“米国大統領への弾劾調査”賛成47%反対42%(9月28日)
米国で野党民主党がトランプ大統領の弾劾に向けた調査を始める方針を発表したことについて、政治専門紙などが世論調査で尋ねたところ、賛成が47%、反対が42%で評価が割れていることが分かった。
世論調査はトランプ大統領が野党民主党のバイデン前副大統領に不利な情報を求めてウクライナに圧力をかけたとされる疑惑が明らかになったあとの、今月26日と27日に政治専門紙などが有権者およそ1000人を対象に実施した。...
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米国で野党民主党がトランプ大統領の弾劾に向けた調査を始める方針を発表したことについて、政治専門紙などが世論調査で尋ねたところ、賛成が47%、反対が42%で評価が割れていることが分かった。
世論調査はトランプ大統領が野党民主党のバイデン前副大統領に不利な情報を求めてウクライナに圧力をかけたとされる疑惑が明らかになったあとの、今月26日と27日に政治専門紙などが有権者およそ1000人を対象に実施した。
弾劾手続きを始めるべきか尋ねた4か月前の調査では賛成が35%、反対が45%で今回の疑惑を受けて弾劾に向けた動きを支持する世論が高まっていることがうかがえる。
共和党支持者では賛成が18%で反対が80%、民主党支持者では賛成が78%で反対が14%と支持する政党で賛否が分かれていて、来年の大統領選挙も見据え、今後与野党の攻防が激しさを増すことが予想される。
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トランプ大統領が圧力か議会の公聴会で追及(9月27日)
トランプ大統領の新たな疑惑を追及する公聴会だが、それはウクライナを巡る疑惑だ。
登場するのは民主党・バイデン前副大統領とその次男。ウクライナの企業の汚職の疑いが持ちあがり、当時副大統領だったバイデン前副大統領はウクライナ政府に対し、捜査を進めていった検察トップの解任を働きかけてたとされている。
トランプ大統領は次男への捜査をやめさせるためだったとしてライバルに打撃を与えるためウクライナ大統領との電話会談で調査に協力するよう圧力をかけていた。...
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トランプ大統領の新たな疑惑を追及する公聴会だが、それはウクライナを巡る疑惑だ。
登場するのは民主党・バイデン前副大統領とその次男。ウクライナの企業の汚職の疑いが持ちあがり、当時副大統領だったバイデン前副大統領はウクライナ政府に対し、捜査を進めていった検察トップの解任を働きかけてたとされている。
トランプ大統領は次男への捜査をやめさせるためだったとしてライバルに打撃を与えるためウクライナ大統領との電話会談で調査に協力するよう圧力をかけていた。
今回の公聴会では告発文も公表されている。
議会の公聴会でも情報機関を統括するマグワイア国家情報長官代行に対し民主党側が内部告発を把握しながら議会に通報しなかったとして隠ぺい行為と追及した。
一方で首脳会談の内容は大統領特権に関わり自らの権限の範囲を超えていたと釈明した。
公聴会後トランプ大統領はあらゆる手段で対抗するとした。疑惑をめぐる攻防の行方は大統領選挙にも影響を与えかねないとしている。
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ウクライナめぐる疑惑・トランプ大統領・電話記録公表“疑惑を否定”(9月26日)
米国のトランプ大統領はウクライナ・ゼレンスキー大統領に対して、軍事支援の停止をちらつかせながら野党民主党の有力な大統領候補・バイデン前副大統領に関する調査に協力するよう圧力をかけた疑惑が持ちあがっている。
民主党は24日「トランプ大統領の弾劾に向けた調査に着手する」と発表した。これに対しホワイトハウスは、ゼレンスキー大統領との電話会談の記録を公表。この中でトランプ大統領はバイデンの息子が関わる汚職捜査をめぐり「バイデンがウクライナ側の捜査を止めたことについて多くの人が関心を持っている」としたうえで調査を働きかけている。...
