシーア派組織は、2023年10月7日ガザ地区紛争以降、イスラエルに対抗した運動を展開していた。
ヒズボラのイスラエル対抗勢力の指導者たちに対する空爆は、今年の1月から開始されていて、この時、アル・ラドワン部隊のウィサム・タウィル司令官を殺害している。さらに7月はヒズボラ軍トップのフアド・チョクルを殺害し、それに続いて9月にはポケットベルとトランシーバーの同時爆発事件を起こし、レバノンのシーア派に相当の混乱を起こさせてきた。...
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レバノンのシーア派組織は、2023年10月7日ガザ地区紛争以降、イスラエルに対抗した運動を展開していた。
ヒズボラのイスラエル対抗勢力の指導者たちに対する空爆は、今年の1月から開始されていて、この時、アル・ラドワン部隊のウィサム・タウィル司令官を殺害している。さらに7月はヒズボラ軍トップのフアド・チョクルを殺害し、それに続いて9月にはポケットベルとトランシーバーの同時爆発事件を起こし、レバノンのシーア派に相当の混乱を起こさせてきた。
9月20日にはイスラエル軍による空爆で15人が死亡し、その中にはアル・ラドワン部隊のイブラヒム・アキルも含まれていた。さらに9月23日にはヒズボラのNo.3と称されるアリ・カラケが標的にされた。
次の24日にはヒズボラのミサイル、ロケット弾の責任者が殺害されているなど、過去の数週間内にイスラエル軍に殺害されたヒズボラ軍の要人は、列挙のいとまがないほどである。
このためにはイスラエル軍はヒズボラの組織に深く潜入して、ヒズボラ軍の主な司令官を特定し、1人ずつ殺害計画を立てたものと見られる。司令官たちは、ヒズボラが誕生した1980年初めから現在までの各世代から構成されていたと見られる。
イスラエル軍は、目標としている司令官の居場所が特定できたとしたら、居住場所や司令本部に、周辺の多くの市民の犠牲はお構いなしに空爆やミサイルで攻撃をかけてヒズボラ軍の司令官の殺害を行ってきた。
ヒズボラ軍の司令官クラスを次々に殺害するイスラエル側の作戦は、最高指導者ハッサン・ナスララ氏の空爆で一応の目的を果たしたかと見られている。
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ドイツ:セキュリティ強化の下で恒例のビール祭りがミュンヘンで始まる(2024/09/22)
『フランス24チャンネル』9月21日付けで、セキュリティ強化とマリワナタバコ禁止の下で、ミュンヘン・ビール祭りが土曜日、太陽の照り付ける中でドイツ国内でのイスラム教信者によると見られる一連のテロ攻撃の後、緊張した雰囲気の中で開始されたことを伝えている。
ババリア州の州都、ミュンヘンのディーター・ライター市長は、「オクトーバー・フェスタのセキュリティを最大レベル高める。」と約束して、189回目の世界最大のビール祭り(9月21日~10月6日)の開催を宣言した。
なお、昨年のオクトーバー・フェスタでは、参加者数が720万人に達し、ビールの消費量は、650万リッターとなり、何れもこれまでの記録を更新している。
セキュリティ対策として、金属探知機、参加者の入口での持ち物検査、監視カメラの設置など、ミュンヘン市は危険な状態に陥らないためにセキュリティ対策については金に糸目をつけない方針だという。...
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ババリア州の州都、ミュンヘンのディーター・ライター市長は、「オクトーバー・フェスタのセキュリティを最大レベル高める。」と約束して、189回目の世界最大のビール祭り(9月21日~10月6日)の開催を宣言した。
なお、昨年のオクトーバー・フェスタでは、参加者数が720万人に達し、ビールの消費量は、650万リッターとなり、何れもこれまでの記録を更新している。
セキュリティ対策として、金属探知機、参加者の入口での持ち物検査、監視カメラの設置など、ミュンヘン市は危険な状態に陥らないためにセキュリティ対策については金に糸目をつけない方針だという。
とりわけ、ドイツでは8月末に、ドイツ西部のゾリンゲン市の650年祭の祝日に、シリア人ISメンバー・グループによると見られるナイフによるテロ事件が発生し、3人が殺害され、8人が負傷してドイツ全体が大きなショックを受けたところである。さらに、9月初めには、親イスラム派の若いオーストリア人がイスラエル領事館にテロ行為を準備していたところをミュンヘンの警察官が、未然に殺害する事件がおきている。
同様に、オクトーバー・フェスタでミュンヘンの警察当局が注意を払っているのが、覚せい剤の消費である。ドイツでは今年の4月、大麻は合法化されたが、
マリワナタバコは依然として禁止している。特に、ババリア州の保守政府は、ビール祭り期間中、カフェのテラスやレストランでのマリワナタバコの喫煙を禁止している。違反者に対しては、最大1500ユーロ(=約24万円)の罰金が科されるという。
なお、ミュンヘンのオクトーバー・フェスタでのビールの値段は、昨今のインフレの影響からは免れず、1リッターのジョッキー当り、去年より3.87%増加し、13.6~15.3ユーロ(=約2180~2450円)掛るという。
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