ドナルド・トランプ大統領は、自分に刃向う政敵に対して、ツイッターで露骨に攻撃している。7月末にも、メキシコ国境の移民への入国管理に非難を浴びせた民主党議員に対して、出身地のボルティモア(メリーランド州)はネズミがはびこるひどい場所だと腐した。
この伏線があったためか、地元のメジャーリーグ(MLB)、ボルティモア・オリオールズ対トロント・ブルージェイズの試合が行われた球場で、「トランプ2020(再選キャンペーン・ロゴ)」の横断幕を掲げたファンが、同球場から退去させられている。
8月3日付
『ウェスターン・ジャーナル』保守系オンラインニュース:「“トランプ2020”の横断幕を掲げたファンが球場から退去させられる」
政治とスポーツは、誰にとっても共存させることはないとみられる。
例えば、全米プロフットボール・リーグ(NFL)のスターだったコリン・キャパニック選手(31歳、注後記)は、政治的抗議の一環で国歌斉唱の際に片膝をついただけで起立を拒んだことで知られるが、ここ数年どこのチームからも声がかからず、NFLでのプレーが不可能となっている。...
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8月3日付
『ウェスターン・ジャーナル』保守系オンラインニュース:「“トランプ2020”の横断幕を掲げたファンが球場から退去させられる」
政治とスポーツは、誰にとっても共存させることはないとみられる。
例えば、全米プロフットボール・リーグ(NFL)のスターだったコリン・キャパニック選手(31歳、注後記)は、政治的抗議の一環で国歌斉唱の際に片膝をついただけで起立を拒んだことで知られるが、ここ数年どこのチームからも声がかからず、NFLでのプレーが不可能となっている。
これは一般人にも当てはまる模様で、8月1日のボルティモア・オリオールズ対トロント・ブルージェイズの試合が行われた球場(オリオール・パーク・カムデン・ヤーズ)において、親トランプを示す横断幕を掲げたファンが、球場から退去させられた。
地元紙『ボルティモア・サン』紙のジョン・メオリ記者によると、8回の攻撃中に一部のファンが、“トランプ2020”の横断幕を掲げたところ、周りの他のファンから非難の声が上がったという。
そして、僅か10分後に、球場側からの制止で当該横断幕はすぐに降ろされた。
更に、ボルティモア警察と同球場責任者から、ファン同士の無用なトラブルを避けるため、当該ファンは球場を退去させられている。
ボルティモア・オリオールズ球団のオフィシャル・サイトでは、横断幕等を掲げるのは、他の観客の視界の邪魔となったりするので、原則禁止していると掲載した。
また、同サイトは、横断幕等が宣伝用、政治的アピール、あるいは同球団の方針にそぐわない悪質なものだった場合、没収するとも言及している。
なお、同球場内が不穏な空気となったのは、その伏線として、ドナルド・トランプ大統領が先日、ボルティモア出身のイライジャ・カミングス民主党下院議員に対して、出身地のボルティモアはネズミがはびこり、ものすごく汚い場所だとツイートで揶揄していたことが挙げられる。
一方、地元ボルティモア・オリオールズは8月1日の試合で、トロント・ブルージェイズに11:2で一方的に敗れている。
(注)コリン・キャパニック選手:NFL西地区のサンフランシスコ・フォーティナイナーズに2011~2016年に所属したクォーターバック。2016年8月のプレシーズンマッチで、トランプ大統領の人種差別に抗議して、国歌斉唱の際に起立を拒否。2016年末に同チームを去って以降、どのチームからも声が掛からず、失職状態。
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