【風の流れ】
豪州・中国との経済的結びつきを強化する(3月25日)
オーストラリアのターンブル首相は、24日キャンベラで中国の李克強首相と会談し、資源や食料などの貿易の拡大で合意した。
ターンブル首相は、「米国と中国のどちらかを選ぶことはしない」と述べ、同盟国の米国と両にらみで外交に臨む姿勢を明らかにした。
両政府は2か国間のFTA(自由貿易協定)の強化やRCEP(アジア地域包括的経済連携)交渉の妥結向けて協力することで一致した。
また、豪州産牛肉の輸出拡大でも合意した。
ターンブル首相は、最大の貿易相手国である中国への輸出を増やすことに期待を込めた。
豪州は、トランプ米大統領がTPP(環太平洋経済連携協定)からの離脱を決めたことで、経済貿易政策の立て直しを迫られている。
更に、難民受け入れを巡って、ターンブル首相と摩擦のあるトランプ氏への反発もあるとみられる。
とにかく、こうしてターンブル首相は、中国との経済的結びつきを強めてゆくことになり、トランプ政権がTPPからの離脱表明をした影響が出ることになりそうである。
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