【風の流れ】
北朝鮮の狙いは・・・(2月12日)
トランプ政権の北朝鮮に対しての、明確なシナリオができていないところで今回のミサイル発射が行われた。
北朝鮮のミサイル発射によって日本は結果的にトランプ大統領から100%支持との言葉を引き出した。
安倍さんの訪米の最大の目的は日米同盟の強化を国際社会全体に発信することだっただけに、図らずもその最優先事項が満たされた形となった。
それにしても共同記者会見でのトランプ大統領のコメントが短くて不十分だった。
北朝鮮は、安倍首相がトランプ大統領と一緒にいるこのタイミングを狙ってミサイルを発射した意図は、日米に対して、北朝鮮は本気で、核やミサイルの開発をやっていることを明示したいと考えたからだろう。
そうしたメッセージに、トランプ大統領は、一体どんな手を打つのだろうか。
答えは二つに一つではないかと考える。
第一の答えは、従来通り国連や中国を介して、制裁を強化する方法である。
もう一つは、トランプ政権が直接、北朝鮮と交渉を始めるということである。
北朝鮮は、二番目の可能性を今回のミサイル発射を行うことで期待したのではないだろうか。
この問題で、トランプ大統領はどう動くか、注目が集まる。
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