米国大統領選・候補者選び・第2戦・ニューハンプシャー州(2月11日)
米国大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びの第2戦・東部ニューハンプシャー州の予備選挙が日本時間の今夜行われる。事前の世論調査ではサンダース上院議員が首位を走り、初戦で躍進した中道派のブティジェッジ候補が激しく追いあげ。初戦のアイオワ州で躍進したブティジェッジとサンダースがトランプ大統領に対抗し、各地で集会を行い、支持を訴える。
ニューハンプシャー州ではサンダースが根強い支持を保っている(リアルクリアポリティクス世論調査)。...
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米国大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びの第2戦・東部ニューハンプシャー州の予備選挙が日本時間の今夜行われる。事前の世論調査ではサンダース上院議員が首位を走り、初戦で躍進した中道派のブティジェッジ候補が激しく追いあげ。初戦のアイオワ州で躍進したブティジェッジとサンダースがトランプ大統領に対抗し、各地で集会を行い、支持を訴える。
ニューハンプシャー州ではサンダースが根強い支持を保っている(リアルクリアポリティクス世論調査)。全米支持率の平均値ではバイデン27%、サンダース21.8%と5ポイント余りバイデンが上回っている。
ニューハンプシャー州予備選挙は日本時間今夜8時投票開始、あす午前開票予定である。
一方、アイオワ州の党員集会で僅差で2位となっているサンダース陣営は民主党に一部の地区の結果の再点検を求めたと明らかにした。
米国メディアはブティジェッジも再点検を求めており、最終結果の確定はさらに数日遅れる可能性もあるとみられる。
ニューハンプシャー州(米国リアルクリアホリティクス世論調査)・サンダース28.7%、ブティジェッジ21.3%、クロブシャー11.7%、ウォーレン11%、バイデン11%。
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異色の経歴を持つ若手候補・ブティジェッジ氏(2月8日)
(異色の経歴を持つ若手候補・ブティジェッジ氏)
「世代交代」を売り文句に、民主党大統領候補として急浮上した38歳の若手ブティジェッジ氏。アイオワ州党員集会の予備選で民主党のベテラン勢と互角に渡り合ったが、アプリ不具合による集計上のトラブルで、勝者が確定しない異例の状態となっている(暫定でブティジェッジ氏が首位の座を獲得)。第2戦のニューハンプシャー州予備選の世論調査でもサンダース上院議員を追い上げるなど、好調な滑り出しを見せブティジェッジ氏の勢いは止まらない。...
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(異色の経歴を持つ若手候補・ブティジェッジ氏)
「世代交代」を売り文句に、民主党大統領候補として急浮上した38歳の若手ブティジェッジ氏。アイオワ州党員集会の予備選で民主党のベテラン勢と互角に渡り合ったが、アプリ不具合による集計上のトラブルで、勝者が確定しない異例の状態となっている(暫定でブティジェッジ氏が首位の座を獲得)。第2戦のニューハンプシャー州予備選の世論調査でもサンダース上院議員を追い上げるなど、好調な滑り出しを見せブティジェッジ氏の勢いは止まらない。ブティジェッジ氏は前インディアナ州サウスベンド市長で、瀕死のサウスベンド市を再建させた実績を持っている。その一方で市長の役職を一時休職してまでも海軍予備役に志願し、アフガニスタンに従軍した経験も持っている異色の人物でもある。氏が掲げる政策に関して、「中道派と左派の寄せ集めであり、独自性に欠ける」との批判的な見方もある。米国財界から増税の方向に行くのではないないかとみられ「ブティジェッジリスク」という言葉もちらほらと出始めている。その一方で、トランプ大統領とは異なり「バランス感覚に優れ、政策は無難で予測可能」なことからトランプに振り回されることに疲れた人たちからは支持されているようだ。
(中国に関してはトランプ大統領よりも強硬姿勢か)
中国に関してはトランプ大統領より強硬姿勢を明確に見せており、「仮に香港で天安門事件のようなことが起きれば、中国を孤立させる」と明言し、「トランプ大統領は中国共産党によるウイグル族弾圧や香港のデモ抑圧に沈黙を貫いている」とトランプ大統領の姿勢を批判し、2022年の北京五輪ボイコットまで踏み込んでいる。その政策は日本人から見ても具体的でわかりやすい。
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米国大統領選・民主党・候補者選び(2月5日)
米国・アイオワ州。アイオワ民主党は先ほど、メディアセンターで間もなく部分的な集計結果を発表すると明らかにした。
1700の地区のうちの62%の結果だとしている。そのうえで民主党の代表は「最優先事項は正確さだ」として、アイオワ州の集計結果に疑念が上がっていることを受け、正確さを強調した形で公表される結果に注目が集まっている。
一方、各候補は早くも次の戦いを進めている。主要な候補は結果を待たずに次々と演説し、それぞれにアイオワ州の勝利に自信を示し、結果に関わらず自らの選挙戦へのはずみにしようとしている様子である。...
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米国・アイオワ州。アイオワ民主党は先ほど、メディアセンターで間もなく部分的な集計結果を発表すると明らかにした。
1700の地区のうちの62%の結果だとしている。そのうえで民主党の代表は「最優先事項は正確さだ」として、アイオワ州の集計結果に疑念が上がっていることを受け、正確さを強調した形で公表される結果に注目が集まっている。
一方、各候補は早くも次の戦いを進めている。主要な候補は結果を待たずに次々と演説し、それぞれにアイオワ州の勝利に自信を示し、結果に関わらず自らの選挙戦へのはずみにしようとしている様子である。
今回の事態に民主党の候補者選びに影響はないのか?全米各地が注目した重要な大会の出だしに躓き、民主党は大丈夫なのだろうかという印象を与えてしまったことは否めないという。
各候補はニューハンプシャーでアピール合戦を繰り広げ、再び選挙戦そのものに関心を振り向けようというもの。バイデン前副大統領など中道穏健派とサンダース上院議員ら左派が激しく争う展開となっていて、どの候補が勢いをみせるか注目している。
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