【風の流れ】
米国最高裁判所判事にゴーサッチ氏(2月1日)
トランプ大統領が最高裁判事にニール・M・ゴーサッチ氏を指名した。
ホワイトハウスのホームページによると「優秀な学歴で経験豊富な保守派ゴーサッチ氏は、コロラド州判事として活躍し信頼される善良で純粋な米国人」とある。
トランプ氏のツイッターでは「ゴーサッチ判事は憲法を尊重し、政府への攻撃から宗教の自由を含む国民の権利を守る。」と送信されている。
保守派として知られるニール・ゴーサッチ判事が上院で承認されれば、連邦最高裁判所の判事は保守派5人、リベラル派4人となり、「入国停止の大統領令が違憲と判断されにくくなる」とみられる。
米国では、トランプ大統領が大統領令に署名して中東やアフリカの7か国の人の入国を一時的に禁止し、すべての国からの難民の受け入れを一時的に停止するよう命じたが、空港で拘束される人が相次ぐなど混乱が広がり、憲法違反だとして提訴する動きも出ている。
これについて、米国のケリー国土安全保障長官は31日緊急の記者会見を開き、「イスラム教徒の入国を禁じているのではなく、今の難民やビザ審査の仕組みを見直すための一時的な停止だ」と述べ、理解を求めた。その一方で入国審査の強化策としてインターネットの閲覧記録や、電話での通話記録、ソーシャルメディアの利用状況などの調査も検討していることを明らかにした。
会見では当局の準備が不十分だったのではないかと問う質問が相次いだが、ケリー長官は“大統領令が出されることは知っていた”と述べ、対応に問題はなかったという認識を示した。
ゴーサッチ氏指名についてはトランプツイッター、トランプウォッチャーをご参照ください。
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