第36回東京国際映画祭・小津安二郎生誕120年記念特別映像決定、東京国際映画祭コラボグッズも急遽販売決定
10月23日(月)~11月1日(水)開催の第36回東京国際映画祭では日本が世界に誇る巨匠の小津安二郎監督の生誕120年記念で大々的な特集を組んでいる。今回、東京国際映画祭での小津安二郎監督作品の上映に先付という形でヴィム・ヴェンダース監督が小津監督の魅力を語るインタビュー映像「ヴェンダース、小津を語る」と小津安二郎生誕120年メッセージ・ムービー「SHOULDERS OF GIANTS~普遍」が上映されることになった。...
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10月23日(月)~11月1日(水)開催の第36回東京国際映画祭では日本が世界に誇る巨匠の小津安二郎監督の生誕120年記念で大々的な特集を組んでいる。今回、東京国際映画祭での小津安二郎監督作品の上映に先付という形でヴィム・ヴェンダース監督が小津監督の魅力を語るインタビュー映像「ヴェンダース、小津を語る」と小津安二郎生誕120年メッセージ・ムービー「SHOULDERS OF GIANTS~普遍」が上映されることになった。
「ヴェンダース、小津を語る」は約8分の映像で、なぜ小津にここまで惹かれるのか? 極めて日本的と言われる物語がなぜ世界で受け入れられたのか? かつて小津の足跡を追ったドキュメンタリー『東京画』を作ったドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、小津との出会いの衝撃とその影響の大きさを自身の言葉で語る2023年ベルリンでのインタビュー(世界初公開)になる。
監督はヴィム・ヴェンダースの『PERFECT DAYS』で脚本・製作を担当した高崎卓馬。小津をよく知る映画ファンにも、これから小津と出会う未来の映画ファンにも、小津の生み出した世界をより深く理解するきっかけがここにある。本編は小津作品の先付けとして上映する他、公式YouTubeで1分41秒のショートバージョンを公開する。
「SHOULDERS OF GIANTS~普遍」は1分45秒の映像で、東京国際映画祭で上映される小津安二郎作品の中から選ばれたシーンで構成されたメッセージ・ムービーとなっている。ナレーションは、今年カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した俳優・役所広司、演出は映像作家辻川幸一郎、音楽はovallが担当する。デジタルリマスターの時代だからこそ生まれた映像は、小津がいかに普遍に近づいた存在かということを強く印象に残る。本編は「ヴェンダース、小津を語る」と併せて小津作品の先付けとして上映する他、別バージョンの「SHOULDERS OF GIANTS~波紋」(1分20秒)を公式YouTubeで公開している。
また、小津安二郎監督生誕120年記念プロジェクトとして、アーティストの長場雄さんが生誕120年メインビジュアルや第76回カンヌ国際映画祭で好評を博した『長屋紳士録』海外向けポスターにあしらわれた小津安二郎監督の肖像ロゴに加え、『東京物語』をはじめとする、7作品の代表的な場面も長場雄さんらしいシンプルな線画で描かれており、今回、そのアートワークを使った東京国際映画祭とのオリジナルコラボグッズの販売も決定した。小津安二郎生誕120年記念×TIFFのステッカー3種(各500円税込)とリングノート2種(各1000円税込)の全5種となる。東京国際映画祭の上映会場、JR有楽町駅前チケットセンター、東京国際映画祭オンラインショップ「TIFF SHOP」(
https://tiffshop.thebase.in/)で販売される。
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第36回東京国際映画祭・AmazonPrimeVideoテイクワン賞、ファイナリスト作品決定!
10月23日(月)~11月1日(水)開催の第36回東京国際映画祭にて上映される「Amazon Prime Videoテイクワン賞」のファイナリスト作品が決定した。この賞は、国内外で優れたオリジナル作品を製作し多様な映像作品を配信するPrime Videoの協賛を得て、東京国際映画祭が更なる才能の発掘を目指して2021年から設立されたもの。
これまで商業映画の監督・脚本・プロデューサーを担当したことのない、日本在住の映画作家が制作した15分までの短編作品を対象としたもので、7月5日から9月4日までの2か月間で143作品の応募があった(昨年は83本)。...
