米国大統領選まで4か月(7月4日)
米国大統領選まであと4か月を残すのみとなった。
注目されている激戦州6州(ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルべニア、フロリダ、アリゾナ、ノースカロライナ)でバイデン前副大統領の支持率が軒並み上昇し、トランプ大統領との差が広がっている。
トランプ大統領が再選されるために必要な選挙人の数は270人と言われているが、仮に激戦区3州(ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルベニア)の選挙人46人を落とすようなことになれば、トランプ大統領の再選が難しくなる。...
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米国大統領選まであと4か月を残すのみとなった。
注目されている激戦州6州(ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルべニア、フロリダ、アリゾナ、ノースカロライナ)でバイデン前副大統領の支持率が軒並み上昇し、トランプ大統領との差が広がっている。
トランプ大統領が再選されるために必要な選挙人の数は270人と言われているが、仮に激戦区3州(ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルベニア)の選挙人46人を落とすようなことになれば、トランプ大統領の再選が難しくなる。
アリゾナ州は共和党の地盤だが、バイデン前副大統領がトランプ大統領をリードしており、この状況にトランプ大統領は苛立ちを隠せないとなっている。仮に民主党がアリゾナ州を奪還した場合、実に24年ぶりに民主党がこの地で主導権を握ることになる。
現在、勢いに乗っているバイデン前副大統領は着実に黒人票を取り込んでおり、ヒスパニック票、女性票をも取り込む勢いを見せている。
一方、トランプ大統領は黒人票を取り込むことに非常に苦戦している。ホワイトパワーと叫ぶ男性の動画をリツィートしたり、警察官が容疑者を逮捕する際、彼らの首を絞める行為を全面的禁止ではなく部分禁止にとどめたことなどが黒人から不評を買っている。
最終的にトランプ大統領の頼みの綱とするのは経済であるが、特に重視されているのが失業率である。仮に11月7日までに失業率が5%を上回るようであればトランプ大統領にとって状況は更に不利に働くことになる。
残されたトランプ大統領のカードは国家安全法で悪評を高めた中国叩きである。米国と中国とのパイプの最前線にいたバイデン前副大統領を中国寄りの人物として、悪者に仕立てることも考えている節もうかがえる。この時、バイデン前副大統領がどのように切り返すのかが注目される。
これからの4か月間、トランプ大統領はなりふり構わずのスタンスでバイデン前副大統領の勢いを止めにかかることが予想される。何が起きても不思議ではない状況で注視していくことが必要となる。
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トランプ大統領・マスク着用に関して発言変更(7月2日)
トランプ大統領は1日、米国メディアのインタビューで、「必要があれば、公の場でもマスクを着用する」と表明した。その一方で、論争になっているマスク着用の義務化については、「必要かは分からない」としている。
トランプ大統領はことし5月、工場を視察した際にマスク姿が報じられたが、強いリーダーのイメージを重視するトランプ大統領は、公の場での着用を拒んできた。
米国では、新型コロナウイルスの感染者が再び急増し、対策を軽視しているというトランプ大統領への批判が高まっている。...
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トランプ大統領は1日、米国メディアのインタビューで、「必要があれば、公の場でもマスクを着用する」と表明した。その一方で、論争になっているマスク着用の義務化については、「必要かは分からない」としている。
トランプ大統領はことし5月、工場を視察した際にマスク姿が報じられたが、強いリーダーのイメージを重視するトランプ大統領は、公の場での着用を拒んできた。
米国では、新型コロナウイルスの感染者が再び急増し、対策を軽視しているというトランプ大統領への批判が高まっている。最近の世論調査では激戦州でバイデン前副大統領に支持率で大きくリードされている。
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米国で急増・世界の感染者1000万人超える(6月29日)
米国では、新型コロナウイルスの新たな感染者が2日連続で4万人を超えるなど世界各地で増え続け、感染者が1000万人を超えた。
感染者が最も多いのは米国で253万人余りと全体の4分の1を占めている。米国のテレビなどの分析によると、感染者は31の州で増加していて、南部・フロリダ州やテキサス州、西部・カリフォルニア州やアリゾナ州で記録的な増加が続いている。
テキサス州ヒューストンにある世界有数の規模で医療機関が集まる「テキサスメディカルセンター」では集中治療室の使用率が、ここ1週間ほど、ほぼ100%の状態が続いているとのことである。...
