核戦争が起きた場合にプーチン大統領などのロシア政府高官が使用する「終末の日の飛行機」として知られるロシアの極秘軍用機から、何者かによって電子機器が盗まれていたことが明らかになった。
英
『ザ・ガーディアン』によると、核戦争時にプーチン大統領など政府高官が搭乗し、軍の指揮を執るために特別設計された空中司令部「イリューシン80」(IL-80)が、ロシア南部の飛行場で強盗被害にあった。
窃盗団は、極秘軍用機の貨物ハッチを開け、電子機器39個と無線機器5台を持ち去ることに成功した。犯人たちは捕まっていない。
ロシア南部にあるタガンログ市の内務省当局者は、タガンログ航空科学技術複合体の飛行機が盗まれたことを認めているが、どの飛行機が盗難されたかは明らかにしていない。...
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英
『ザ・ガーディアン』によると、核戦争時にプーチン大統領など政府高官が搭乗し、軍の指揮を執るために特別設計された空中司令部「イリューシン80」(IL-80)が、ロシア南部の飛行場で強盗被害にあった。
窃盗団は、極秘軍用機の貨物ハッチを開け、電子機器39個と無線機器5台を持ち去ることに成功した。犯人たちは捕まっていない。
ロシア南部にあるタガンログ市の内務省当局者は、タガンログ航空科学技術複合体の飛行機が盗まれたことを認めているが、どの飛行機が盗難されたかは明らかにしていない。ロシアのテレビ局Ren-TVは、警察が軍用機に残っていた靴跡と指紋を発見したと報告した。
英『BBC』は、軍事専門家によると、盗難に遭った航空機は、核紛争の際に大統領を含むロシア政府高官の空中司令部として使用されるように設計された4機のIL-80のうちの1機であると報じている。インターファクス通信は、ロシアで最も機密性の高い航空機の一つであると説明している。
核戦争になれば、ロシアの大統領が搭乗し、大陸間弾道ミサイルの発射命令などの戦略的意思決定を行うことができる。コックピット以外に外窓がないため、核爆発の影響からある程度保護されるように設計されている。米国も同様に「E-4Bナイトウォッチ」と呼ばれる「国家空中作戦センター」として運用される航空機を持っている。
昨年5月、ロシアのアレクセイ・クリボルチコ副国防相が、1987年以来使用されているIL-80をアップグレードし、再装備するための作業が進行中であると述べていた。また、新世代の空中司令部も開発中と報告されている。
『ロシアトゥデイ』によると、軍事専門家のイゴール・カラチェンコは、モスクワの日刊紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」のインタビューで、この事件は「非常に奇妙だ」と語り、なぜ軍用機が適切なセキュリティを確保できずに放置されたのか、そしてなぜ窃盗団は軍用機を標的にすることにしたのか疑問視した。 今年の初めに、2400万ルーブル(約3400万円)以上がセキュリティに費やされるためにタガンログ・ユズニー施設に割り当てられていた。
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2月11日付米
『Yahooニュース』(
『ロイター通信』配信):「プーチン大統領、ネタニヤフ首相にシリア内戦をエスカレートさせないよう直談判」
ロシアの非政府系
『インターファクス通信』は、ウラジーミル・プーチン大統領(65歳)が2月10日、イスラエルによる猛烈なシリア空爆を自重するようベンヤミン・ネタニヤフ首相(68歳)と直接話したと報じた。
イスラエル軍戦闘機が2月10日、シリア内にあるイラン軍拠点を空爆したところ、シリア政府軍の地対空ミサイルで撃墜されたことから、イスラエル軍による空爆が更に激化することが懸念されていた。...
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2月11日付米
『Yahooニュース』(
『ロイター通信』配信):「プーチン大統領、ネタニヤフ首相にシリア内戦をエスカレートさせないよう直談判」
ロシアの非政府系
『インターファクス通信』は、ウラジーミル・プーチン大統領(65歳)が2月10日、イスラエルによる猛烈なシリア空爆を自重するようベンヤミン・ネタニヤフ首相(68歳)と直接話したと報じた。
イスラエル軍戦闘機が2月10日、シリア内にあるイラン軍拠点を空爆したところ、シリア政府軍の地対空ミサイルで撃墜されたことから、イスラエル軍による空爆が更に激化することが懸念されていた。
同日付英
『デイリィ・エクスプレス』紙:「プーチン大統領、シリア内戦激化を避けるためネタニヤフ首相にイランとの戦争を思い止まるよう説得」
イスラエル軍のF-16戦闘機がシリア内にあるイラン軍事拠点を空爆したのは、2月10日の朝に同拠点から飛び立ったイランの無人機が、イスラエル領内に侵入してきたことに対する報復措置だったと報じられている。
ロシア大統領府によると、シリア内戦がより複雑化することを懸念したプーチン大統領が、早速ネタニヤフ首相に直談判して、新たな戦火を拡げないよう要請したという。
これに対して同首相は、イスラエルは平和を追及するが、シリア内であろうと他のどの地域であろうと、イスラエルを攻撃してくる敵に対しては、これからも必要な防衛措置を講じていくと表明した。
同首相の主張は、イラン側がシリア内軍事拠点を利用して、イスラエルを殲滅しようと画策しているというものである。
なお、シリア政府はイスラエルの空爆を“侵略行為”だと糾弾しているが、イスラエル側は、そもそもシリア内軍事拠点から無人偵察機がイスラエル領内に侵入してきたことだとした上で、同政府軍がイスラエル軍戦闘機を撃墜したことを非難している。
2月10日付ロシア
『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「プーチン大統領、シリア空爆に続いて更に内戦を激化させないようネタニヤフ首相に要請」
イスラエル軍は2月10日、イラン軍無人機がシリア内軍事拠点から飛び立ってイスラエル領内に侵入したことへの報復措置として、過去30年で最大規模のシリア空爆を開始した。
そこで、これ以上のシリア内戦の激化を懸念したプーチン大統領は、ネタニヤフ首相と2月10日晩に電話会談し、新たな火種になる戦闘は周辺地域を更に危うくするとして、これ以上加熱させないよう要請した。
しかし、ロシア大統領府によると、同首相は同大統領に対して、イラン軍がシリア内軍事拠点を利用してイスラエル攻撃の準備をしていること、更に、イランはイスラエルと敵対しているイスラム教民兵組織ヒズボラにも武器を提供していることから、“イランの脅威”に対抗するための止むを得ない行動であり、今後も必要な自国防衛措置は継続していくと答えたという。
なお、同首相は同じく米国のレックス・ティラーソン国務長官とも電話会談した模様で、国務省のヘザー・ナウアート報道官は、“イランによる、イエメンからレバノンにかけての勢力増大は看過できず、イスラエルの防衛措置に対しては強力に支持する”と表明している。
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