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10月23日(月)~11月1日(水)開催の第36回東京国際映画祭にて上映される「Amazon Prime Videoテイクワン賞」のファイナリスト作品が決定した。この賞は、国内外で優れたオリジナル作品を製作し多様な映像作品を配信するPrime Videoの協賛を得て、東京国際映画祭が更なる才能の発掘を目指して2021年から設立されたもの。
これまで商業映画の監督・脚本・プロデューサーを担当したことのない、日本在住の映画作家が制作した15分までの短編作品を対象としたもので、7月5日から9月4日までの2か月間で143作品の応募があった(昨年は83本)。その中から、厳正なる審査の結果、下記の8作品がファイナリスト作品として選ばれた。
(1)監督:坂本憲翔(さかもとけんしょう)『窓辺のふたり』
10歳の少年・蓮には腹違いの姉・茜がいた。母・那月は、血縁関係のない茜の存在を無視し、蓮を溺愛している。ある朝、蓮と茜は那月の目を盗んで家を出る。何気ない二人の一日が、特別な逃避行へと変わる…。
©東京藝術大学大学院映像研究科
(2)監督:木口健太(きぐちけんた)『GIRLS BRAVO』
抑圧された世界の中で、正しく生きようとする山崎。その不確かな感覚を求めて、彼女は一つの行動をとる。連鎖する理不尽な出来事。そんな彼女に、手を差し伸べる金田。その手は、彼女にとっての救いとなるのか。
©2023 「GIRLS BRAVO」 株式会社UNBLINK
(3)監督:岡本多緒(おかもとたお)『サン・アンド・ムーン』
父親の葬式で30年ぶりに顔を合わせた異母兄妹。別々に育った2人の長年の溝はやはり埋められないのだろうか?すれ違ったまま、それぞれの人生へと戻る2人は別れ際に少しだけ親心に触れる…
©Wild Nèko Pictures
(4)監督:平田雄己(ひらたゆうき)『凛として』
高校生の茜は昔から金縁の丸メガネを着けている。ある日彼氏の和樹から「コンタクトにしないの?」と聞かれ、茜はその一言に傷ついてしまう。
(5)監督:ヤン・リーピン(楊礼平)『Gone With The Wind』
パリで置引きに合った若い女性と、ホームレスの男の間に起きた、束の間のロマンス。
(6)監督:安村栄美(やすむらえみ)『ビー・プリペアード』
高校の頃からの付き合いの美佳、繭子、恭子、祥子の4人は久しぶりの小旅行で湯河原にやってきた。しかしなぜか美佳の夫の不倫現場を押さえるための待ち伏せに付き合わされることに。
(7)監督:大黒友也(おおぐろともや)『ゴミ屑と花(shortver.)』
精神的な理由により自衛隊のパイロットを辞め、ゴミ収集の仕事に転職した浩一。指導員・花とともに深夜のゴミ収集を担当し、周囲の『批判』や『無関心』といったさまざまな人々の反応に遭遇する。
(8)監督:ジミー・ミン・シャム『TALK TO ME』
大都会で孤独に独り生きるフミは、人とのつながりを求めていた。突然、見知らぬ男から掛かってきた一本の電話が、ふたりの世界を変えていく。
映画祭での上映は初日の10月23日(月)午前11時半からTOHOシネマズシャンテにて行い、受賞結果は11月1日(水)のクロージングセレモニーで発表。今年度の審査委員長は昨年に続き行定勲監督が務め、その他の審査委員は玉城ティナ(俳優)、芦澤明子(撮影監督)、森重晃(プロデューサー)、戸石紀子(Amazonスタジオプロデューサー)が務める。受賞者には、Prime Videoから賞金100万円が贈られるほか、Amazonスタジオと長編映画の製作を模索し、脚本開発に取り組む機会も提供さる。
<第36回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:
www.tiff-jp.net
<TIFFCOM2023 開催概要>
■開催期間:2023年 10 月25 日(水)~27 日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
■公式サイト:
www.tiffcom.jp
東京国際映画祭公式Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/TIFFTOKYOnet
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第36回東京国際映画祭・チャン・イーモウ氏に特別功労賞の授与決定!(10月10日)
東京国際映画祭は、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい方々へ贈る“特別功労賞”を、世界的に著名な、中国映画界を代表する監督であるチャン・イーモウ氏に授与することを決定した。
チャン・イーモウ氏は、73歳を迎えた今もなお、多彩なヒット作を世に送り出し、各地の国際映画祭で数々の賞を受賞されています。...
