【ワクチン・新薬・検査】
米国FDA“冷蔵で1か月間保存”許可(5月20日)
米国の製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックの新型コロナウイルスワクチンについて、米国FDA(食品医薬品局)は2度から8度の冷蔵庫で最大1か月間保存することを許可すると発表した。
米国の製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックが開発した新型コロナウイルスワクチンの保存期間はこれまでは一度解凍して2度から8度の冷蔵庫で保存する場合は未開封の状態で5日間とされてきた。 このワクチンの冷蔵庫での保存期間についてFDAは19日、ファイザーから提出された新たなデータに基づ、これまでの規定を変更し保存期間の大幅な延長を許可したと発表した。...
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長期戦略を閣議決定へ・政府・ワクチン開発環境整備へ(5月19日)
欧米に後れをとっているワクチン開発や生産体制の強化に向けて政府は長期戦略として今後必要な政策の検討を進めていて、来月初めに閣議決定する方針である。
提言案でワクチン開発に必要な治験の環境整備については、アジア地域での臨床研究やネットワークを充実させるとしている。 新たな感染症の発生時には国が買い上げることなども検討するとしている。 政府はこうした政策を盛り込んだ長期戦略を来月2日に予定されている日本の国際団体の共済による首脳級会合「ワクチンサミット」で示すことにしている。
ワクチン開発の今後(5月15日)
欧米のワクチンメーカーが開発で先行している一方で、国産ワクチンの開発の遅れを懸念する声が日増しに大きくなってきている。
ひところは大阪大学・アンジェスなどによる国産ワクチンが大きな話題を集めていたが、今、第3相治験という大きな壁が日本の国産ワクチンの行く手に立ちふさがっている。 感染力が強く、重症化も早いとされる変異種が感染拡大する中で、数万人規模のワクチン未接種者を確保することは日本においては至難の業であるとともに、日本以上に厳しい状況にある海外で治験者を確保することも難しい。...
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モデルナ製ワクチンの治験・2回接種の全員に中和抗体(5月11日)
米国の製薬会社・モデルナのワクチンついて、武田薬品工業が治験データを国に提出したと発表した。
2回目の接種を終えた全員の中和抗体などが増加し、安全性への重大な懸念は報告されなかった。 英国の製薬大手・アストラゼネカも国内の治験データを提出しており、厚生労働省は2社のワクチン承認の可否を同時に判断する方向で最終調整を進めている。
ワクチン特許権・米国が停止支持(5月7日)
ワクチンに関する特許権の扱いを議論しているWTOでは、低価格のジェネリックワクチンを自由に生産できるよう特許権を一時的に停止する提案が、ワクチンを十分確保できていない途上国の間で支持を広げている。
この提案にワクチンを開発する大手製薬会社を抱える先進国が慎重な姿勢を示し協議が難航する中、米国政府はこれまでの方針を見直し特許権の停止を支持すると表明した。 協議が前進するか注目される。 「ワクチン・新薬・検査」内の検索 |