【風の流れ】
安倍首相・「北朝鮮問題」でトランプ大統領と電話会談(4月6日)
北朝鮮がきのう東部のシンポ付近から発射した弾道ミサイル1発は発射地点から60キロ離れたところに落下した。高度は189キロに達した。米韓両軍はSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を地上配備型に改良した新しい中距離弾道ミサイル「北極星2型」とみて分析を進めている。北朝鮮の国営メディアはこれまでのところ今回の発射について一切伝えていない。
北朝鮮としては韓国と合同軍事演習を行っている米国に対抗する姿勢を強調するとともに日本時間のあす午前から行われる米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席の初めての首脳会談を控えて北朝鮮への対応をめぐる国際的な連携を強くけん制する狙いもあるとみられる。
韓国の専門家は“ミサイルの性能を高めるための発射実験だったとした上で大陸間弾道ミサイルの開発過程である可能性が高い”という見方を示している。北朝鮮が発射に成功したと判断すれば、きょうにも国営メディアを通じて発表しミサイル技術が向上しているとアピールする可能性もある。
安倍首相は今朝6時半ごろから米国のトランプ大統領と電話で会談を行い、北朝鮮がきのう弾道ミサイルを発射したことを受けて今後の対応などについて協議しているとみられる。
米中首脳会談が行われる直前に当たるこの段階で、「北朝鮮問題」で安倍首相がトランプ大統領と電話会談できたのは、極めて効果的であったと感じる。
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