【風の流れ】
中国・経済成長を抑え、軍備増強を進める(3月5日)
中国の向こう1年の重要政策を話し合う全人代(全国人民代表大会)が始まり、李克強首相は今年の経済成長率の目標を去年より引き下げ6.5%前後とすると公表した。
その中で、李首相は「脱グローバリズムや保護主義の傾向が強まり、不安定な要素が明らかに増している。しかし中国はグローバルな経済協力を推し進める」と、米国のトランプ政権を暗に牽制した。
中国は去年の経済成長率が6.7%と、26年ぶりの低水準に留まり、トランプ政権の政策次第では経済への向かい風が強まることも予想される。
今年後半には指導部の大幅な交代を伴うとみられる5年に1度の共産党大会を控えている。
中国の指導部は安定を最優先に国内外の状況を見極めながら、引き続き成長の速度よりも質と効率性を重視し構造改革を進める方針を明確にした。
中国指導部は、トランプ政権の動向を良く見ながら、経済成長のスピードを落としながら、軍事力を更に増強するという政策をとった。
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