COP26、今週末から開催(2021/10/28)
2021年10月31日から11月12日まで、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)がスコットランドのグラスゴーで開催される。COP21とパリ協定から6年、国連気候変動会議から2年を経て、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)に加盟している国々が約2週間にわたり参加する。
仏ニュースサイト
『ソルティラ・パリ』によると、COP26は、元英国ビジネス・エネルギー・産業戦略大臣のアロク・シャルマ氏が議長を務める。シャルマ議長は、10月12日にユネスコで行われたスピーチで、「世界の指導者たちは、パリで交わされた約束を守り、地球温暖化を摂氏2度、できれば1.5度以下に抑えなければならない」と述べ、「世界のリーダーたちは野心と希望を持って合意に至ったが、これは気候変動に取り組む道の始まりに過ぎない」と指摘した。...
全部読む
仏ニュースサイト
『ソルティラ・パリ』によると、COP26は、元英国ビジネス・エネルギー・産業戦略大臣のアロク・シャルマ氏が議長を務める。シャルマ議長は、10月12日にユネスコで行われたスピーチで、「世界の指導者たちは、パリで交わされた約束を守り、地球温暖化を摂氏2度、できれば1.5度以下に抑えなければならない」と述べ、「世界のリーダーたちは野心と希望を持って合意に至ったが、これは気候変動に取り組む道の始まりに過ぎない」と指摘した。この合意を達成するために、COP26議長は各署名国に対して「排出削減、気候変動適応、資金の動員、実現に向けた協力」という4つの目標を設定した。また、G7とG20のメンバーである豊かな国には、カーボンゼロの達成を求めている。
一方、仏『ウエストフランス』紙によると、英国のボリス・ジョンソン首相は27日、COP26について、多くの国がCO2排出量の削減を約束しているものの、非常に困難な会議となり失敗に終わる可能性があると警告した。英国政府は2週間の間に、約200ヵ国に、地球温暖化を1.5°C未満に抑えるために、CO2排出量を削減する努力を行うよう説得しなければならない。
なお、今回の会議には中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領は欠席となる。米『タイム』は、ロシアは温暖化の影響を最も受ける国のひとつであり、地球温暖化は最も重要な優先事項の一つである一方、COP26でのロシアの優先事項は気候変動対策ではないと報じている。
ロシアは、世界の温室効果ガス排出国の第4位であり、その経済は、石油、ガス、石炭などの炭化水素の採掘に大きく依存している。世界最大の天然ガス輸出国であり、経済協力開発機構(OECD)によると、化石燃料の売上は国の予算の36%を占めている。排出量の削減と化石燃料からエネルギー供給を多様化するという世界的目標は、ロシア経済と地政学的な影響力の両方を脅かしている。例えばロシアは現在、EUの天然ガス供給の3分の1以上を供給している。
米シンクタンク「戦略国際問題研究所」のヨーロッパ、ロシア、ユーラシアプログラムのディレクターであるヘザー・コンリー氏は、ロシアが積極的にCOP26を妨害することはないだろうと述べている。しかし、すべての国が化石燃料からの完全な脱却に合意する時期が、可能な限り遠い未来になるように、舞台裏で懸命に努力するだろうと指摘している。
閉じる
米フェイスブック、三次元仮想空間(メタバース)構築のために欧州で1万人採用(2021/10/19)
フェイスブックは、明日のインターネットになるかもしれない三次元仮想世界「メタバース」を構築するために、ヨーロッパで5年間に1万人の技術者を採用すると発表した。
仏
『RTL』によると、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグは3カ月前に、ソーシャルネットワークをほぼ無限の仮想現実(VR)に変えるという野望を世界に向けて発表した。そして今月17日、この仮想世界を構築するために、5年以内に欧州で1万人の優秀な技術者を採用する計画が発表された。採用された技術者らは、すでに全世界の従業員の約20%が所属しているメタバースの部門に新メンバーとして加わることになる。...
全部読む
仏
『RTL』によると、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグは3カ月前に、ソーシャルネットワークをほぼ無限の仮想現実(VR)に変えるという野望を世界に向けて発表した。そして今月17日、この仮想世界を構築するために、5年以内に欧州で1万人の優秀な技術者を採用する計画が発表された。採用された技術者らは、すでに全世界の従業員の約20%が所属しているメタバースの部門に新メンバーとして加わることになる。来年フェイスブックのCTOに昇格するアンドリュー・ボスワースが率いるこの部門では、拡張現実(AR)メガネやヒューマンマシンインターフェースの開発にも取り組んでいる。
ザッカーバーグ氏は、モバイルインターネットには限界があり、技術力とVRやARの進歩により、スマートフォンやモバイルアプリケーションの制約を超えて、ユーザーが仮想世界でより自然に対話できるようになると考えている。
フェイスブックは、2026年までにソーシャルネットワークをバーチャルリアリティメガネでアクセス可能な3次元空間に変え、家にいながらにしてオンラインイベントにアクセスしたり、友人と遊んだり、仕事や買い物をしたりできるようにするつもりだという。
仏『ウエストフランス』紙は、現時点で最も成功したメタバースの一つは、3億5千万人のユーザーを抱えるエピックゲームズ社の「フォートナイト」だと伝えている。このビデオゲームは、単なるゲームを超えて、ユーザー同士が出会い、意見を交換し、ヴァーチャルコンサートなども開催されている。
メタバースはこうした娯楽にとどまらず、企業も取り入れ始めているという。例えばドイツ自動車大手のBMWは、仮装工場の構築に着手している。自動車メーカーは、現実の世界で実装する前に、仮想世界で改善点を検討していくことができるという。また、イタリアの高級ブランドであるグッチは、今年の夏、オンラインゲーム・プラットフォームのロブロックスと提携し、ロブロックスのプラットフォーム内で、ユーザーがグッチのバーチャルショップで高級アクセサリーを購入できるサービスを開始した。
フェイスブックもこうした流れに乗って、2014年に、バーチャルヘッドセット市場のリーダー的存在であるオキュラスを買収し、メタバースへの第一歩を踏み出した。今年の夏には、三次元の仮想空間会議「Horizon Workrooms」プロジェクトが発表された。28億人以上のユーザーを抱えるフェイスブックは、もし実現すれば、最大級のメタバースコミュニティを持つことになる。
閉じる
その他の最新記事