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特集 風の流れ
2017年04月25日(火)
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【風の流れ】
怒れる大統領のリスク(2月3日)

イラクなど7か国からの入国禁止を命じる大統領令に批判が続く中、不法移民をめぐりトランプ大統領がオーストラリア・ターンブル首相との電話を一方的に切り上げた。去年オバマ前政権がオーストラリアからの受け入れに合意していた難民についてこれを引き継ぐことになったため、強硬な移民政策を掲げるトランプは激高したようだ。この報道については、少しニュアンスが違う報道もあるが、電話を途中で切り上げたということは、事実のようだ。 カリフォルニア州の大学では1日、トランプ大統領に抗議するデモ隊が暴徒化。国際社会からも批判が相次いだ。国連・グテーレス事務総長は「大統領令は(テロを防止するために)効果的な方法ではない、すぐに解除すべきである」、英国・メイ首相も「この政策は分断をあおるもので間違っている」と批判。こうした中、国務長官に大手石油会社の出身でロシアなどに太いパイプを持つティラーソンが就任した。CNNなど大手メディアと対決姿勢を強めるトランプ。ホワイトハウスでは奇妙なテレビ電話が導入された。 理念や政策については、トランプ氏はそれなりの考えを持っているようにも思えるが、首脳同士の電話会談で、「激高し一方的に電話を切り上げる」などという行為は、聞いたこともない。数十年前であったら、戦争にもなりかねないし、少なくても国交断絶という事態に陥る可能性がある乱暴な作法である。 ターンブル首相もよく我慢をしたと感心する。先日のメキシコとの電話首脳会談でも、相当荒っぽいやり取りがあったと見受ける。相手が短気で気位の高い首脳であると、大変な事態になる可能性もある。そういう面では、トランプ氏は度胸が良すぎると感じる。 そもそも、大統領職は外交官の職でもある。そこのところをそろそろ心得ないと、如何に素晴らしい「考えと能力」があってもこのままでは、リスクが高すぎると感じる。


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