香港の民主活動家グループ;民主化運動継続アピールのため高台に“自由の女神像”を設置【米・香港メディア】
香港の民主化運動は、同行政府が運動の発端となった「逃亡犯条例」を撤回したものの、中国本土からの自由剥奪圧力に対抗すべく、4ヵ月目に入っている。同政府が、デモ隊の執拗な抵抗に嫌気し、新たに「覆面禁止法(デモ参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁止する緊急時限立法)」を施行したことから、益々反政府運動が過激化している。ただ、民主運動グループとしても、デモの長期化で市民の反発や無関心化を招かないよう、新たに自由と民主主義の象徴とされる“自由の女神像”をライオンロック(注後記)に設置して、市民の支援継続をアピールしている。
10月13日付米
『ロイター通信』:「香港の民主活動家、抵抗運動継続アピールのため“自由の女神像”を高台に設置」
香港の民主活動家グループは10月13日未明、反政府運動継続アピールのため、“自由の女神像”を500メーター(1,500フィート)高台のライオンロック頂上に設置した。
高さ3メーター(9フィート)の立像で、ガスマスク、ヘルメット、そしてゴーグルと、正にデモ隊参加者と同様の出で立ちをしている。...
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10月13日付米
『ロイター通信』:「香港の民主活動家、抵抗運動継続アピールのため“自由の女神像”を高台に設置」
香港の民主活動家グループは10月13日未明、反政府運動継続アピールのため、“自由の女神像”を500メーター(1,500フィート)高台のライオンロック頂上に設置した。
高さ3メーター(9フィート)の立像で、ガスマスク、ヘルメット、そしてゴーグルと、正にデモ隊参加者と同様の出で立ちをしている。
そして、“香港に自由を”との垂れ幕を掲げており、香港中から仰ぎ見ることができる。
女神像は、香港警察による暴行で眼を負傷した女性活動家を表しているという。
民主活動家のひとりは『ロイター通信』のインタビューに答えて、同像は数十人で深夜のうちに運び上げたもので、香港自由化実現のため市民の支援が必須だと訴えたいとコメントした。
香港行政府が、デモ隊の移動を阻止する目的で、MTR(香港鉄道)に指示して鉄道駅を封鎖しよとしたとして、活動家グループが10月12日、MTRの運営する地下鉄構内に火炎瓶を投げ込んだ。
怪我人は出なかったが、毎日500万人に利用されているMTRは、10月13日終日運休となる。
香港警察は、6月に民主化運動が始まって以来2,300人以上を逮捕している。
一方、9月以降、同運動に参加する18歳以下の学生が40%近くにも増えており、15歳以下も10%になる。
反政府活動家グループは、小競り合いの最中に2人の学生が警察官に撃たれたこともあって、香港警察の暴力的制圧を強く非難している。
なお、4ヵ月余り続く反政府運動の影響を受けて、観光及び小売業が大きく落ち込み、香港経済は10年振りの景気後退に陥っている。
同日付香港『香港フリー・プレス』オンラインニュース:「自由の女神像をライオンロック頂上に設置」
民主化運動グループは、製作していた4メーターの自由の女神像を、“最適な設置場所”としてライオンロックに設置することを決めた。
10月13日未明に16人が、同像を二つのメインパーツに分けて、ライオンロック頂上まで運び上げて設置した。
香港人にとって、“ライオンロック精神”とは、やればできると信じる心構えと考えられており、抵抗運動のシンボルとしての自由の女神像を設置するのに、ライオンロックは最も相応しい場所と言えよう。
なお、今年の中秋節(9月13日)には数百人の民主活動家らが、ライオンロックやその他の小高い山の頂上に集結し、レーザーや提燈を点灯して香港中に運動の光を注いでいる。
(注)ライオンロック(獅子山):香港島南部のカオルーン・トン(九龍塘)とタイワイ(大圍)の間に位置する、標高495mの小高い丘。香港全景が一望できる。山頂から突き出ている岩がライオンに見えることから命名された。
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中国政府が一転して米海軍空母等の香港寄港を許可【米・香港メディア】
先に閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、通商政策における米・中国間の対立から、首脳宣言の採択を断念するという異例の事態が発生した。習近平(シー・チンピン)国家主席は出席したものの、ドナルド・トランプ大統領が欠席したことでもあり、米中間の協議は、今月末に開かれる米中首脳会談に委ねられることになる。中国としては、この首脳会談で全く成果が得られない事態は避けたい意向のためか、それまでに米中間で波風を立たせないよう、当初寄港を拒否していた米軍艦の香港寄港を急きょ認める意向を表明した。
11月20日付米
『ワシントン・ポスト』紙(
『AP通信』配信):「米軍艦、直前に入港を拒否されていたものの今回は一転して寄港可能に」
香港海事局は11月20日、11月21日に香港に就航してくる米海軍空母及び3隻の軍艦の香港寄港を認めることを公表した。
入港予定なのは、米原子力空母“ロナルド・レーガン”及びその空母打撃群に属する3隻の軍艦である。
中国政府は今年9月、米海軍による度重なる挑発行為-米軍艦による南シナ海の中国主権の島嶼領海内への異常接近、また、台湾への不当な武器輸出等-に抗議するため、強襲揚陸艦“ワスプ”の香港寄港を拒否していた。...
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11月20日付米
『ワシントン・ポスト』紙(
『AP通信』配信):「米軍艦、直前に入港を拒否されていたものの今回は一転して寄港可能に」
香港海事局は11月20日、11月21日に香港に就航してくる米海軍空母及び3隻の軍艦の香港寄港を認めることを公表した。
入港予定なのは、米原子力空母“ロナルド・レーガン”及びその空母打撃群に属する3隻の軍艦である。
中国政府は今年9月、米海軍による度重なる挑発行為-米軍艦による南シナ海の中国主権の島嶼領海内への異常接近、また、台湾への不当な武器輸出等-に抗議するため、強襲揚陸艦“ワスプ”の香港寄港を拒否していた。
今月末、アルゼンチンで開催される主要20ヵ国首脳会議(G-20サミット)の機会を捉えて、ドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席が首脳会談を持つ予定である。
トランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争が発生して以来、両首脳が直接協議するのは初めてのことである。
従って、中国政府が、両首脳会談の直前に、米中間に余計な対立を目立たせることは得策でないと判断したものとみられる。
同日付香港『香港フリー・プレス』オンラインニュース:「米中貿易戦争の最中、米軍艦が香港に寄港」
米中貿易戦争が発生している最中、米軍の4隻の軍艦が香港に寄港する。
香港海事局が11月20日にリリースした外国船入港リストによると、11月21日に米原子力空母“ロナルド・レーガン”、ミサイル駆逐艦“カーティス・ウィルバー”、ミサイル巡洋艦“チャンセラーズビル”、駆逐艦“ベンフォールド”の4隻が香港に寄港するという。
今年10月、香港寄港を予定していた米強襲揚陸艦“ワスプ”は、理由を示されずに入港を拒否され、止む無くシンガポールに寄港していた。
2016年4月にも、米空母“ジョン・スティニス”率いる空母打撃群の入港が拒否されていたが、今年10月の入港拒否の時期と同様、南シナ海領有権問題に関わり、米中間での緊張が高まる事態となっていた。
なお、空母“ロナルド・レーガン”の打撃群と空母“ジョン・スティネス”の打撃群は先週、フィリピン近海で両空母打撃群合同による海上訓練を実施していた。
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