英国・アニメ映画賞に宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」(2月19日)
第77回英国アカデミー賞の授賞式が英国のロンドンで行われ、アニメ映画賞に宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が選ばれた。
日本の作品がアニメ映画賞を受賞するのは初めて。
日本に投下された原爆の開発を指揮した学者を題材にした「オッペンハイマー」が作品賞や監督賞など合わせて最多の7部門で受賞した。
アカデミー賞候補・日本関連の3作品がノミネート(1月24日)
米国映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞の各賞の候補が発表され、日本に関連する3つの作品がノミネートされた。
このうち長編アニメーション賞に宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」。視覚効果賞に山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」。そして国際長編映画賞にドイツの世界的な映画監督ヴィムヴェンダース監督が東京・渋谷の公共トイレを舞台に撮影した映画「PERFECT DAYS」がそれぞれノミネートされた。
「第17回アジア・フィルム・アワード」ノミネーション発表 黒沢清監督、日本人初の審査委員長に就任(1月12日)
2024年3月10日(日)に香港にて開催される、アジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の各ノミネーションが、本日発表されました。...
全部読む
2024年3月10日(日)に香港にて開催される、アジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の各ノミネーションが、本日発表されました。
本年は、アジア24の国と地域より35作品のノミネート(全16部門)があり、濱口竜介監督の『悪は存在しない』が作品賞や監督賞を含む最多6部門でノミネート。作品賞は他に、今年の東京国際映画祭(TIFF)のオープニングを飾り、アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)、同じく6部門でノミネートしているキム・ソンス監督の『12.12:The Day(英題)』(韓国)、プラサンナ・ヴィターナゲー監督の『Paradise』(スリランカ・インド)、そして2023年5月に逝去したペマ・ツェテン監督の作品で36回TIFFの東京グランプリ受賞作品『雪豹』(中国)がノミネートされ、最優秀作品賞を競います。
日本からは他に、カンヌ映画祭で『PERFECT DAYS』で最優秀男優賞を受賞した役所広司さんが、再び主演男優賞候補としてノミネートされています。さらに、カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した『怪物』の是枝裕和監督が監督賞に、また菊地凛子さん(『658km、陽子の旅』)が主演女優賞候補として名をつらねています。また、中村獅童さん(『首』)が助演男優賞、浜辺美波さん(『ゴジラ-1.0』、36回TIFFクロージング作品)と筒井真理子さん(『Last Shadow at First Light(原題)』)が助演女優賞、白田迪巴耶(しらたみはや)さん(『Last Shadow at First Light(原題)』)が新人賞に選出される等、日本の7作品が計15部門でノミネートされています。
アジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)はさらに、世界的にも高い評価を受ける黒沢清監督が、日本人監督としては初めて、審査委員長を務めることを発表いたしました。黒沢監督は、2021年の第15回AFAにて、『スパイの妻』で最優秀作品賞を受賞しています。黒沢監督は、他世界中の映画人が務める審査員たちと200名を超える投票メンバーを率いて、今年の受賞者を決定します。
黒沢清監督コメント
「名誉ある役目を頂き、大変光栄に思っております。アジアは映画の宝庫です。それはこの地域が持つ、様々な現実、様々な物語、そして様々な人々の間に流れている豊かな多様性から来るものだと考えています。このアジア・フィルム・アワードで今年もこれまで誰も見たことのなかった豊かな、全くユニークな作品に出会えることを楽しみにしています。」
また、先日発表の通り、『エゴイスト』で第16回AFAの最優秀助演男優賞を受賞した宮沢氷魚さんが、3人のアジアのスターとともに日本人初のYouth Ambassadorに任命され、AFAの授賞式に一緒に登壇するだけでなく、その他の関連イベントに参加し、ファンや映画好きとの交流を通じて彼らの作品やアジア映画への情熱について語る予定です。
AFAの授賞式は、今年も香港で開催されます。西九龍(ウエストカオルーン)文化地区の【戯曲センター(Xiqu Centre)】にて2024年3月10日(日)に開催予定です。AFAA公式YouTubeチャンネルでもライブ配信予定ですので、ぜひご視聴下さい。
https://www.youtube.com/@AsianFilmAwardsAcademy
今年も日本から多くの作品や候補者がノミネートされ、受賞が期待されています。
閉じる
「君たちはどう生きるか」ゴールデングローブ賞アニメ映画賞(1月8日)
米国でアカデミー賞の前哨戦とされるゴールデングローブ賞の各賞の発表が行われ、アニメ映画賞に宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が選ばれた。日本の作品がアニメ映画賞を受賞するのは初めて。
君たちはどう生きるかは、宮崎監督がおよそ7年の製作期間をかけて作り上げた作品で、太平洋戦争中に母親を失った少年が、不思議な世界に迷い込む、宮崎監督のオリジナルストーリー。
文化庁 令和五年度日本映画の海外発信事業 「ベルリン国際映画祭 若手日本人監督海外プロモーション」派遣監督3名を決定(12月26日)
文化庁 令和五年度日本映画の海外発信事業「ベルリン国際映画祭 若手日本人監督海外プロモーション」において、ベルリン国際映画祭及び併設見本市へ派遣する映画監督3名が決定しました。
本事業は、この数年国内外においてめざましい活躍をみせる若手日本人映画監督を、世界三大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭および併設見本市「ヨーロピアン・フィルム・マーケット」へ派遣し、講義・ワークショップへの参加やスピードデーティングの実施等を通し、監督の国際的な知名度の向上、業界関係者とのネットワーク構築等を図るプログラムです。...
