米エヌビディア、完全自動運転レベル5に対応可能なプラットフォームを発表(10月11日)
米半導体メーカー大手であるエヌビディアは、10月10日、完全自動運転技術(レベル5)に対応可能な新型プラットフォーム「ドライブ・PX・ペガサス」を発表した。
「ドライブ・PX・ペガサス」は、SoC(スマートフォンに用いるCPU)やGPU(画像処理プロセッサ)を搭載したコンピューターボードの最新版である。
また、「ドライブ・PX・ペガサス」は、レベル5に対応するため、ディープラーニング(深層学習)やセンサーヒュージョン(アプリやシステムの性能を向上させるため、複数のセンサーからのデータを高度に組み合わせたソフトウェア)及びリアルタイムでのサラウンドビジョン(車内モニターで確認するシステム)を統合している。...
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米半導体メーカー大手であるエヌビディアは、10月10日、完全自動運転技術(レベル5)に対応可能な新型プラットフォーム「ドライブ・PX・ペガサス」を発表した。
「ドライブ・PX・ペガサス」は、SoC(スマートフォンに用いるCPU)やGPU(画像処理プロセッサ)を搭載したコンピューターボードの最新版である。
また、「ドライブ・PX・ペガサス」は、レベル5に対応するため、ディープラーニング(深層学習)やセンサーヒュージョン(アプリやシステムの性能を向上させるため、複数のセンサーからのデータを高度に組み合わせたソフトウェア)及びリアルタイムでのサラウンドビジョン(車内モニターで確認するシステム)を統合している。
エヌビディアによると、「ドライブ・PX・ペガサス」には、2つのエグゼビア(エヌビディアが開発したSoC)と2つの次世代GPUが搭載されている。
また、レーダーやLIDAR(光によって遠距離にある対象までの距離やその性質を分析する装置)、超音波センサ、360度カメラ等に対応する入力端子が装備されている。
さらに、ディープラーニング演算時の処理能力は、1秒あたり320兆回の処理が可能で、2016年に発表した前モデル「ドライブ・PX・2」の10倍以上の高性能を実現しているとのことである。
したがって、こうした高性能プラットフォームにより、自動車メーカーは、レベル5の完全自動運転を、ナンバープレートサイズ程のコンピューターボードで実現できるとのことである。
尚、「ドライブ・PX・ペガサス」の出荷は、2018年を予定している。
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グーグル、プエルトリコにバルーンによる新たなインターネット通信手段を提供(10月10日)
ハリケーン「マリア」の直撃を受け、電気や水道水の確保に苦しんでいるプエルトリコに、グーグル傘下のXチームは、バルーン(気球)でインターネット通信を届ける「プロジェクト ルーン」(正気の沙汰ではないプロジェクトという意味)を提供することを決定した。
プエルトリコでは、未だに電話回線が使えない地域がほとんどである。現状は、10月3日時点で、携帯電話の無線基地局が機能しているのは11.6%、携帯電話の通信可能地域は40%でしかない。...
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ハリケーン「マリア」の直撃を受け、電気や水道水の確保に苦しんでいるプエルトリコに、グーグル傘下のXチームは、バルーン(気球)でインターネット通信を届ける「プロジェクト ルーン」(正気の沙汰ではないプロジェクトという意味)を提供することを決定した。
プエルトリコでは、未だに電話回線が使えない地域がほとんどである。現状は、10月3日時点で、携帯電話の無線基地局が機能しているのは11.6%、携帯電話の通信可能地域は40%でしかない。
「プロジェクト ルーン」とは、バルーンを、4万フィート(約12キロ)以下を飛ぶことが一般的な旅客機の高度の約2倍(7.5万フィート(約22.5キロ))の成層圏に、浮上させて、空中でインターネット回線を作り上げるものである。
その仕組みは、バルーンには、インターネットの基地局のような機器とソーラーパネルがセットされており、太陽光発電によって得られた電力により、地球とバルーン、バルーンとバルーンとで通信回線を結ぶものである。
今回、米連邦通信委員会は、グーグルの親会社アルファベットに対して、一時的な通信供給ライセンスを交付し、実現する運びとなった。
ただし、与えられたライセンスの内容は、30個のバルーンをプエルトリコとバージン諸島上空に飛行させる権限と、2018年4月4日までと限定された期間に限られている。
この「プロジェクト ルーン」のメリットは、1.コストの安さ、2.インターネットの使えない地域(例えば山岳地帯)でも、通信サービスが提供できることである。
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米ベンチャー企業、電気飛行機の開発計画を発表(10月6日)
米航空機メーカー大手であるボーイング社と米格安航空会社のジェットブルーが支援する新興企業「ズーナム・エアロ」は、2022年までに、電気モーターを使用したハイブリッド電気航空機を飛行させる計画を発表した。
今回、「ズーナム・エアロ」が発表した航空機モデル案は、2つの電気モーターを搭載した12人乗りの小型旅客機である。
また、飛行距離は、700マイル(1,120キロ)以内と短距離で、最高時速も340マイル(544キロ)と低速である。...
