フランス南西部のオクシタニー地域圏にあるカスタネット・トロザン市で4月13日、市議会が開かれた。冒頭、緑の党副代表の副議長が、同じく緑の党の市長の許可を得て議会を始める前に短い瞑想の時間を設けた。しかし、市議会議員らが瞑想する時間を持ったことに対してネットの評価は分かれている。
人口15,000人ほどの小さな村カスタネット・トロザンは、「ヨーロッパ・エコロジー=緑の党」に所属するグザビエ・ノルマン市長が2020年から市長を務めている。南フランスの日刊紙
『ラデペシュ・デュ・ミディ』は、「4月13日の夜に開かれた市議会で、出席した議員や職員らは驚くべき光景を目の当たりにした。」と報じている。
同紙によると、緑の党のグザビエ・ノルマン新市長は、市議会の出席者の確認が終わると、児童・青少年・スポーツ担当の副市長に発言を促した。...
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人口15,000人ほどの小さな村カスタネット・トロザンは、「ヨーロッパ・エコロジー=緑の党」に所属するグザビエ・ノルマン市長が2020年から市長を務めている。南フランスの日刊紙
『ラデペシュ・デュ・ミディ』は、「4月13日の夜に開かれた市議会で、出席した議員や職員らは驚くべき光景を目の当たりにした。」と報じている。
同紙によると、緑の党のグザビエ・ノルマン新市長は、市議会の出席者の確認が終わると、児童・青少年・スポーツ担当の副市長に発言を促した。リラクゼーション・マッサージ師であり、同じ緑の党党員である副市長は、「良いスタートを切るために、この場にいるすべての人が、自分の心を整える時間を持つことを提案します」と述べ、瞑想の「目標は、心がこの会議に集中し、一人一人の注意力と集中力が高まることです。誰もが持つ自分の中の最高の部分が、カスタネットのために用いられることを願っています。」と説明を続けた。一瞬の驚きの後、ほとんどの出席者は副市長の指示に従って瞑想に参加したという。
副市長は、「まずは座り方を変えましょう。」と呼びかけ、瞑想を導き始めた。「足を地面につけて、背骨がまっすぐになるのを感じながらも、柔軟性を保つようにします。数秒間、目を閉じて意識的に呼吸をしましょう。私は息を吸っています、私は息を吸っていることを知っています。私は息を吐きます、私は息を吐いていることを知っています」。と話しながら導き、2分間、集中力を高める時間を持った。
仏テレビ局『フランス・トロワ』によると、副市長は、会議の準備のための、集中力を高める時間を持つことが好きで、市議会で実践したいと考えていたという。ノルマン市長も、「選挙期間中は、会議の前にいつもこれを行っていた。副市長から市議会の時にも行うことを提案され、承諾した」という。また、「張り詰めた雰囲気を和らげる良い方法であり、議論が白熱することもあるが、心を集中させる時間があれば、より落ち着いて行える」と瞑想の実施を支持している。
市議会の様子は普段ユーチューブではほとんど視聴されていない。しかし、13日の市議会は、ネット上で8500回以上も視聴され、批判のコメントも多数寄せられた。
米ニュースサイト『ハフィントンポスト』によると、別の市議会でも、緑の党の党員が、「帆船」クラブへの助成金について、環境を汚染するとして反対したことや、緑の党が子供たちの航空関係の夢は変えなければならないと主張するなど、環境保護を目指す党の言動は話題になることが多く、今回の瞑想を含め、「何でもあり」の緑の党だとして、批判を集めているという。
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