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東京国際映画祭は、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい方々へ贈る“特別功労賞”を、世界的に著名な、中国映画界を代表する監督であるチャン・イーモウ氏に授与することを決定した。
チャン・イーモウ氏は、73歳を迎えた今もなお、多彩なヒット作を世に送り出し、各地の国際映画祭で数々の賞を受賞されています。その長年の映画界への貢献を評価し、特別功労賞の授与が決まった。
最新作『満江紅(マンジャンホン)』は、中国の旧正月に公開され歴史的大ヒットを記録し(現時点で2023年公開の中国映画で第1位)、今年の東京国際映画祭のガラ・セレクション部門作品に選ばれている。会期中には来日を予定しており、国際交流基金と共催の「交流ラウンジ」でトークセッションも開催する予定。特別功労賞の授賞式は、10月23日(月)のオープニングセレモニーにて行われる予定。
■チャン・イーモウ監督コメント
今回「特別功労賞」をいただき、とても光栄です。「映画」は世界各国の人々を結びつける懸け橋となり、民族や文化を超える交流と相互理解を促進することができます。
私には忘れられないことがあります。それは1990年に黒澤明監督がアカデミー名誉賞を受賞した時のことです。当時私はまだ駆け出しの映画監督として客席にいました。黒澤監督はそのスピーチの中で、「映画というものをまだしっかり掴んでいない」と話されました。この言葉は今でも記憶に刻まれています。
この賞を贈ってくださった東京国際映画祭に感謝いたします。また、皆さんからの励ましや応援に感謝申し上げます。これをひとつの起点と考え、今後も映画の本質を理解して、素晴らしい映画を撮る努力を続けてまいります。
■チャン・イーモウ監督プロフィール
世界的に著名な映画監督。1978年から北京電影学院で撮影を学び、82年に卒業後、『紅いコーリャン』(87)で監督デビューを果たす。中国映画界の第5世代を代表する監督として、幅広いジャンルの作品を生み出し、『秋菊の物語』(92)、『活きる』(94)、『あの子を探して』(99)などで、名だたる国際映画祭で数多くの賞を獲得している。2023年1月に中国で公開された『満江紅(マンジャンホン)』は45億元の大ヒットを記録した。
<第36回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:
www.tiff-jp.net
<TIFFCOM2023 開催概要>
■開催期間:2023年 10 月25 日(水)~27 日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
■公式サイト:
www.tiffcom.jp
東京国際映画祭公式Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/TIFFTOKYOnet
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第36回東京国際映画祭・日本外国特派員協会 記者会見(10月4日)
10月3日(火)に丸の内にある日本外国特派員協会にて東京国際映画祭と日本外国特派員協会(FCCJ)との共催で会見が実施された。東京国際映画祭でNippon Cinema Now部門の特集が組まれている城定秀夫監督と東京国際映画祭のチェアマンである安藤裕康、プログラミングディレクターの市山尚三が出席した。...