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米航空機メーカー大手であるボーイング社と米格安航空会社のジェットブルーが支援する新興企業「ズーナム・エアロ」は、2022年までに、電気モーターを使用したハイブリッド電気航空機を飛行させる計画を発表した。
今回、「ズーナム・エアロ」が発表した航空機モデル案は、2つの電気モーターを搭載した12人乗りの小型旅客機である。
また、飛行距離は、700マイル(1,120キロ)以内と短距離で、最高時速も340マイル(544キロ)と低速である。
「ズーナム・エアロ」は、大手航空会社が多く乗り入れているバブ空港を避け、従来の航空機ではコストが嵩む地方空港への航空市場へ参入し、大手が独占している市場の隙間を突いて、電気飛行機の開発に乗り出す。
実際、500マイル(800キロ)のフライトにかかる乗客1人当りのコストは、1000マイル(1600キロ)のフライトに比べて、約3倍に上るケースもあるとも言われている。
「ズーナム・エアロ」によると、電気飛行機の導入により、1,000マイル(1,600キロ)以内の旅行において、劇的に、旅行に要する費用を削減できるとのことである。
「ズーナム・エアロ」の試算によると、バッテリー技術の向上や軽量の電気モーター、カーボン素材の使用により、従来の小型機に比べ、約5分の1までコストを低減することが可能とのことである。
また、「ズーナム・エアロ」の計画によれば、今後10年以内に、座席数は最大で50席まで増加させた航空機を制作し、飛行距離は約1000マイル(1600キロ)まで延伸させることを予定している。
一方、こうした開発の背景には、電気自動車同様に、環境への配慮の高まりがあるものと考えられる。
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グーグル、高性能カメラ搭載の新型スマートフォンを発表(10月5日)
グーグルは、10月4日、米サンフランシスコで、最新スマートフォン「Pixel 2」と「Pixel 2 XL」を発表した。
2モデルとも、OSはアンドロイド8.0(OREO)を採用しており、ディスプレイは、「Pixel 2」が5インチ(1080X1920ピクセル)、「Pixel 2 XL」が5.5インチ(1440X 2880ピクセル)である。
主な特徴は、以下のとおりである。
1.背面カメラは、1220万画素、F1.8(F:レンズの明るさ値で、F値が小さいほど高性能)で、光学式手ブレ補正(振動センサーで手ブレを検知し、画像劣化が少ない)にも対応している。...
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グーグルは、10月4日、米サンフランシスコで、最新スマートフォン「Pixel 2」と「Pixel 2 XL」を発表した。
2モデルとも、OSはアンドロイド8.0(OREO)を採用しており、ディスプレイは、「Pixel 2」が5インチ(1080X1920ピクセル)、「Pixel 2 XL」が5.5インチ(1440X 2880ピクセル)である。
主な特徴は、以下のとおりである。
1.背面カメラは、1220万画素、F1.8(F:レンズの明るさ値で、F値が小さいほど高性能)で、光学式手ブレ補正(振動センサーで手ブレを検知し、画像劣化が少ない)にも対応している。
また、前面カメラは800万画素で、F2.4と、カメラ性能をスコア化してランキングを公表している「DxOMark」は、これまでの最高評価である98点を獲得している。(iPhone8は92点、Galaxy Note 8は94点の評価)
2.本体は、アルミニウムの1枚板で作られており、IP67(最高レベル6等級の防塵性能と、上から2番めの7等級の防水性能で、iPhoone7と同じ)相当の防水・防塵性能を備えている。
3.自分の目で見たものをスマートフォンをかざすことにより認識し、瞬時に検索できる「グーグル・レンズ」機能を付加した。
前モデルに搭載されていた音声認識アシスタント機能である「グーグル・アシスタント」(声やテキスト入力で起動させ検索する機能)に加え、街中で見かけたポスターなどにスマートフォンをかざすだけで、その詳細を簡単に調べることができる機能も搭載される。
4.ストレージ容量を超えても、クラウドストレージに、無料で、何枚でも写真を保存できる。
その他、プロセッサーはSnapdragon835、メインメモリは4GB、ストレージは64GBと128GBの2種類、バッテリー容量は、「Pixel 2」が2700mAh(ミリアンペアアワー)、「Pixel 2 XL」が3520mAhと強力な仕様になっている。
尚、価格は、「Pixel 2」が649USドル(日本円で7万3300円)から、「Pixel 2 XL」が849USドル(日本円で9万5900円)からになる。
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インテル、世界初の自己学習するチップ試作発表(10月3日)
米インテルは、世界初の人間の脳のように自己学習する試作チップ(半導体)「Loihi」(コードネーム)を発表した。
「Loihi」は、外部環境の様々なフィードバックに基づいて動作することを学習するという人間の脳の機能を模倣し、トレーニングと推論を1つのチップ上で実行し、自己学習を行なうことが特徴である。
したがって、「Loihi」は、従来の伝統的な機械な学習をすることなく、データから学習して推論するまでの動作を簡略化して、自己学習する点で、エネルギー効率を高めたところに、独自性がある。...
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米インテルは、世界初の人間の脳のように自己学習する試作チップ(半導体)「Loihi」(コードネーム)を発表した。
「Loihi」は、外部環境の様々なフィードバックに基づいて動作することを学習するという人間の脳の機能を模倣し、トレーニングと推論を1つのチップ上で実行し、自己学習を行なうことが特徴である。
したがって、「Loihi」は、従来の伝統的な機械な学習をすることなく、データから学習して推論するまでの動作を簡略化して、自己学習する点で、エネルギー効率を高めたところに、独自性がある。
「Loihi」は、人間の脳の基本的構造を模倣したデジタル回路で、構成されており、13万ニューロン(神経細胞)と1億3千万シナプス(シグナル伝達などの神経活動に関わる接合部位とその構造)から成り、各ニューロンは、何千ものほかのニューロンと通信のやり取りが可能である。
また、非同期(データを転送する際、送信側と受信側のタイミングの一致を気にしないで、データのやり取りする)の多くの細かい回路から成立している。
こうしたチップは、複雑な意思決定の高速化に対応した利用の可能性を秘めている。
例えば、このようなチップの使用により、市中の防犯カメラを通じた顔認証技術を利用しての失踪事件の解決や、交通量の流れに応じた信号の自動調整などに、将来役立つものと考えられる。
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