【米中覇権争い】
米国国務省“中国・王毅外相正式に招待”(8月2日)
米国国務省のミラー報道官は先月31日に行われた米中両政府の外交当局の高官の会談の中で、中国の王毅外相を正式に米国に招待したと明らかにした。
ことし6月ブリンケン国務長官が北京を訪れた際、前の外相の秦剛氏がワシントンを訪問することで一致していた。 しかし先月、秦氏が外相を解任され王毅氏が外相に任命されたことから、米国側は後任の王外相を改めて正式に招待した形。 ミラー報道官は訪問の時期については調整中だとしたうえで、中国側との対話を継続する考えを強調した。バイデン大統領は中国の習近平国家主席との首脳会談の実現に意欲を示していて、米国政府としては王外相の米国訪問で首脳会談に向けた調整も進めたい考え。 米国政府“中国がロシアに戦闘機部品輸出”(7月28日)
米国議会下院の情報特別委員会は27日、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに対する中国の支援について、米国の情報機関を統括する国家情報長官室が今月取りまとめた報告書を公表した。
それによると、中国国有の複数の軍事企業はロシアの軍事企業に対し、戦闘機の部品や民生用にも軍事用にもどちらにも使われる機器を輸出するなどして、ロシアを支援していると指摘した。 中国は今年3月の時点で、1200万ドル、日本円にして16億8000万円を超える無人機や無人機の部品をロシアに輸出したとしている。...
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中国が影響力拡大の中、関与強める姿勢・米国国防長官・パプアニューギニア初訪問(7月27日)
米国のオースティン国防長官は、きのうから南太平洋の島国・パプアニューギニアを訪れていて、きょう、マラペ首相とそろって記者会見を行った。
この中でオースティン長官は、ことし5月に署名した2国間の防衛協力協定を踏まえ、軍事的な支援を強化すると強調した。さらにオースティン長官は、この地域で違法操業への対応が課題になる中、来月、米国の沿岸警備隊の船が寄港すると明らかにした。 米国の国防長官がパプアニューギニアを訪問するのはこれが初めてで、バイデン政権としては、中国がこの地域への影響力を拡大させる中、関与を強めていく姿勢を改めて示した形。...
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気候変動問題担当・米国特使“中国側と集中協議継続”(7月20日)
米国のバイデン政権で気候変動問題を担当するケリー特使は、今月16日から中国の首都北京を訪れ、李強首相や韓正国家副主席などと会談した。
電話で記者会見したケリー特使は一連の会談について、“気候危機に対応するため緊急事態であるという共通の認識を持って2国間の取り組みを続けていくことで一致した”と述べた。 そして、ことし11月から始まる国連の気候変動対策の会議「COP28」に向けて、温室効果ガスの排出削減のための取り組みなどについて今後、数週間、中国側と集中的に協議を続けることで合意したことを明らかにした。...
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米中外交トップが会談・対話継続改めて確認へ(7月14日)
米中の対立が続く中、日本時間今夜、米中外交トップによる会談が行われた。米国のブリンケン国務長官と中国の王毅政治局委員が先月北京でも会談していて、約1か月ぶりの会談となる。今回は対話の継続を改めて確認する見通し。
米中関係を巡っては、今月上旬にイエレン財務長官が訪中したのに続き、16日からは気候変動問題担当のケリー特使が訪中予定。 バイデン政権としては、対立が続く中でも対話の機運を維持したい狙いが有ると見られている。
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