米国連邦最高裁判事・カバノー指名承認(10月7日)
トランプ大統領が連邦最高裁判所の判事に指名したカバノーが、6日、議会上院の本会議で賛成多数で承認された。
今後、宣誓を経て正式に最高裁判事に就任する。
野党・民主党はカバノーの過去の性的暴行の疑惑が解明されていないなどと反発を強めていて、来月行われる中間選挙を前に与野党の対立が激しさを増しそう。
米国中間選挙まであと1か月(10月6日)
(米国中間選挙まであと1か月)
トランプ大統領は就任以来、オバマ前大統領の政治的レガシーとされるTPPや、温暖化対策、医療保険制度を覆そうとしてきた。また、自らに批判的な報道機関を「フェイクニュース」と呼び徹底的に攻撃し、女性差別ともみられる発言を繰り返し行ってきた。残すところあと1か月に迫った中間選挙は、こうしたトランプ大統領への審判ともいえる色合いが強く出た選挙になると考えられる。現在、トランプ大統領の頭の中は中間選挙のことでいっぱいであり、あくまでも「アメリカファースト」を貫くことで選挙戦を押し切ろうとしている。...
全部読む
(米国中間選挙まであと1か月)
トランプ大統領は就任以来、オバマ前大統領の政治的レガシーとされるTPPや、温暖化対策、医療保険制度を覆そうとしてきた。また、自らに批判的な報道機関を「フェイクニュース」と呼び徹底的に攻撃し、女性差別ともみられる発言を繰り返し行ってきた。残すところあと1か月に迫った中間選挙は、こうしたトランプ大統領への審判ともいえる色合いが強く出た選挙になると考えられる。現在、トランプ大統領の頭の中は中間選挙のことでいっぱいであり、あくまでも「アメリカファースト」を貫くことで選挙戦を押し切ろうとしている。トランプ大統領としては米中貿易戦争をはじめとする中国に対する強硬姿勢、NAFTA再交渉、北朝鮮問題、日米通商問題など利用できるものは全て利用したい構えであり、金正恩委員長に対しては「我々は互いに意地を張りぶっかってきたが、今は恋に落ちた」などとラブコールまで送っている。トランプ大統領はその影響力や力を武器に、ロジックよりも結果至上主義のスタンスを貫いていくのだろう。現在、ロシア疑惑や女性スキャンダル、カバノー氏の連邦最高裁判所判事指命問題、自身の脱税問題などありとあらゆる問題がトランプ大統領に逆風として襲いかかってきているが、トランプ大統領にとっては「どこ吹く風」のようで、強気の姿勢を崩していない。
(オバマ前大統領が民主党の応援演説・女性、マイノリティが反トランプで結束)
一方、野党である民主党は、オバマ前大統領を民主党候補者の応援演説に立たせるなどして巻き返しを狙っている。引退した大統領が政治の表舞台に立つことは、極めて異例で、民主党がこうした行動に出ている背景には、トランプ大統領に対する強い危機感がある。今年2月に行われた世論調査では、オバマ政権を評価する人が6割を超えており、リーダー不在といわれる民主党にあって、若者に人気のあるオバマ前大統領は救世主とも呼ぶべき存在となっている。オバマ前大統領はトランプ前大統領の攻撃的な言動について「国民の不安をあおり、米国の分断を深めている。米国が誇りとしてきた多様性が、トランプ大統領によって失われている」と警鐘を鳴らしている。さらに今、トランプ大統領の女性への向き合い方が大統領としてふさわしくないと考える女性たちが立ち上がり始め、民主党は2018年の米国議会選挙に過去最多の262人の女性を立候補させる予定である。ロサンゼルスでの集会には今回初めて投票する高校生ら、若い女性が1万人集まるなどトランプ大統領に対する女性の反発は、予想以上に大きく選挙結果に影響しそうな情勢になっている。南カリフォルニア大学・アンジマリーアルファロ教授は「選挙翌朝の新聞の見出しは下院で女性が過去最高の議席を獲得し、民主党が下院を奪還することになるだろう」と分析したが、民主党が勝った場合には弾劾裁判に向けた流れが作られてしまい、トランプ大統領にとっての打撃は少なくないだろう。
閉じる
米国・オバマ前大統領・異例の再登場・その背景は?(10月5日)
いま、再びオバマ前大統領が米国で注目を浴びている。
トランプ大統領への審判を下すとして再び表舞台に出ようとしている。
米国の中間選挙まであと1か月。野党・民主党は巻き返しを図りたいとして今全面に出て支持を訴えているのがオバマ前大統領である。
先月、全米各地で民主党候補者の応援演説を始めたオバマ前大統領。ペンシルベニア州の会場は多くの人の声援を受けたオバマ大統領。引退した元大統領は政治の表舞台に立たない慣例を異例の対応を取っているオバマ前大統領。...
