トランプ大統領はなぜ未だに敗北宣言をしないのか(11月16日)
(史上最大の得票数を記録した米国大統領選挙)
5538人の選挙人の獲得数が確定した。勝利したバイデン候補の獲得数は306人、トランプ大統領の獲得数は232人となった。得票数ではバイデン候補が約7808万票(得票率50・8%)、トランプ大統領が約7273万票(同47・4%)で、得票数は両候補とも、これまでの最多得票を上回った。
(トランプ大統領・バイデン候補とほぼ互角の得票数)
トランプ大統領は負けたとは言え、バイデン候補とほぼ互角の得票数であり、2016年よりも得票数を800万票以上、伸ばしている。...
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(史上最大の得票数を記録した米国大統領選挙)
5538人の選挙人の獲得数が確定した。勝利したバイデン候補の獲得数は306人、トランプ大統領の獲得数は232人となった。得票数ではバイデン候補が約7808万票(得票率50・8%)、トランプ大統領が約7273万票(同47・4%)で、得票数は両候補とも、これまでの最多得票を上回った。
(トランプ大統領・バイデン候補とほぼ互角の得票数)
トランプ大統領は負けたとは言え、バイデン候補とほぼ互角の得票数であり、2016年よりも得票数を800万票以上、伸ばしている。コロナさえなければ、大統領選にもトランプ大統領は勝利していた可能性さえある。
(上院もトランプ効果で善戦)
定数435の下院では民主党に過半数(218議席)をとられた一方、定数100の上院では過半数を民主党にとられるのではないかという事前予想に反し、50議席を確保するなど善戦している。これなどもトランプ大統領効果と言ってもいい。
(次の大統領選への出馬も考えられるトランプ)
敗北宣言はまだ出していないトランプ大統領は、法廷闘争の他、今後できることは何でもすると思われる。敗北宣言すら出さない可能性もある。今回の選挙結果に自信を得て、次の大統領選に出馬することも考えられる。
(再選されればおよそ150年ぶり)
トランプ大統領が4年後に再選されるとすれば、約150年前に第22代と第24代大統領になったグラバークリーブランド以来の型破りの大統領となる。その深い狙いはバイデン政権が否定したトランプ政権の政策をもう1回元に戻すことにある。
(敗北宣言は出すのか)
トランプ大統領は敗北宣言を出すことによって、支持者を減らす可能性もあるため、彼らの存在を意識して最後まで敗北宣言を出さないことも考えられる。トランプ大統領は自ら右派系デジタルメディアを立ち上げ、支持者を最後までつなぎとめていくことも考えている。大統領の座から去ってもトランプ大統領の動向からは目が離せない。
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トランプ陣営・全米で訴訟(11月12日)
トランプ大統領の陣営や支持者は全米各地で選挙の前から400を超える訴訟を相次いで起こしてきた。
郵便投票の進め方への異議、票の集計の停止、開票結果への異議など多岐にわたる。
この混乱をどう見るのか、アマースト大学・ローレンスダグラス教授に聞いた。ペンシルベニア州では郵便投票の消印が投票日の11月3日までであれば6日まで受け付けるという制度に変更した。共和党関係者は「この制度変更は違法だ」という訴えを起こしていた。...