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10月3日(火)に丸の内にある日本外国特派員協会にて東京国際映画祭と日本外国特派員協会(FCCJ)との共催で会見が実施された。東京国際映画祭でNippon Cinema Now部門の特集が組まれている城定秀夫監督と東京国際映画祭のチェアマンである安藤裕康、プログラミングディレクターの市山尚三が出席した。
<動画47分27秒>
安藤チェアマンは今年のコンペティション部門審査委員長をヴィム・ヴェンダース監督にした理由を、ヴェンダース監督が海外で最も小津安二郎を尊敬する監督であったためで、来日した際に直接依頼をしたところ、その場でOKをしてくれたと語った。
市山プログラミング・ディレクターは、Nippon Cinema Now部門で城定監督を特集したのは、昨年公開の映画『ビリーバーズ』を劇場で観て「これは面白い」と感じたのがきっかけだったという。WOWOWで小津安二郎監督のサイレント映画を現代の監督がリメイクしたドラマの制作が進む中、WOWOWからTIFF(東京国際映画祭)で上映してほしいと話がきたことで特集を決めたという。
城定監督が東京国際映画祭にて特集されることについて、「ずっと小さい映画が多く、ピンク映画やVシネマ作品という独特のジャンル映画を手掛けてきたので、国際映画祭には無縁だと思っていましたが、今回選んでいただいたことで、少しでも多くの人に知ってもらえる機会をいただけたことが非常に嬉しいです。」と語った。
「小津安二郎のフィルムについて」
<第36回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:
www.tiff-jp.net
<TIFFCOM2023 開催概要>
■開催期間:2023年 10 月25 日(水)~27 日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
■公式サイト:
www.tiffcom.jp
東京国際映画祭公式Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/TIFFTOKYOnet
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第36回東京国際映画祭・ラインナップ発表記者会見が開催(9月30日)
開催までいよいよ1ヶ月を切った9月27日(水)に東京日比谷ミッドタウンBASE Q HALLにて第36回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見が開催。ゲストとして、フェスティバル・ナビゲーターとして安藤桃子監督とコンペティション作品より小辻陽平監督、富名哲也監督が登壇した。
今年の映画祭は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。また、昨年同様にオープニングのレッドカーペットを日比谷仲通りにて開催予定。...
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開催までいよいよ1ヶ月を切った9月27日(水)に東京日比谷ミッドタウンBASE Q HALLにて第36回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見が開催。ゲストとして、フェスティバル・ナビゲーターとして安藤桃子監督とコンペティション作品より小辻陽平監督、富名哲也監督が登壇した。
今年の映画祭は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。また、昨年同様にオープニングのレッドカーペットを日比谷仲通りにて開催予定。また4年ぶりのフィジカル開催となる映画祭併設のマーケットTIFFCOMは、10月25日から27日の3日間の同時期開催。今年は、総勢約600人以上の海外ゲストが招へい予定であり、コロナ禍では積極的に実施が行えなかった「交流ラウンジ」などの映画人の交流の場を充実させ、世界中の映画人とファンとの交流が活性化していく年となる。
東京国際映画祭チェアマン安藤裕康による開催の挨拶で会見は始まり、本年度の映画祭の特色として「今年の映画祭といたしましてはコロナ禍を乗り越えて、さらなる飛躍をしたいと目指しております。作品の質・量ともにグレードアップしていく必要があると考えており、作品数は219本(昨年は174本)と約25%増えております。国際交流を大いに強化したいと考えて、海外からもたくさんのゲスト(現時点で600人以上)に来ていただいき、日本の映画人や一般の方と交流していただくということを目指したいと思っております。さらに大いに祝祭感を盛り上げたく、関連イベントでは小津安二郎監督の誕生120周年ということで様々なイベントを実施し、小津監督のほぼ全作に近い35本を上映いたします。また今後の方向性として、アジアの国々との連携を強化してアジアの映画祭としての特色をより鮮明に出していきたいと思っております。今回上映する作品の6割以上がアジアの作品であり、お呼びするゲストの半分以上の方々がアジアからいらっしゃいます。昨年に比べ協賛会社が11社増え、例年以上に盛り沢山な企画を揃えることができました。以上を持って我々は映画祭を実施いたしますが、皆様方のご支援をよろしくお願いいたします。」と発表した。