全部読む
いま、再びオバマ前大統領が米国で注目を浴びている。
トランプ大統領への審判を下すとして再び表舞台に出ようとしている。
米国の中間選挙まであと1か月。野党・民主党は巻き返しを図りたいとして今全面に出て支持を訴えているのがオバマ前大統領である。
先月、全米各地で民主党候補者の応援演説を始めたオバマ前大統領。ペンシルベニア州の会場は多くの人の声援を受けたオバマ大統領。引退した元大統領は政治の表舞台に立たない慣例を異例の対応を取っているオバマ前大統領。背景にはトランプ大統領の政治手法があるとみられる。
就任以来、オバマ前大統領の政策を否定してきたトランプ大統領。オバマ前大統領の政治的遺産である貿易協定、温暖化対策、医療保険制度をことごとく覆そうとしている。
さらに自らに批判的な報道機関を徹底的に攻撃し女性差別ともみられる発言を繰り返すトランプ大統領。オバマ前大統領はトランプ前大統領の攻撃的な言動について「国民の不安をあおり、米国の分断を深めている」と警鐘を鳴らす。
米国の多様性が失われてしまう。オバマ大統領の訴えに若者やマイノリティーの人は共感を得ている。
今月2月の世論調査でオバマ政権評価は6割超。民主党は若者に根強いオバマ人気にあやかろうとしている。
スマートフォンを使って若者たちにターゲットを絞って投票を呼び掛けている。しかし、これは保守派を刺激したことで指摘も出ている。
閉じる
米国中間選挙まで1か月(10月4日)
来月の米国中間選挙まで5週間を切った。議会の上下両院はいずれも与党共和党が多数を占めているが、残り1か月の戦い次第ではトランプ大統領による政権運営と2年後の大統領選挙での再選の成否にも影響が予想される。
今回の選挙は「争点なき選挙」になるかもしれないといわれている。トランプ大統領に対する国民投票の様相を呈してきた。
議会下院の最新予測では共和党は235議席から減らすのが確実となっていて苦戦している。...
全部読む
来月の米国中間選挙まで5週間を切った。議会の上下両院はいずれも与党共和党が多数を占めているが、残り1か月の戦い次第ではトランプ大統領による政権運営と2年後の大統領選挙での再選の成否にも影響が予想される。
今回の選挙は「争点なき選挙」になるかもしれないといわれている。トランプ大統領に対する国民投票の様相を呈してきた。
議会下院の最新予測では共和党は235議席から減らすのが確実となっていて苦戦している。
民主党では女性の躍進が目立ち進歩派と呼ばれるオカシオコルテス候補が重鎮を破って一躍スター候補となった。
上院の情勢については共和党がやや優勢となっている。
接戦となっている8州について、共和党の基盤となっているテキサスは当初は安泰と見られていたが、民主党の新人のベトオルークが追い上げ接戦となっている。
銃規制の強化や寛容な移民政策など共和党のテッドクルーズとは正反対の政策を掲げている。
連邦最高裁判所の新判事に指名したブレッドカバナーについてFBIが捜査をしている。
キリスト教福音派が中間選挙に向かって大動員をかける可能性も指摘されている。
閉じる
トランプ大統領“470億円脱税か”・米国NYタイムズが報道 (10月3日)
米国の新聞・ニューヨークタイムズ電子版はトランプ大統領の財務記録を分析した結果、トランプ大統領が両親から資産を相続する際、不適切な手法を取るなどして日本円にして約470億円に上る資金を得ていたことが分かったと報じた。
一方、トランプ大統領の弁護士は声明を出し「100%事実誤認でありひどい中傷だ」と否定している。
米国では約1か月後に議会の中間選挙を控えており、今回の調査報道が打撃となる可能性もある。
「米国中間選挙」内の検索