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米国のトランプ大統領はウクライナ・ゼレンスキー大統領に対して、軍事支援の停止をちらつかせながら野党民主党の有力な大統領候補・バイデン前副大統領に関する調査に協力するよう圧力をかけた疑惑が持ちあがっている。
民主党は24日「トランプ大統領の弾劾に向けた調査に着手する」と発表した。これに対しホワイトハウスは、ゼレンスキー大統領との電話会談の記録を公表。この中でトランプ大統領はバイデンの息子が関わる汚職捜査をめぐり「バイデンがウクライナ側の捜査を止めたことについて多くの人が関心を持っている」としたうえで調査を働きかけている。
さらにバー司法長官や顧問弁護士を通じてウクライナ側に情報提供する意向も伝えている。
このことについてトランプ大統領は記者会見で疑惑を改めて否定し「バイデンと息子をめぐる疑惑についても真相を明らかにすべき」と強調した。
しかし民主党側が追及を強めるのは確実で、来年の大統領選挙に向けて攻防が激しさを増す見込みである。
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米国・ペロシ下院議長“トランプ大統領の弾劾調査着手へ”(9月25日)
米国・トランプ大統領が来年の大統領選挙で対立候補になる可能性があるバイデン前副大統領をめぐる調査に協力するよう、ウクライナの大統領に圧力をかけたとされる疑惑について、議会下院の民主党トップ・ペロシ下院議長は、トランプ大統領の弾劾へ向けた調査に着手する方針を明らかにした。
一方、トランプ大統領は24日、ウクライナへの軍事支援を一時、保留を認めるも圧力は否定。ぺロシ議長の発表を受け、ツイッターに「民主党は電話会談の内容すら見ていない。...
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米国・トランプ大統領が来年の大統領選挙で対立候補になる可能性があるバイデン前副大統領をめぐる調査に協力するよう、ウクライナの大統領に圧力をかけたとされる疑惑について、議会下院の民主党トップ・ペロシ下院議長は、トランプ大統領の弾劾へ向けた調査に着手する方針を明らかにした。
一方、トランプ大統領は24日、ウクライナへの軍事支援を一時、保留を認めるも圧力は否定。ぺロシ議長の発表を受け、ツイッターに「民主党は電話会談の内容すら見ていない。完全な魔女狩りだ」と投稿し避難した。
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政権去ってから存在価値高まるボルトン氏(9月23日)
(ボルトン氏退任の引き金となったタリバン問題)
北朝鮮、イラン、アフガニスタンなど、ありとあらゆる局面でトランプ大統領とボルトン前大統領補佐官の考え方の溝は大きかったが、最終的にボルトン辞任の決定的な引き金を引いたのはアフガニスタンの反政府勢力タリバンの招へいに関わる意見対立が大きな要因だったとみられる。18年前、米国を襲った9.11同時多発テロ事件は今も米国人の頭に焼き付いてはなれない。巨大な世界貿易センターに民間旅客機が突っ込み、ガラガラと巨大施設が崩れていく様子は今も鮮明に思い起こすことができる。...
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(ボルトン氏退任の引き金となったタリバン問題)
北朝鮮、イラン、アフガニスタンなど、ありとあらゆる局面でトランプ大統領とボルトン前大統領補佐官の考え方の溝は大きかったが、最終的にボルトン辞任の決定的な引き金を引いたのはアフガニスタンの反政府勢力タリバンの招へいに関わる意見対立が大きな要因だったとみられる。18年前、米国を襲った9.11同時多発テロ事件は今も米国人の頭に焼き付いてはなれない。巨大な世界貿易センターに民間旅客機が突っ込み、ガラガラと巨大施設が崩れていく様子は今も鮮明に思い起こすことができる。事件の首謀者、オサマビンラディン容疑者を、当時のタリバン政権が匿っていたとして、米国はアフガニスタンの軍事介入に踏み切り、当時のタリバン政権を壊滅させた。その後、米軍を中心とする国際部隊の大部分がアフガニスタンから撤退すると、すぐにタリバンは息を吹き返した。米軍の負担を減らしたいトランプ大統領は、タリバンとの和平交渉に乗り出すことを決め、この1年近く、本格的な交渉が水面下で進められてきた。この流れに猛反対してきたのがボルトン氏だった。9.11テロの関係団体を米国に呼んで和平交渉などやるなどということは9.11事件の犠牲者やその遺族、この事件によって自信を失った多くの米国人の気持ちを考えると断じて許せるものではないというボルトン氏の思いは多くの米国人の感情を代弁しているものである。
(政権去ってから存在価値高まるボルトン氏)
結局、タリバン内部の反和平推進派が爆弾テロ事件起こし米兵を含む12人が死亡、この交渉は中止となった。ボルトンの言っていることの正しさが証明されてしまった格好となった。政権を去ったボルトン氏は袋小路に陥っているイランの問題でも「6月に米軍のドローンがイランに撃墜された時、トランプ大統領が報復攻撃を中止したことがイランのイスラム革命防衛隊の増長を許し、今の状況を招いている」とトランプ大統領に容赦ない批判を加えている。皮肉なことに政権を去った後にボルトン氏の存在価値がこれまで以上に高まっている。北朝鮮問題でもそうならないように願うばかりである。
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