北朝鮮が外国人訪問者を制限、第1回米朝首脳会談後観光客急増で受け入れ限界:中国紙
昨年6月の初の米朝首脳会談の実施後、世界中で北朝鮮に対する関心が高まり、同国への観光客が急増している。しかしながら、同国での受け入れ態勢は限界に達しており、外国人訪問者の数を制限しようとしていると中国メディアが12日に報じた。
中国共産党の機関紙「人民日報」系の「環球時報」の英語版
『グローバル・タイムズ』の報道を受け、韓国の
『聯合ニュース』などが伝えた。北朝鮮消息筋によると、同国は3月末からの観光シーズンを前にして、18日から外国人の入国者数を1日1,000人に制限することを決定したという。
中国国際旅行社や北京首旅集団などの多くの旅行代理店の関係者も、取材に対し、北朝鮮の観光当局から、中国人訪問者の数を制限するよう求める通知を受領したと答えている。...
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中国共産党の機関紙「人民日報」系の「環球時報」の英語版
『グローバル・タイムズ』の報道を受け、韓国の
『聯合ニュース』などが伝えた。北朝鮮消息筋によると、同国は3月末からの観光シーズンを前にして、18日から外国人の入国者数を1日1,000人に制限することを決定したという。
中国国際旅行社や北京首旅集団などの多くの旅行代理店の関係者も、取材に対し、北朝鮮の観光当局から、中国人訪問者の数を制限するよう求める通知を受領したと答えている。しかし、北朝鮮政府はそうした方針を正式に発表していない。
北朝鮮の外国人訪問者数は、昨年6月にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談の後、同国への関心が高まり急増。外国人の入国者数は、7~8月頃にピークの1日平均1,800人程度にまで増加した。
旅行代理店は、外国人を受け入れるホテルや車の数が限られることから、特に3月末からの観光シーズンには、多くの外国人の入国は不可能であるとしている。但し、同国は今後も観光産業を発展させようとしているため、今回の措置は、外国人に門戸を閉ざす兆候ではなく、予期せぬ観光ブームで受け入れ態勢の限界に達したことによるものとみられる。
英紙「ガーディアン」は昨年4月、韓国海洋水産開発院の研究を引用し、観光は北朝鮮の経済に毎年4,400万ドル(約49億円)の収入をもたらしていると報じた。消息筋によると、毎年約10万人が北朝鮮を訪問し、その内のおよそ80%は中国から来る人々である。中国からは現在、団体旅行により、北京や瀋陽から空路で、あるいは遼寧省・丹東や吉林省・延吉から鉄道を利用しての訪朝が可能だ。
中国遼寧社会科学院の呂超研究員は、「北朝鮮はいまだ国連の制裁下にあるため、観光は引き続き同国が外貨を稼ぐための中核の産業である。」と述べ、米朝首脳会談の他、金正恩朝鮮労働党委員長の訪中、南北の緊張緩和など、昨年の朝鮮半島をめぐる事態の進展が、観光産業を大きく押し上げたと説明した。呂超氏は、中国から北朝鮮への訪問者数は、今年も昨年と同じ水準か、増加すると予測している。
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米海軍、北朝鮮の脅威に対抗するため、北朝鮮レーダー探知不可能な最新鋭ステルス戦闘機搭載の揚陸艦を太平洋艦隊に配備【米・韓国メディア】
北朝鮮問題は、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の平昌(ピョンチャン)冬季大会への参加意思表示をきっかけに、南北高官対話実現へと急転直下の展開をみせている。これにはドナルド・トランプ大統領も、余計な茶々を入れず、取敢えず静観する構えである。ただ、北朝鮮にはこれまで何度も騙されてきた過去もあるため、平昌冬季大会期間中の米韓軍事演習は延期するとしても、不測の事態に備えようと、北朝鮮のレーダーでは探知不可能な最新鋭ステルス戦闘機搭載の揚陸艦を第7艦隊(注後記)に配備することを決定した。更に、昨年の米韓軍事演習にも参加した、超大型原子力空母も朝鮮半島に向かわせている。
1月7日付米
『CNNニュース』:「米軍、西太平洋にステルス戦闘機搭載の揚陸艦を配備」
米海軍は1月6日、最新鋭ステルス戦闘機F-35B戦闘機搭載の強襲揚陸艦“ワスプ”を第7艦隊の管轄地域に配備した。
本艦は、排水量4万トン、全長844フィート(約260メーター)の実質的な小型空母である。そして、本艦には、北朝鮮などのレーダーでは探知不可能な最新鋭ステルス戦闘機を搭載している。...
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1月7日付米
『CNNニュース』:「米軍、西太平洋にステルス戦闘機搭載の揚陸艦を配備」
米海軍は1月6日、最新鋭ステルス戦闘機F-35B戦闘機搭載の強襲揚陸艦“ワスプ”を第7艦隊の管轄地域に配備した。
本艦は、排水量4万トン、全長844フィート(約260メーター)の実質的な小型空母である。そして、本艦には、北朝鮮などのレーダーでは探知不可能な最新鋭ステルス戦闘機を搭載している。
米太平洋軍の元幹部は、岩国基地などに配備したステルス戦闘機を発進させる場合、日本への事前予告、あるいは許可取得が必要だが、揚陸艦上からの発進にはかかる手続きが一切不要であるため、不測の事態に対して迅速に対応できるとしている。
一方、同日付韓国
『コーリア・ヘラルド』紙(
『聯合ニュース』配信):「米海軍原子力空母“カール・ビンソン”が西太平洋に向け航行」
米海軍は1月7日、超大型原子力空母“カール・ビンソン”を西太平洋に向かわせたと発表した。
本艦と数隻の巡航ミサイル駆逐艦等からなる空母打撃群は、先週母港のサン・ディエゴを出発し、2月9日の平昌冬季大会開催前までに朝鮮半島近海に到着するという。
なお、同空母打撃群は、昨年3月実施の米韓合同軍事演習フォール・イーグル(編注;野外戦術機動演習)に参加したが、今年の同演習に参加するかどうかは明らかにされていない。
(注)第7艦隊:ホノルルに司令部を置く太平洋艦隊の指揮下にあり、国際日付変更線以西の西太平洋・インド洋を担当海域とする米海軍艦隊。1943年創設。横須賀海軍施設の他、長崎県佐世保市・沖縄県、韓国の釜山(プサン)・浦項(ポハン)・鎮海(チネ)、シンガポールなどに基地を展開している。
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