全部読む
文化庁 令和五年度日本映画の海外発信事業「ベルリン国際映画祭 若手日本人監督海外プロモーション」において、ベルリン国際映画祭及び併設見本市へ派遣する映画監督3名が決定しました。
本事業は、この数年国内外においてめざましい活躍をみせる若手日本人映画監督を、世界三大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭および併設見本市「ヨーロピアン・フィルム・マーケット」へ派遣し、講義・ワークショップへの参加やスピードデーティングの実施等を通し、監督の国際的な知名度の向上、業界関係者とのネットワーク構築等を図るプログラムです。 本年度は、昨年、一昨年を上回る、参加意欲の高い監督の方々からの応募が集まりました。選考を重ねた結果、金子由里奈監督、工藤将亮監督、藤元明緒監督が選ばれました。3名には第74回ベルリン国際映画祭及び併設見本市「ヨーロピアン・フィルム・マーケット2024」に現地参加し、視察、プロモーション活動を通し国際的な映画産業への見識を深め、今後の国内外での活動の糧としていただくとともに、後日この機会に得た学びを映画製作者へ共有していただく予定です。
本事業への応募条件は、令和2年以降に国内外の対象映画祭の長編部門に出品実績があり、劇場公開した長編監督作品が3本以内の日本人映画監督で、参加時にピッチする企画があることとしました。
■参加する映画監督 ※五十音順
金子由里奈監督
東京都出身。立命館大学映像学部在学中に映画制作を開始。山戶結希 企画・プロデュース『21 世紀の女の子』(2018年)公募枠に約200名の中から選出され、伊藤沙莉を主演に迎えて『projection』を監督。また、自主映画『散歩する植物』(2019年)が PFF アワード 2019に入選し、ドイツ・ニッポンコネクション、ソウル国際女性映画祭、香港フレッシュ・ウェーブ短編映画祭でも上映される。初長編作品『眠る虫』(2020年)は、MOOSIC LAB2019においてグランプリに輝き、自主配給ながら各地での劇場公開を果たした。初商業作品『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(2023年)は、大阪アジアン映画祭、上海国際映画祭で上映されるほか、第15回TAMA映画賞最優秀新進監督賞を受賞した。
工藤将亮監督
京都府出身。森田芳光、石井岳龍、山崎貴、白石和彌ら現代の日本映画界を代表する名監督達のもとで、時代劇からSF、ファンタジーまで幅広いジャンルで研鑽を積む。初長編監督作『アイムクレイジー』が第22回富川国際ファンタスティック映画祭にて NETPAC 賞(最優秀アジア映画賞)を受賞。コロナ禍でステイホーム出来ない若者を描いた長編2作品目『未曾有』(2021年)がタリンブラックナイト国際映画祭 Rebels with A Cause 部門で正式上映され、23年の富川国際ファンタスティック映画祭でも再び公式招待を受けている。長編3作目『遠いところ』(2022年)が第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のメインコンペティション部門にノミネートされ、第2回東京フィルメックスではコンペティションに選出。観客賞を受賞した。
藤元明緒監督
大阪府生まれ。ビジュアルアーツ専門学校大阪で映画制作を学ぶ。在日ミャンマー人家族を描く初長編『僕の帰る場所』(2018年)が第30回東京国際映画祭アジアの未来部門 作品賞&国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞。2021年、ベトナム人技能実習生を描く長編第二作『海辺の彼女たち(日本ベトナム国際共同製作)』を公開。同作品はPFF第3回「大島渚賞」、2021年度「新藤兼人賞」金賞、第13回TAMA映画賞最優秀新進監督賞、第31回日本映画批評家大賞・新人監督賞などを受賞。主にアジアを舞台に合作映画を制作し続けている。
■プログラム内容 派遣期間:2024/2/15-2/21(予定)
監督3名は、渡航前に事前講義を受講し欧米の映画祭マーケットの役割について学び、各自準備している新企画のピッチングのアドバイスを受けます。 派遣中は「ヨーロピアン・フィルム・マーケット」に文化庁が設ける「ジャパン・ブース」を活動拠点とし、講義、交流会、企画ピッチングの機会を通じてプロデューサー、セールスエージェント、映画祭プログラマーなど業界プロフェッショナルとの関係構築を深めます。映画祭期間中に配布される業界紙への広告掲載も予定しています。
本件のお問い合わせは「ジャパン・ブース事務局」まで
【主 催】文化庁 【事務局】公益財団法人ユニジャパン
【お問い合わせ】ユニジャパン ジャパン・ブース事務局
閉じる
「映画情報」内の検索