FBIがトランプ前大統領自宅を捜索(8月13日)
米国・FBIは8日、フロリダ州マールアラーゴにあるトランプ前大統領の自宅を家宅捜索し、トランプ前大統領が持ち出したとされる核兵器関連の文書など、国家安全保障に関わる最高機密を含む11の機密文書を捜索した結果、機密文書を含む20箱以上の証拠品が押収された。
FBIはトランプ前米大統領の自宅を捜索した際の、捜索令状と押収品リストを開示したが、押収品リストには、「多岐にわたる最高機密書類」などと記載されていたものの、文書の具体的な内容までは書かれていない。...
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米国・FBIは8日、フロリダ州マールアラーゴにあるトランプ前大統領の自宅を家宅捜索し、トランプ前大統領が持ち出したとされる核兵器関連の文書など、国家安全保障に関わる最高機密を含む11の機密文書を捜索した結果、機密文書を含む20箱以上の証拠品が押収された。
FBIはトランプ前米大統領の自宅を捜索した際の、捜索令状と押収品リストを開示したが、押収品リストには、「多岐にわたる最高機密書類」などと記載されていたものの、文書の具体的な内容までは書かれていない。
公開されたFBIの捜査令状には「防衛情報を無許可で保持することなどを禁じるスパイ防止法」「公文書の隠匿や破棄などを禁じる法律」「捜査妨害のための文書隠匿などを禁じる法律」との容疑が記載されていた。
トランプ前大統領が持ち出したとされる文書は、本来大統領退任時に国立公文書記録管理局への提出が義務づけられているものであり、トランプ前大統領には大統領記録法違反にあたる可能性が出ているほか、スパイ活動法違反や捜査妨害の可能性も出ているとしている。
これに対しトランプ前大統領はSNSで「全て機密は解除されていた」などとして反発している。
こうした中、米中西部のオハイオ州にあるFBI事務所を武装した男が襲撃し、男は警察に射殺された。この男は2021年1月6日にトランプ前大統領の支持者らが乱入し、米国連邦議会を占拠し警察官など5人が死亡した事件の現場にいた可能性がある人物だという。
バイデン大統領およびホワイトハウスはFBIの捜査については司法省が独自に進めているものであるとして、これらの動きとは距離を取っている。
中間選挙まで残り3か月を切る中で、トランプ前大統領の再出馬を阻止したい民主党陣営とバイデン大統領の再選の芽を叩き潰したい共和党陣営との間で予期せぬ動きが出てきても不思議ではない状況となっている。
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半導体の国産化・促進する法案に署名(8月10日)
米国のバイデン大統領は、ホワイトハウスで9日、半導体の国産化を促進するための法案に署名し法律が成立した。
国内における半導体の生産や開発に対し、520億ドル以上、日本円にして7兆円以上を投じることなどが盛り込まれている。半導体はハイテク分野をはじめ、軍事技術でも重要性が増しているが、米国では世界全体に占める生産シェアが低下し、台湾などからの輸入に依存している。
最大の強豪国と位置づける中国は、国家主導で半導体の国産化率の引き上げを推し進めていて、バイデン政権は、経済安全保障の観点から半導体産業の立て直しをはかろうとしている。
米国議会上院・気候変動対策など約60兆円の法案可決(8月8日)
米国議会上院は7日、気候変動対策のための再生可能エネルギーの推進などに4300億ドル余り日本円にして60兆円近くを投じる一方で、財源として大企業への課税強化などを盛り込んだ法案の採決を行った。
バイデン政権は当初、気候変動対策に加え教育支援なども盛り込んだ200兆円規模の法案の成立を目指していたが、与党、民主党内の対立で暗礁に乗り上げていた。
今回の法案は規模を大幅に縮小し党内の合意を取りつけた形で、今後民主党が多数派を占める下院でも可決される見通し。...
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米国議会上院は7日、気候変動対策のための再生可能エネルギーの推進などに4300億ドル余り日本円にして60兆円近くを投じる一方で、財源として大企業への課税強化などを盛り込んだ法案の採決を行った。
バイデン政権は当初、気候変動対策に加え教育支援なども盛り込んだ200兆円規模の法案の成立を目指していたが、与党、民主党内の対立で暗礁に乗り上げていた。
今回の法案は規模を大幅に縮小し党内の合意を取りつけた形で、今後民主党が多数派を占める下院でも可決される見通し。
ことし11月に行われる連邦議会などの選挙を中間選挙を前に法案が成立する見込みとなったことについてバイデン大統領は声明で「気候変動というわれわれの存在を脅かす危機に向き合うための過去最大の投資となる」と意義を強調している。
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新型コロナ・米国バイデン大統領・陰性で18日ぶりに外出(8月8日)
ホワイトハウスはバイデン大統領の主治医の報告書を公表し、前日に続き2回連続で新型コロナウイルス陰性になったことから隔離を終え対面での執務を再開することを明らかにした。
これを受けてバイデン大統領は18日ぶりにホワイトハウスを出て別荘がある東部デラウェア州に向かった。バイデン大統領は8日には大規模な水害に見舞われた南部ケンタッキー州を訪れることにしている。
先月21日に陽性が確認されたバイデン大統領はいったん検査で陰性が確認されるも30日に再び陽性になりホワイトハウス内で隔離をしながら執務を続けてきた。
ペロシ下院議長・訪台・中国が強く反発(8月3日)
米国・ペロシ下院議長は中国が強く反発する中で台湾訪問に踏み切った。
ペロシ議長は2日、訪問に合わせてワシントンポストに寄稿した。「中国共産党が台湾を脅かすのを黙って見ているわけにはいかない」と訪問の理由を説明。またロシアによるウクライナへの軍事侵攻にも触れ「米国と同盟国は専制主義に決して屈しないと明らかにしなければならない」としている。
中国に厳しい姿勢を示し台湾への支持を打ち出すとともにウクライナ情勢のように力による現状変更を台湾で許してはならないとの考え。...
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米国・ペロシ下院議長は中国が強く反発する中で台湾訪問に踏み切った。
ペロシ議長は2日、訪問に合わせてワシントンポストに寄稿した。「中国共産党が台湾を脅かすのを黙って見ているわけにはいかない」と訪問の理由を説明。またロシアによるウクライナへの軍事侵攻にも触れ「米国と同盟国は専制主義に決して屈しないと明らかにしなければならない」としている。
中国に厳しい姿勢を示し台湾への支持を打ち出すとともにウクライナ情勢のように力による現状変更を台湾で許してはならないとの考え。
中国は強く反発する。習近平国家主席にとって台湾統一は悲願。米国大統領権限を継承する順位2位の要職が訪問し米国の関係強化が打ち出される。
習主席はバイデン大統領との電話会談で台湾への干渉をやめるよう警告。秋の共産党大会で党のトップとして異例の3期目入りを目指しているが強い指導者を示すため弱腰な態度は取れない。対抗措置として台湾に対し軍事的威圧を強めるとみられる。
バイデン政権は過去にも下院議長が問題なく台湾訪問しているなどとして過剰反応すべきではないとの立場。
ペロシ下院議長の台湾訪問計画は最初、英国・フィナンシャルタイムズが報じた。米国・FOXニュースはホワイトハウスが訪問を辞めさせるためにリークしたが戦略は間違いだったと伝えている。
中国は強く反発し結果、ペロシ下院議長が訪問を取りやめれば中国の圧力に屈したとの印象を与えない状況になった。ホワイトハウスは「議長自身の判断で行うものだ」と繰り返し一定の距離を置いている。
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