【風の流れ】
米独首脳会議・無難に行われたが盗聴疑惑で脱線(3月18日)
ワシントンで米独首脳会談が行われた。ドイツ・メルケル首相とトランプ大統領は移民や難民への対応で意見の違いが目立った。
国際社会での安定には、NATO(北大西洋条約機構)を通じた米欧の安全保障協力が重要との認識では一致したが、トランプ大統領は費用負担については「不公平」だと不満を述べた。
またトランプ大統領はメルケル首相に共通の経験であるオバマ前政権時に米国情報機関がメルケル首相を盗聴した疑いを引き合いに出し、自分も盗聴の被害者だと根拠不明の主張を繰り返した。
トランプ大統領が、オバマ前大統領に盗聴されたと主張している問題は、ホワイトハウスの報道官が英国の情報機関に盗聴を依頼したとする報道があるなどと発言し、
加えて、ホワイトハウス・スパイサー報道官は、「オバマ前大統領はCIAやFBIなどは通常の手段ではなく、英国の情報機関に盗聴を依頼したとする報道があった」と述べた。
これに対し英国の情報機関・GCHQ・政府通信本部の報道官は「まったくばかげており無視すべきだ」とする異例の声明を発表した。
この問題は同盟国の英国などを巻き込んで波紋を広げている。
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