言うまでもないが、いたずら好きな若いユーチューバーは、そのいたずらをする前に、よくよく考えたほうがいい。この教訓を学ぶために、ひとりのユーチューブバカは、スペインのバルセロナで、歯磨き粉を詰めたオレオをホームレスの男性に与え、嘔吐させた罪で、15か月の実刑判決と2万2千ドルの罰金を受けた。
『USAトゥデイ』、
『ビズ・パック・レビュー』(ともに米国)などが報じた。
おそらく、このいたずら者をもっとも苦しめるのは、彼のユーチューブと他のソーシャルメディアのアカウントを5年間使用禁止にするという判事命令だろう。
すべてビデオに撮られていたため、言い逃れようがなかった。20歳のカングファ・レンは「ReSet」として知られるユーチューバーで120万フォロワーを持っているが、ホームレスの男性に対する道徳的誠実さに違反したとして有罪となった。
1人のファンの提案で、、レンは2017年に、オレオのクリームを歯磨き粉に入れ替えパッケージに戻すところを自撮りした。レンは自分のフォロワーを喜ばせるために、そのクッキーをバルセロナの路上で、多くの通行人に配った。
52歳のゲオルゲ・Lと特定されたホームレスの男性はパッケージを受け取り、ひとつを食べた。
ビデオでレンは視聴者に向け「ちょっとやり過ぎたかもしれない。でもいい面を見よう。これで彼が歯を磨くのを助けたことになる。彼は貧しくなってから歯を磨いていないようだ」
レンはこのビデオにリンクした広告で2,500ドル稼いだと言われている。このビデオはすでに削除されている。
ゲオルゲは地元の記者に、クッキーを食べてすぐに吐いたと語った。この男性はその前半生で残忍なルーマニアの独裁者から逃れ、また当局者に語ったところによると、理由を告げられずに精神病院で過ごしたという。路上で生活するようになってから、こんなひどい仕打ちを受けたことがないという。
レンのビデオは投稿されるとすぐ炎上し、このためレンはカメラを持ってゲオルゲに謝罪しようとし、この件を黙っているように400ドルを渡した。
「これは単独の行為ではない」とロサ・アラゴネス判事は判決で述べた。他のビデオでもレンは簡単に相手にでき、弱い犠牲者に対し、残酷な行為を行っていると付け加えた。
スペインでの報道によると、レンは中国で生まれたが、幼少よりバルセロナで育ったという。
暴力を伴わない犯罪で初犯の場合、刑の執行が猶予されるため、レンは入獄しない可能性が高い。
テレグラフ紙によると、レンがかつてオレオに猫の糞を詰めて子供や老人に与えていたことを裁判所は知っており、判事は、このユーチューブのスターのビデオに収められた非行に明らかに気づいている。だから、初犯に対する執行猶予は、この馬鹿者には適用されず、ブタ箱に入れられるかもしれない。
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