続けて、本年の審査委員長であり『パリ、テキサス』(84)『ベルリン・天使の詩(うた)』(87)など多くの映画祭受賞作を手がけ、最新作の『PERFECT DAYS』ではカンヌ国際映画祭にて主演の役所広司が最優秀男優賞を受賞、東京国際映画祭は第24回(2011年)以来4回目の参加となるヴィム・ヴェンダース監督より「東京国際映画祭にまた戻ってこられることを嬉しく思います。今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の 記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです。」とコメントが紹介された。
また、昨年まで俳優・女優が歴任してきた「アンバサダー」を、映画祭をより楽しんでもらうための案内人である「ナビゲーター」という肩書きに名を変え、同ナビゲーターに就任した安藤桃子監督が登場。安藤は「今年から「アンバサダー」から「ナビゲーター」という肩書きに変わったのが、すごく大きな東京国際映画祭の指針にも感じられました。これから先、私たちがどこに向かっていきたいかという道を示していくことが、“ナビゲーション“だと思っていますので、東京国際映画祭も意識そういったことを意識されたんじゃないかなと感じて、ぶっ飛ぶほどに光栄に感じました。」と任命された想いを語った。
その後、プログラミング・ディレクターの市山尚三より「コンペティション部門」15作品の紹介に続き、「コンペティション部門」に選ばれた日本映画3作品が発表し、『曖昧な楽園』の小辻陽平監督 、 『わたくしどもは。』の富名哲也監督が登場。小辻監督は「この作品のきっかけになったのは、私の祖父が亡くなった時の最後の時間をもとにして映画を作りました。曖昧で漠然とした瞬間を写したいと考え、実際の人生に近いような複雑であったり、漠然とした感覚に近い映画になれたならと思って作りました。」、富名監督は「今回の『わたくしどもは。』という作品は新潟県の佐渡島で撮ったのですが、1作目『Blue Wind Blows』(18)も佐渡島で撮っており、メイン舞台の佐渡金山という場所を初めて訪れた時、その場所から得たインスピレーションを受けたものを映画にしました。」と作品に込めた想いを語った。同部門には岸善幸監督作『正欲』も選出された。
その後、石坂健治シニア・プログラマーより「アジアの未来」部門の作品の紹介。市山プログラミング・ディレクターによる「ガラ・セレクション部門」作品と今年生誕120年になる小津安二郎特集をはじめとした様々な特集を紹介。続けて、藤津亮太「アニメーション」部門プログラミング・アドバイザーより作品を紹介。「アニメーション」部門では今年からコンセプトを一新し国内だけにとどまらず海外の話題作からも作品が選出された。
さらに司会より今年の新たな取り組みが発表され、国内外の独自で豊かな映画文化を紹介し、刺激や感動と出会い、交流する場である「第1回丸の内映画祭」と、ジェンダー平等、環境、貧困、多様性、差別といった現代の重要な社会テーマに向き合った作品が対象の「エシカル・フィルム賞」、また昨年復活した「黒澤明賞」や「Amazon Prime Videoテイクワン賞」「交流ラウンジ」などのその他の部門の紹介、カンヌ国際映画祭でも実施されている映画界やアート界の様々なポジションで活躍する女性達に光を当てるケリング「ウーマン・イン・モーション」のトークプログラム、ベネチア国際映画祭生涯功労賞受賞の俳優トニー・レオンによる主演作『2046』上映後のマスターマスタークラスなど例年以上の盛り上がりが予測される様々なイベントの紹介がされ、最後に質疑応答が行われ、会見は終了。
第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)の10日間の開催期間中、219本の映画が上映する。
<第36回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:
www.tiff-jp.net
<TIFFCOM2023 開催概要>
■開催期間:2023年 10 月25 日(水)~27 日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
■公式サイト:
www.tiffcom.jp
東京国際映画祭公式Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/TIFFTOKYOnet
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