米移民収容施設の子供に対する性的虐待が多数報告される、米下院公聴会(2019/02/28)
米下院で26日に行われた移民政策に関する公聴会において、2014~18年に保健福祉省(HHS)に対し、米国に移民を希望して収容施設に保護されている子供たちへの性的虐待が、4,500件超も報告されていることが明らかになった。
米
『CNN』『ニューヨークポスト』や英
『BBC』などのメディアによると、トランプ米政権の移民政策に関する下院の公聴会で、フロリダ州選出の民主党議員テッド・ドイチ氏が公表した政府の内部文書により、その事実が判明した。同文書によれば、オバマ政権時代の2014年10月から昨年7月までの間、HHSへの被害の報告4,556件に加え、司法省に対しても1,303件同様の届け出があり、性的虐待の訴えは5,900件近くに上るという。...
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『CNN』『ニューヨークポスト』や英
『BBC』などのメディアによると、トランプ米政権の移民政策に関する下院の公聴会で、フロリダ州選出の民主党議員テッド・ドイチ氏が公表した政府の内部文書により、その事実が判明した。同文書によれば、オバマ政権時代の2014年10月から昨年7月までの間、HHSへの被害の報告4,556件に加え、司法省に対しても1,303件同様の届け出があり、性的虐待の訴えは5,900件近くに上るという。
本件を最初に伝えた米ニュースサイト「アクシオス」の報道では、司法省に報告された事案の中には、収容施設のスタッフが未成年者と関係を持ったり、性的な接触を強要したり、ポルノビデオを見せたりしたものなどが含まれていた。
トランプ政権は、不法移民取り締まり強化の一環として、親子を別々に拘束する措置を講じ、収容施設には一時同伴者のいない未成年者が多く存在した。ドイチ議員は、「過去約3年にわたり、施設のスタッフが同伴者のいない未成年者に対し、少なくとも154件の性的虐待を行った。これはHHSスタッフによる虐待が、平均で毎週1件あったことになる。」と指摘した。同議員は記録的な件数の性的虐待が施設スタッフによって行われており、組織的に虐待が行われる環境があると批判している。
HSSの収容施設管理の責任者は、ドイチ議員の指摘に対し、大半の事案は未成年者同士のものであり、過去4年間で施設のスタッフが関係する虐待は178件あったが、彼らはHHSの連邦職員ではないと反論した。
HHSのケイトリン・オークリー報道官は声明で、未成年者の安全は最大の関心事であり、職員には厳格な基準を定めており、経歴のチェックなども行っていると説明した。オークリー報道官は、「虐待や性的嫌がらせ、放置などの行為の訴えがあった場合には、深刻に受け止め、速やかに調査を行って対応している。」と強調した。
26日の公聴会で、HHS米公衆衛生局の責任者ジョナサン・ホワイト氏は、「報告された事案の大多数は、州や連邦の法執行機関や州の認可当局の調査により、事実ではないことが判明している。」と連邦職員の性的虐待について否定した。
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トランプ米大統領、自由時間と報道された「エグゼクティブ・タイム」にも働くと反論(2019/02/11)
トランプ米大統領は10日、公務時間のおよそ6割を自由時間として過ごしているとしたニュースサイトの報道に対し、そうした時間にも「通常は仕事をしている」とツイッターに投稿し、反論した。
『AFP通信』『USAトゥデイ』『ニューヨークポスト』などの多くのメディアが、トランプ大統領の反論について伝えた。米ニュースサイト「アクシオス」は3日、昨年11月の中間選挙以降、大統領の公務時間の約60%は予定が明確に定まっていない「エグゼクティブ・タイム」であり、トランプ氏はこの時間に、電話をしたり、新聞を読んだりする他、ツイッターへの投稿や、テレビを見るなどして過ごしていると報じていた。
トランプ大統領は、ツイッターで、そうした時間は「ネガティブなものではなく、ポジティブなもの」として報じるべきであると指摘し、「エグゼクティブ・タイムには、私は通常働いており、リラックスしているわけではない。...
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『AFP通信』『USAトゥデイ』『ニューヨークポスト』などの多くのメディアが、トランプ大統領の反論について伝えた。米ニュースサイト「アクシオス」は3日、昨年11月の中間選挙以降、大統領の公務時間の約60%は予定が明確に定まっていない「エグゼクティブ・タイム」であり、トランプ氏はこの時間に、電話をしたり、新聞を読んだりする他、ツイッターへの投稿や、テレビを見るなどして過ごしていると報じていた。
トランプ大統領は、ツイッターで、そうした時間は「ネガティブなものではなく、ポジティブなもの」として報じるべきであると指摘し、「エグゼクティブ・タイムには、私は通常働いており、リラックスしているわけではない。」と反論した。そして「実際、私はおそらく、過去のほぼ全ての大統領より長時間働いているだろう。」と自賛している。
トランプ氏は続けて、「実際のところ、私が大統領に就任した時には、わが国は混乱状態だった。軍備の劣化した状況、終わりのない戦争、北朝鮮との戦争の可能性、重税と過度の規制、国境や移民の問題、医療制度の問題など、問題が山積していた。」として、「私には非常に長い時間働く以外に選択肢はなかった!」と主張した。
トランプ氏は早起きで、起床時間は6時前のことが多い。しかし、ホワイトハウスの広報部門がメディア向けに発表している大統領の日々の大まかなスケジュールによれば、午前11時前に公務が入っていることは滅多にない。
ミック・マルバニー大統領首席補佐官代行は10日、NBCテレビの報道番組「ミート・ザ・プレス」に出演し、「エグゼクティブ・タイムは、大統領が次の会合のための準備をしたり、前の会合についての報告を受けたりすることができるようにするためのもの」と説明した。「電話の会話は朝6時半頃から始まり、夜11時頃まで行うこともある。従って、大統領は予定表に書かれている以上に働いている。」と述べ、報道に反論している。
トランプ大統領は、報道の情報源について調査するよう命じたという。マルバニー氏は「フォックスニュース・サンデー」で、ホワイトハウスは、大統領のスケジュールに関する情報を外部に漏らした人物を、今週にも特定したいと考えていると語った。
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