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トランプ大統領の陣営や支持者は全米各地で選挙の前から400を超える訴訟を相次いで起こしてきた。
郵便投票の進め方への異議、票の集計の停止、開票結果への異議など多岐にわたる。
この混乱をどう見るのか、アマースト大学・ローレンスダグラス教授に聞いた。ペンシルベニア州では郵便投票の消印が投票日の11月3日までであれば6日まで受け付けるという制度に変更した。共和党関係者は「この制度変更は違法だ」という訴えを起こしていた。先月下旬、連邦最高裁は州の措置を認めると判断し、いったん決着した。
しかしトランプ大統領はもう一度、最高裁で争うべく手続きを進めている。注目すべきは最高裁判所の判事の顔ぶれが当時と変わっている点。トランプ大統領が新たに指名した保守派のバレット判事が加わり、保守派6人リベラル派3人と保守派が多数になっている。
今週いっぱいで米国の株価は7%も上がっている。
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トランプ大統領・国防長官を解任(11月10日)
米国・トランプ大統領はツイッターの投稿で、エスパー国防長官を解任し後任に国家テロ対策センター・ミラー所長を国防長官の代行に充てることを明らかにした。
人種差別に抗議するデモをめぐり、トランプ大統領は治安維持のために連邦軍の投入も辞さない考えを示したのに対してエスパー長官を異なる考えを示し、両者の溝が表面化した。
トランプ大統領は大統領選挙を受け、さらなる閣僚級の解任も予想されている。
バイデン前副大統領は新型コロナウイルス対策で助言を行う13人の専門家チームを発表した。...
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米国・トランプ大統領はツイッターの投稿で、エスパー国防長官を解任し後任に国家テロ対策センター・ミラー所長を国防長官の代行に充てることを明らかにした。
人種差別に抗議するデモをめぐり、トランプ大統領は治安維持のために連邦軍の投入も辞さない考えを示したのに対してエスパー長官を異なる考えを示し、両者の溝が表面化した。
トランプ大統領は大統領選挙を受け、さらなる閣僚級の解任も予想されている。
バイデン前副大統領は新型コロナウイルス対策で助言を行う13人の専門家チームを発表した。米国で感染者数累計1000万人超える中、感染対策の徹底を目指す考えを強調した。
カナダのトルドー首相と会談し新型コロナウイルス対策などに連携して取り組む方針を確認した。
連邦政府はトランプ大統領に任命された部門トップが政権移行に必要な書類に署名していないとして政権移行が遅れる恐れがあるとしている。
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トランプ大統領指名の最高裁判事承認へ(10月27日)
議会上院はトランプ大統領が連邦最高裁判所の新しい判事に指名した保守派のバレット判事をきょうにも正式に承認する見通しである。
トランプ大統領としてはバレット判事の承認で保守層の支持拡大を図り最終盤での巻き返しにつなげたい考えである。
米国・トランプ大統領・“歴史的な合意”成果アピール(10月24日)
長年対立してきたイスラエルとアラブ諸国の関係改善を仲介する米国のトランプ大統領は、アラブ連盟に加盟するスーダンがイスラエルとの国交正常化で合意したと発表し、歴史的な合意だと述べて、大統領選挙を前に成果をアピールした。
ホワイトハウスは23日、イスラエルとアフリカのスーダンが国交を正常化することで合意したと発表した。
3か国の共同声明の中でイスラエルとスーダンは経済や貿易の関係を築くため、農業技術や航空分野での協力について数週間以内に協議を行うとしている。...
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長年対立してきたイスラエルとアラブ諸国の関係改善を仲介する米国のトランプ大統領は、アラブ連盟に加盟するスーダンがイスラエルとの国交正常化で合意したと発表し、歴史的な合意だと述べて、大統領選挙を前に成果をアピールした。
ホワイトハウスは23日、イスラエルとアフリカのスーダンが国交を正常化することで合意したと発表した。
3か国の共同声明の中でイスラエルとスーダンは経済や貿易の関係を築くため、農業技術や航空分野での協力について数週間以内に協議を行うとしている。
トランプ政権の仲介でアラブ諸国がイスラエルと国交正常化で合意するのは、UAEアラブ首長国連邦とバーレーンに続いてスーダンが3か国目となる。
トランプ大統領は今後、アラブ諸国の中心的な存在であるサウジアラビアとイスラエルとの国交正常化に期待を示した。
トランプ大統領としては大統領選挙が来月3日に迫る中、イスラエルとアラブ諸国の関係改善を外交成果としてアピールするねらいがある。
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