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米国では、新型コロナウイルスの新たな感染者が2日連続で4万人を超えるなど世界各地で増え続け、感染者が1000万人を超えた。
感染者が最も多いのは米国で253万人余りと全体の4分の1を占めている。米国のテレビなどの分析によると、感染者は31の州で増加していて、南部・フロリダ州やテキサス州、西部・カリフォルニア州やアリゾナ州で記録的な増加が続いている。
テキサス州ヒューストンにある世界有数の規模で医療機関が集まる「テキサスメディカルセンター」では集中治療室の使用率が、ここ1週間ほど、ほぼ100%の状態が続いているとのことである。
今月下旬以降、世界では1日に15万人以上のペースで感染者が増え続けている。経済活動の再開が進む中、感染の拡大に歯止めがかからない厳しい状態となっている。
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米国司法省・4人の男を訴追(6月28日)
米国では黒人男性が白人の警察官に押さえつけられて死亡した事件をきっかけに人種差別の抗議として奴隷制度を支持していた歴史的な人物の銅像を倒す動きが相次いでいて、今月22日には第7代アンドリュージャクソン大統領の銅像をデモ隊の一部が引き倒そうとする騒動が起きた。
これについて、米国の司法省が27日、銅像を倒そうとした者のうち、20代~40代の4人の男を特定し「連邦財産の破壊」の疑いで訴追したと発表した。...
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米国では黒人男性が白人の警察官に押さえつけられて死亡した事件をきっかけに人種差別の抗議として奴隷制度を支持していた歴史的な人物の銅像を倒す動きが相次いでいて、今月22日には第7代アンドリュージャクソン大統領の銅像をデモ隊の一部が引き倒そうとする騒動が起きた。
これについて、米国の司法省が27日、銅像を倒そうとした者のうち、20代~40代の4人の男を特定し「連邦財産の破壊」の疑いで訴追したと発表した。
銅像の破壊を巡ってはトランプ大統領が先日、破壊に関わった者を多数訴追した上で、最長で禁固10年に科すなどとする大統領令に署名したばかりだった。
司法省は声明で「平和的な抗議活動を行う市民の権利は守らなければならないが、それに乗じた破壊行為は許されない」として、破壊行為に関与する者を訴追する厳しい姿勢を示していて、銅像を倒す動きが収まるのか注目される。
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米国大学・学部名から大統領名取り除く(6月28日)
米国にある名門・プリンストン大学は26日、1900年代に学長を務めたウィルソン大統領について、連邦政府の公務員から黒人を排除した人種差別的な政策は当時の基準でも深刻なものだったとして、学部に冠した大統領の名前を取り除くと発表した。
また、世論動向の調査で有名なモンマス大学も先週、功罪に議論のある大統領であり、包括的な場所にするための障害を取り除くとして大学の施設に付けていた大統領の名前を別の名称に変更する決定をしている。...
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米国にある名門・プリンストン大学は26日、1900年代に学長を務めたウィルソン大統領について、連邦政府の公務員から黒人を排除した人種差別的な政策は当時の基準でも深刻なものだったとして、学部に冠した大統領の名前を取り除くと発表した。
また、世論動向の調査で有名なモンマス大学も先週、功罪に議論のある大統領であり、包括的な場所にするための障害を取り除くとして大学の施設に付けていた大統領の名前を別の名称に変更する決定をしている。
ウィルソン大統領は国際連盟の創設に尽力して、ノーベル平和賞を受賞するなど、当時の国際秩序の形成に主導的な役割を果たしたとの評価がある一方、国内政策では人種差別的だったとの批判がこれまで出ていた。
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